お兄ちゃんのゲームソフトが無くなった。
これで何度目だろうか。
ポケモンシリーズのゲームが発売されてから、
新発売されるたびに買ってきた。
でも、今はひとつも手元に残っていない。
盗まれたり、落としたり、どこかに忘れてきたり。
どうして、そんなに無くしてしまうのか。
お兄ちゃんは『持って行っちゃダメ』と言っても持っていってしまう。
ちゃんとしまって。と言っても優先順位でやりたい物があるとそれを置き去りに
始めてしまう。
ひとつにしようね。と言っても持って行きたいだけ持っていってしまうので
無くなっても気が付かない。
何度無くして痛い目にあっても経験として詰まれず、結局全て無くなってしまった。
このゲームソフトは沢山のキャラクターを集めるゲームなので、滅多に手に入らないレアなキャラとか入っているので無くしてしまうとそのキャラを集めた苦労も水の泡になってしまう。
その為他のゲームを無くすよりダメージが大きい。
親もそのキャラを集める為に映画の前売り券を買ったり、おもちゃ屋に行ったり。
はたまたイベントに出かけたり。
子供の笑顔の為に必死に付き合うため無くなってしまうと本当にがっかりする。
今回は旅行に行って無くして来た。
離婚して3年。あーちゃんは生まれてから一度も泊まり旅行をしていない。
それがちょっとした抽選で当たって安く行ける事になった。
『カードとかゲームとか持っていかないでね。無くすから』と言ったら
どうしても退屈な時の為にと言われ『自分でしっかり管理しなさいよ』と言い聞かせてた筈だったが。。。。
甘かった。最近、家の中でもゲームの紛失が無かった為油断していた事が悔やまれる。
出発地点に行く途中やけに鞄がでかいと思ったけれど『着替えがいっぱい入ってる』と言うので信じていたら、旅館についてビックリ。
キューブのゲーム機ごと持ってきていたのだ。
そのゲームのほかにDSのゲームも持ってきていて。
あっちのゲームに夢中。こっちのゲームに夢中。
帰るまでに何度も『ちゃんと帰るまでに持ち物しまっておかないとバス行っちゃうんだからね』と言ったのに。。。
全く、聞いてくれず。
バスの出発5分前に『ない!』とか言い出し。。。
結局、見つけられず家に着いた。
旅館に電話したけど『今日の忘れ物にはソフトはありませんでした』と言われ
お兄ちゃんに聞けば『バスの中で出したような。。。旅館で出したような』と
ハッキリしない。
『だから!持っていかないでって言ったでしょ!行くなら自分で管理してって言ったでしょ!何年ぶりかの旅行だったのに、こうやってなっちゃうと嫌な想い出に変わっちゃうんだよ!
いっつもじゃない!お母さんがしないでって言っても隠れてやっちゃって、結局楽しい事が悲しい事に変わっちゃうんじゃない! 』
『もう!こんなに何度も何度も無くすんだから、ポケモンのゲームと相性悪いんだよ。もう買うのやめちゃいな。』
『えー。今度の新しいのも?約束のダークも?』
『そ!もうポケモンはおしまい!お母さん、もうポケモンで振り回されるの沢山。
あのゲームのせいでどれだけ嫌な思いしてきたか。もうやだ!』
お兄ちゃんはガックリと肩を落としてベットで泣いていた。
物を無くすのも障害のひとつと分かってから、叱っても、罰を与えてもダメなのだと分かった。
だから無くさない為になるべく私もチェックしたり、しまいやすいように工夫したりしてきた。
どこかへ出かけても持っていったときは声賭けをして忘れないように気をつけて。
でもね。ずっと背中を見張っているわけにはいかない。
いちいち鞄をチェックしたりできないよ。
失敗しても失敗しても、それが苦手な障害の部分だと経験となって積まれていかないんだよね。
だから結局『あれもするな。これもするな』ってなっちゃう。
あんまりガックリしたお兄ちゃんの姿を見ると私もガックリと悲しくなる。
お兄ちゃんのせいじゃないんだよね。
お兄ちゃんだって無くしたい訳じゃないんだよね。。。
『どうしたら、無くさないで済むと思う?』
『もっと、しっかり管理する』
『どうやって、管理する?』
『大切な物は持っていかないとか、ケースを必ず持って行くとか』
まあ。またしばらく旅行なんて行けないから、無くす事もないだろうけど。。
お友達のいなくなったお兄ちゃんの唯一の楽しみを取り上げる事はやっぱりできなかった。
お許しがでてホッとしたのか
『ゲームが無くなってちょっとがっかりしたけど旅行は楽しかったよ』
まあね。母もとっても楽しかったよ。
帰りの出発5分前までは、天国にいるみたいだったもんね。
上げ膳、据え膳。
温泉も2回も入ったし、動物園も見れたし。
あーちゃんも大喜びだったし。
これで何度目だろうか。
ポケモンシリーズのゲームが発売されてから、
新発売されるたびに買ってきた。
でも、今はひとつも手元に残っていない。
盗まれたり、落としたり、どこかに忘れてきたり。
どうして、そんなに無くしてしまうのか。
お兄ちゃんは『持って行っちゃダメ』と言っても持っていってしまう。
ちゃんとしまって。と言っても優先順位でやりたい物があるとそれを置き去りに
始めてしまう。
ひとつにしようね。と言っても持って行きたいだけ持っていってしまうので
無くなっても気が付かない。
何度無くして痛い目にあっても経験として詰まれず、結局全て無くなってしまった。
このゲームソフトは沢山のキャラクターを集めるゲームなので、滅多に手に入らないレアなキャラとか入っているので無くしてしまうとそのキャラを集めた苦労も水の泡になってしまう。
その為他のゲームを無くすよりダメージが大きい。
親もそのキャラを集める為に映画の前売り券を買ったり、おもちゃ屋に行ったり。
はたまたイベントに出かけたり。
子供の笑顔の為に必死に付き合うため無くなってしまうと本当にがっかりする。
今回は旅行に行って無くして来た。
離婚して3年。あーちゃんは生まれてから一度も泊まり旅行をしていない。
それがちょっとした抽選で当たって安く行ける事になった。
『カードとかゲームとか持っていかないでね。無くすから』と言ったら
どうしても退屈な時の為にと言われ『自分でしっかり管理しなさいよ』と言い聞かせてた筈だったが。。。。
甘かった。最近、家の中でもゲームの紛失が無かった為油断していた事が悔やまれる。
出発地点に行く途中やけに鞄がでかいと思ったけれど『着替えがいっぱい入ってる』と言うので信じていたら、旅館についてビックリ。
キューブのゲーム機ごと持ってきていたのだ。
そのゲームのほかにDSのゲームも持ってきていて。
あっちのゲームに夢中。こっちのゲームに夢中。
帰るまでに何度も『ちゃんと帰るまでに持ち物しまっておかないとバス行っちゃうんだからね』と言ったのに。。。
全く、聞いてくれず。
バスの出発5分前に『ない!』とか言い出し。。。
結局、見つけられず家に着いた。
旅館に電話したけど『今日の忘れ物にはソフトはありませんでした』と言われ
お兄ちゃんに聞けば『バスの中で出したような。。。旅館で出したような』と
ハッキリしない。
『だから!持っていかないでって言ったでしょ!行くなら自分で管理してって言ったでしょ!何年ぶりかの旅行だったのに、こうやってなっちゃうと嫌な想い出に変わっちゃうんだよ!
いっつもじゃない!お母さんがしないでって言っても隠れてやっちゃって、結局楽しい事が悲しい事に変わっちゃうんじゃない! 』
『もう!こんなに何度も何度も無くすんだから、ポケモンのゲームと相性悪いんだよ。もう買うのやめちゃいな。』
『えー。今度の新しいのも?約束のダークも?』
『そ!もうポケモンはおしまい!お母さん、もうポケモンで振り回されるの沢山。
あのゲームのせいでどれだけ嫌な思いしてきたか。もうやだ!』
お兄ちゃんはガックリと肩を落としてベットで泣いていた。
物を無くすのも障害のひとつと分かってから、叱っても、罰を与えてもダメなのだと分かった。
だから無くさない為になるべく私もチェックしたり、しまいやすいように工夫したりしてきた。
どこかへ出かけても持っていったときは声賭けをして忘れないように気をつけて。
でもね。ずっと背中を見張っているわけにはいかない。
いちいち鞄をチェックしたりできないよ。
失敗しても失敗しても、それが苦手な障害の部分だと経験となって積まれていかないんだよね。
だから結局『あれもするな。これもするな』ってなっちゃう。
あんまりガックリしたお兄ちゃんの姿を見ると私もガックリと悲しくなる。
お兄ちゃんのせいじゃないんだよね。
お兄ちゃんだって無くしたい訳じゃないんだよね。。。
『どうしたら、無くさないで済むと思う?』
『もっと、しっかり管理する』
『どうやって、管理する?』
『大切な物は持っていかないとか、ケースを必ず持って行くとか』
まあ。またしばらく旅行なんて行けないから、無くす事もないだろうけど。。
お友達のいなくなったお兄ちゃんの唯一の楽しみを取り上げる事はやっぱりできなかった。
お許しがでてホッとしたのか
『ゲームが無くなってちょっとがっかりしたけど旅行は楽しかったよ』
まあね。母もとっても楽しかったよ。
帰りの出発5分前までは、天国にいるみたいだったもんね。
上げ膳、据え膳。
温泉も2回も入ったし、動物園も見れたし。
あーちゃんも大喜びだったし。