トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

養育費を請求しないわけ。

2008-01-09 19:37:16 | 元夫婦
かれこれ、養育費が滞って4,5ヶ月になる。
請求しようと思っていてもなんだか口が重く
メールする気にもなれない。

パート収入じゃきつく貯金を崩しながら生活している。
今年からお兄ちゃんは中学生、この冬はスキー学習のスキーが
小さくなりすぎて買い揃えなくちゃならない。

いろいろと物入りなのだ。

友達にも「バイトだと思って減額してでも払ってもらいなよ。1万でも2万でも
もらった方が良いよ」と言ってくれる。

確かにそうだなって思う。

どうして積極的に私は請求しないのだろうと考えた。

去年2ヶ月くらい滞った後に一度振り込まれた事があった。
その時私はとても嫌な気持ちになったのを思い出した。

「なんだ、振り込まれたのか。これで相手の弱みがなくなったな」と勝ち負けのような考えに取り付かれた。

私は払えない元夫の優位に立ちたいと考えているのだと気がついた。

払えない元夫は弱みがあって私には牙を向けないだろう。

結婚している間もそうだった。
尻拭いした後の元夫は牙を抜かれた狼のように大人しくなり
家族サービスをし、私の顔色を伺い借金の事を持ち出されないように
気を使っていた。

その弱みを握ってさえいれば結婚した当初のような
暴力は防げると考えた。
結婚当初の元夫は本当に恐かった。

ちょっとした事で怒鳴り声をあげ、仕事を辞めて専業主婦になった
私をことごとくなじった。

返事の仕方ひとつに大声で威嚇し、お風呂に入っていても
元夫が帰ってくれば途中でバスタオル一枚で台所にたって食事を温めないと
機嫌が悪かった。

夜の生活も異常にしつこく、要求した。
断れば劣化のごとく怒り出し、物に当たったりして、
帰ってくるドアの音に怯えるようになった。

そんなある日元夫の借金が発覚した。
舅に報告しようとする私を恐れ、元夫は人が変わったように私に気を使うようになった。

それは私にとてつもない力となった。

何度も繰り返される借金は尻拭いするたびに元夫との力関係を
逆転させ私は元夫の神様のように崇められていった。

元夫は私を『大蔵省』と呼びなにをするにも私の意見を優先させるようになった。

尻拭いの代償に私は元夫から力を勝ちとっていたのだ。

私のこのこびりついた考えが元夫の養育費を要求する気を失わせているのだと気がついた。

尻拭いして勝ち負けに拘らなければ、続けられなかった結婚生活。
もし元夫が借金をしていなければもっと早くに破綻していたかもしれない。

今も尚、こうして元夫の首根っこを捕まえておきたいと思う自分。

私は抜け出せるのだろうか。。。