トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

先人達の道

2006-04-09 15:07:08 | 元夫婦
この何日かとにかくサイトを検索してみた
私のように夫の借金や嘘で苦しんでいる人がいるんじゃないかと思って・・・

いた。沢山。ビックリするぐらい沢山いた
8年前夫と最後の約束をして以来全くの無防備だった

テレビで借金の夫に苦しむ人達の事も他人事のように見ていた
それ程、私は無防備だった

そこにいた人々は全く同じ夫に苦しんでいた
DV夫にはDV夫のパターンがあるように
アルコール依存症の夫にはアルコール依存症の夫のパターンがあるように
借金夫にもそれぞれ共通のパターンがあった

まず借金を隠すためにいろんな嘘をつく
物事を隠す。結婚前に親に借金を返済して貰ったことがある
結婚後すぐに発覚している。

妻たちは1度ならと全額返済してあげる
そして2度目、3度目と発覚するたびに金額が多くなっていく

全く夫と同じだった

ある1人の家族のサイトにたどり着いた
その主婦もまた結婚してすぐに発覚して自分の貯金を返済に充て続ける

遂に貯金も底をついた時に再度発覚。彼女の借金の勉強や夫との葛藤が綴られていた
手探りで進んでいく彼女がだんだん強くなっていく様子が手に取るように分かる

時にユーモアを交えて暗くならないように、明るく語りかける
その彼女の葛藤が今の私と重なった
借金夫とのやり取りがとても可笑しかった

膝に娘を乗せてパソコンに向かっていた私
「ぷっ。」と思わず噴出した
「クックック」お腹の底から笑いがこみ上げ次第にゲラゲラと笑い出してしまった

気がつくと膝にボタボタと涙が落ちていた
娘が「お母さん、泣いてるの?」と聞いた
「ううん。笑ってるの」と言ったらこみ上げるものが遂に止まらなくなってしまった

声を殺して「ヒーヒー」と泣いた
娘が膝で不思議そうに覗き込んでいた
5分もそうやってしているとなぜかすっきりした

舅のアル症で悩んだ時も私は先行く人、同じ悩みを持つ人を探した
見つかった時のあの安堵感をまた味わうとは夢にも思わなかった

そして今までの夫の嘘に振り回された日々が全て説明されたような気がした
今までだって夫の嘘を検索したことがあった
でも借金と繋げていなかったためにヒットする事はなかった

もっと掘り下げて考えれば夫の嘘はお金の問題と繋がっている事に気がつくべきだった。でも私はきっと見て見ぬ振りを無意識にしていたのだろう

過去の相談者の人達の話を読むだけでも本当に救われた
過去の人達がどのように行動をしていったかが凄く分かりやすく説明されていた

先人達の道は私の崩れた足元を少しだけ固めてくれた
私はその見えない細い糸をたどっていったら出口にたどり着けるのかもしれない

いよいよ夫の有休が始まる
夫の借金のために受ける筈だった大手会社は駄目になりそうだ
面接説明に「自己開示の必要あり」と記載されていたためだ

これをしたら夫が多額の借金を抱えていることがばれてしまう
夫は「駄目だな」と言ったので
「これが現実だよ」と言ってやった

夫はがっくりと肩を落とした。
彼女の言葉を借りれば
「ザマーミロ。借り夫君。ケケケ」となる

これからも次々と夫は今までの目を瞑っていた現実が襲ってくるだろう
夫がこの突きつけられる現実をどれだけ心に刻み込めるかにこれからの夫の人生が掛かっているのだと思う

私もまたその現実を受け止めどう夫が乗り超えるかで私の気持ちも決まるような
気がする

まだまだ時間が掛かりそうだ。