皇居において認証式が終わり、正式に発足した福田康夫改造内閣。閣僚名簿(担当・所掌業務)もわかったので、備忘録として、感想を添えてアップロードする。
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◇内閣総理大臣 福田康夫
◇総務 増田寛也(民間・前岩手県知事)■
兼任内閣府特命担当大臣(地方分権改革)
・地方再生担当
・道州制担当
◇法務 保岡興治▲
◇外務 高村正彦■
◇財務 伊吹文明▲
◇文部科学 鈴木恒夫▲「初」
◇厚生労働 舛添要一■
◇農林水産 太田誠一▲
◇経済産業 二階俊博▲
◇国土交通 谷垣禎一▲
・観光立国担当
・海洋政策担当
◇環境 斉藤鉄夫(公明党)▲「初」
◇防衛 林芳正▲「初」
◇内閣官房長官 町村信孝■
◇国家公安委員会委員長 林幹雄▲「初」
兼任内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策・防災)
◇内閣府特命担当大臣(金融) 茂木敏充▲
・公務員制度改革担当
◇内閣府特命担当大臣(少子化対策・拉致問題) 中山恭子▲「初」
・男女共同参画担当
・公文書管理担当
◇内閣府特命担当大臣(経済財政政策) 与謝野馨▲
・規制改革
◇内閣府特命担当大臣(科学技術政策・食品安全) 野田聖子▲
・消費者行政推進担当
・宇宙開発担当
■は福田改造内閣の閣僚で、留任した人(4名)である。
▲は福田改造内閣の新閣僚(13名)で、そのうち初入閣(5名)には「初」とつけた。
文部科学大臣は鈴木恒夫さんである。失礼ながら、全く存じ上げない方だ。
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今回も総務大臣は増田寛也さん。特命事項としての、「郵政民営化担当」は外れた。また、環境大臣の特命事項から、「地球環境問題担当」が外れた。あえて特命事項にしなくてもよくなったからだろう。以前は文部(科学)大臣の特命事項だった「国立国会図書館(連絡調整)担当」もついていない。また、自治大臣(現在総務大臣が所掌している事項が多い)の兼担だった、「国家公安委員会委員長」も特命担当大臣の仕事になってしばらく経つ。いろいろ変わるのだ。
内閣府特命担当大臣の特命事項(所掌事項)は組み合わせが変更になっているものがいくつかある。拉致問題担当は何か中山恭子さんについて回る感じだ。それが悪いことだと言っているわけではない。
野田聖子大臣は消費者行政担当大臣ということになる。食品安全という所掌事務とあわせると、「消費者庁(仮称)」長官になると決まったと言える(かな)。
前内閣にはあった「行政改革担当」特命大臣がいない。
なお、今回は総理大臣補佐官の発表はない。いずれ指名されるのかもしれないが、8月2日現在、不明だ。
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感想
総理は「安心実現内閣」と改造内閣を命名した。願わくばその通りになってほしい。
郵政造反組である野田聖子代議士を閣僚に抜擢した。自民党の政審会長にも保利耕輔代議士を起用している。財政面でも「景気を上昇させ、税収を増やす」という上げ潮派ではない、増税派といわれる、伊吹文明・与謝野馨代議士をそれぞれ財務大臣、経済財政政策特命担当大臣に当てている。明らかに小泉路線(小泉・竹中路線)とは袂を別ったことになる。
総選挙は今年中かな。
アイオワ州の共和党、民主党両党の予備選のニュースを聞いて、各立候補者のウェブサイトをのぞいてみた。トップページに、スローガン・キャッチフレーズとして何が書いているかに興味があったからだ。
REPUBLICANS
Mike Huckerbee候補
FAITH. FAMILY. FREEDOM.
(信仰、家族、自由)
Mitt Romney候補
NOW IS THE TIME!
(今がその時だ!)
Fred Thompson候補
SECURITY・UNITY・PROSPERITY
(安全・統一・繁栄)
John McCain候補
BEST PREPARED TO LEAD THE DAY ONE
(Day Oneを主導するために、もっとも準備ができている)
Rudy Giuliani候補
特にみあたらない。
DEMOCRATS
Barack Obama候補
I'M ASKING YOU TO BELIEVE.
(信じることをあなたにお願いしたい。)
John Edwards候補
Join the campaign to change America
(アメリカを変える運動に加わって)
Hillary Clinton候補
Help Make History
(歴史を作るのを手伝って)
Day Oneというのは大統領になる日のこと。職務初日からバリバリ仕事ができますよと言いたいのだろう。他の候補者の演説(YouTubeその他でビデオを見ることができる)でも、使われている。
なお、立候補者は上記以外もいるのだが、アイオワ予備選の時に話題になった人だけである。念のため。また、掲示内容は、あくまでも、アイオワ州の予備選挙前後の時点のものなので、変更されるかもしれない。まあ、どれを見ても、うまいこと言うなあと思う。ジュリアーニ候補のサイトは、これといってなかった。
各サイトを見て、英語版Wikipediaの掲載内容を読んで、『アメリカはこの選挙で誰を選ぶのだろう』と、考えた。
共和党のアイオワ州の予備選挙トップはハッカビー候補。この方はサザンメソジストの牧師さんで、妊娠中絶問題、進化論について、かなり保守的な思想・態度のようだ。まあ、保守本流なのかなと感じた。アメリカ人はこの人を選ぶのだろうか。各候補の宗教的バックグラウンドを調べてみたら、ロムニー候補はモルモン教。マケイン候補はバプティスト。トンプソン候補はChurches of Christという宗派。この宗派のことはよくわからないな。ジュリアーニ候補は名前を見ればわかるとおり、イタリア系移民の子供で、彼はカトリック教徒。見事に全部違うことがわかった。モルモン教徒のロムニー候補が共和党というのも、ちょっと謎だと思った。
一方、民主党。よく、アメリカ初の黒人大統領(候補)と言われるが、アメリカの黒人の人たち(いわゆる、アフリカンアメリカン)は、彼を本当に黒人と考えるのだろうか。僕はそうは思わないだろうという気が、最近だんだん強まっている。それでも彼は選ばれるだろうか。また、クリントン上院議員は、はたしてあの男性中心社会のアメリカで、本当に大統領になれるのだろうか。アメリカ人が本当にそれを許容できるのか、それも、ちょっと考えにくいなあと、思うようになっている。誤解されたくはないが、僕は別にどっちでもいい。ただ、黒人と女性にはガラスの天井があるのがアメリカ社会の実相だとも思うのだ。
クリントン上院議員については、やはり夫が大統領だったことが、ウイークポイントになるような気がする。過去20年、アメリカはブッシュ親子(通算3期12年)、クリントン(2期8年)と二つの家族が大統領を務めてきた。さらに4年クリントン大統領では、どうなんだろう。ブッシュは親子大統領が、ブッシュ王朝ぽくなっていて、すでに王様みたいだし。この上、夫婦で大統領では、やはり何か不自然だろう。このチョイスは案外×なのではないだろうか。
…よその国の大統領が誰になろうが、構うもんかといえないところが、難しいよね。
最初からこの件については頭に来ていた。
民主党山根隆治参院議員の質問主意書対し、政府が公式見解として『未確認飛行物体(UFO)は「存在を確認していない』とする答弁書を閣議決定した件である。
別に認めなかったから頭に来ているわけではない。念のため。
閣議決定をし、発表すればそれで終わりではないか。
その後、あちこちの閣僚からいろいろ発言が続いているようだ。
…何を盛り上がっているのだ。
何を血迷ったか、20日に石破防衛相がの記者会見でこんなことを言ったそうだ。
ゴジラがやってきたら災害派遣。
UFOは『外国』というカテゴリーに入らないので領空侵犯とするのは難しい。攻撃してくれば、防衛出動。『仲良くしよう』と言ってきたら我が国への武力攻撃にならない。
(UFOが)存在しないと断定する根拠がない以上、私自身どうなるか考えたい。
他にも政府はすることがあるではないか。
…薬害肝炎、年金問題、予算編成
それとも、政府内部ではUFOをどこかの仮想敵国と見なして、話をしているのか。そうならばともかくも、現在この件で、時間を無駄にすることはできないのではないか。聞く新聞記者も新聞記者だ。
年金のミスも開き直り。桝添厚生労働大臣。
薬害肝炎訴訟について、決断のできない内閣総理大臣。
原告を侮辱するような言葉を使った、内閣官房長官。
UFO論議で盛り上がる、軍事NERDの防衛大臣。
何をやっているんだ。
KY加減は、閣僚をほぼ引き継いだためか、さらに悪化している。いい加減にしてもらいたい。
TV中継や、夜のニュース番組で自民党総裁選の投票風景・結果発表を何回か見た。
「この結果、福田康夫君を。。。」
自民党の代議士で、「福田。。。」というと自動的・無意識に、「赳夫」が浮かんでしまう。随分昔の総理大臣なのに。。。それだけ僕も年をとっているということだ。なお、今回のエントリは、親子二代総理大臣なので、カッコをつけてみた。
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◇内閣総理大臣 福田康夫
◇総務 増田寛也(民間・前岩手県知事)
兼任内閣府特命担当大臣(地方分権改革)
・地方再生担当
・道州制担当
・郵政民営化担当
◇法務 鳩山邦夫
◇外務 高村正彦●
◇財務 額賀福志郎
◇文部科学 渡海紀三朗◎
◇厚生労働 舛添要一
◇農林水産 若林正俊
◇経済産業 甘利明
◇国土交通 冬柴鉄三
・観光立国担当
・海洋政策担当
◇環境 鴨下一郎
・地球環境問題担当
◇防衛 石破茂◎
◇内閣官房長官 町村信孝●
・拉致問題担当
◇国家公安委員会委員長 泉信也
兼任内閣府特命担当大臣(防災・食品安全)
◇内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策) 岸田文雄
・国民生活担当
・科学技術政策担当
・規制改革担当
◇内閣府特命担当大臣(金融) 渡辺喜美
・行政改革担当
・公務員制度改革担当
◇内閣府特命担当大臣(経済財政政策) 大田弘子
◇内閣府特命担当大臣(少子化対策) 上川陽子
・男女共同参画担当
総理大臣補佐官
・拉致問題担当 中山恭子
・教育再生担当 山谷えり子
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安倍改造内閣と、若干所掌分担(名称)が変更になった。あるものがなくなっているが、もう誰も気がつかないだろう。前のエントリ(「安倍改造内閣・閣僚名簿(2007.08.28)」)と比較しないと、わからないと思う。
●は安倍改造内閣の閣僚で、閣内の人事異動である。町村さんは外務大臣~内閣官房長官、高村さんは防衛大臣~外務大臣に変わった。
◎は福田内閣の新閣僚で、渡海紀三朗さんは初入閣。石破茂さんは、元防衛総括政務次官、副長官、長官と、閣僚経験のうち、かなり防衛畑が長い人である。「新」とは言えないかもしれない。
文部科学大臣は渡海紀三朗さんである。失礼ながら、全く存じ上げない方だ。
第1次福田内閣。閣僚名簿を見て、かわりばえがしないと思う。でも、9月からの臨時国会中、自民党はこれだけ政治空白を生じさせた上に、各官庁人事でまたドタバタでは、国民もガマンの限界があることは理解しているようだ。何にしても、前のエントリにも書いたのだが、自民党・公明党も従来通りの国会運営は、もはや逆立ちしても出来ないのだ。せめてきちんと平成20年度予算を組み、衆議院の解散総選挙をすべきだろう。
As of 14th September, Japanese politics is lost in chaos. The ruling Liberal Democratic Party will run the election of the next party president because of the sudden resignation of Prime Minister Shinzo Abe.
As of noon, two persons are said to run for the election. One is the Secretary-General of LDP, Taro Aso. The other is former Chief Cabinet Secretary Yasuo Fukuda. Both are very much famous.
It was reported that the Minister of Finance, Fukushiro Nukaga, would run for the election, but he gave up. He mentioned that he would support Fukuda.
Just after the Premier's announcement of his stepping down, it was believed that Aso would be the successor of Abe. However, as Fukuda indicated his intention to run for the election last night, the circumstances changed.
Some members of the House of Representatives, who are usually called Koizumi Children, sought ways to persuade former Prime Minister Junichiro Koizumi to run for the election again. Some experts say that the "Children" won their elections with the strong support of then Prime Minister Koizumi, but without it, it will be very difficult to make it happen again.
They asked Koizumi to, but he said "no".
平成19年9月10日に開会した国会。総理大臣所信表明演説を読んで、カタカナ語がどうなっているか、1年前と比較しようと考えていた。もう少し後に、エントリを書こうと思っていたけど、安倍総理大臣が辞意を表明したので、急遽まとめることにした。
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カタカナ語は全部で24、そのうち明らかに日本語なのにカタカナで書いてあったものは2あった。
去年と同じく、使っていいと思うもの~避けるべきものを◎〇△▲×(5段階評価)で分類してみた。なお、テキストは官邸のウェブサイトからダウンロードし、セクション分けもそのまま使う。左から、演説登場順/語句/セクション/評価の順である。
1 / 戦後レジームからの脱却 / A / ×
2 / 新しい国創りを再スタート / A / ◎
3 / この内閣がスタートするに当たり / A / ◎
4 / 頑張る地方応援プログラム / B / 〇
5 / 明日へのチャンス / C / 〇
6 / 全国学力テスト / C / ◎
7 / メリハリのある教員給与体系 / C / 日本語:減り張り
8 / 救急の拠点病院及びネットワークの体制 / D / ◎
9 / 保育サービスの充実 / D / ◎
10 / 次の時代を切り拓く新たなイノベーション / E / ×
11 / アジア / E / ◎
12 / 無駄ゼロ / E / ◎
13 / メリハリの効いた予算編成 / E / 日本語:減り張り
14 / 米国同時多発テロ / F / ◎
15 / テロとの闘い / F / ◎
16 / テロ特措法 / F / ◎
17 / インド洋 / F / ◎
18 / 北朝鮮のミサイル発射 / F / ◎
19 / ミサイルの問題 / F / ◎
20 / ハイリゲンダム・サミット / G / ◎
21 / 温暖化ガス排出国 / G / ◎
22 / 省エネルギー技術 / G / ◎
23 / 北海道洞爺湖サミット / G / ◎
24 / リーダーシップ / G / 〇
セクションは以下のとおり。
A はじめに
B 改革の過日を地方の実感につなげる
C 教育再生を具体化する
D 安心して暮らせる社会を実現する
E 持続的な経済成長を実現し、簡素な政府をつくる
F 主張する外交を展開する
G 環境で世界を主導する
H むすび
言葉を見ると随分まともな日本語の演説になっている。
…去年から努力していればね。。。
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9月11日付、読売の編集手帳にも書いてあったけど、1年前、安倍首相の所信表明演説には、、、
「イノベーションの力とオープンな姿勢」
「子育てフレンドリーな」
「テレワーク人口」
「カントリー・アイデンティティー」...
これでもかこれでもかとカタカナ語が使われていた。
特定のサークル(集団)内でしか通じない言葉である、意味不確定・説明不足のカタカナ語を使わず、可能なかぎり日本語で演説をすることは大事である。安倍晋三は日本国内閣総理大臣なのだから、可能なかぎり日本語で意見・主張を行うべきだったのだ。
編集手帳氏も、こんなふうに言っている。
「波乱必至の国会に職を賭(と)して臨む首相は首相なりに、国民が耳を傾けてくれる演説はどうあるべきかを考えたのだろう。
「改造前は“お友達内閣”とも揶揄(やゆ)された政権である。影をひそめたカタカナ語の愛好癖が「書生気質」を脱した証しであるとすれば、遅きに失したとはいえ悪いことではない。
遅きに失していると言う点で、僕は編集手帳氏と同意見だった。
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カタカナ語も少なくなり、日本語化しているものが多くなっている。でも、戦後レジームだけは、こだわりが見て取れる。文分析とか心理学を専門にしている人は、こういうのをどう見る(読む)のだろうか。
使う言葉が変われば、政策も雰囲気も変わる。むやみにカタカナ語を使うことを、僕はよくないことだと思って、前回も今回もエントリをまとめた。
12日、突然の辞任表明。2時からの記者会見でも、戦後レジームという言葉が出てきた。
…結局この人は何だったのだろうか。
As some analysts predicted before this Diet session, Abe-Maru(Abe Administration) collapsed. However, it was much earlier than they had expected.
体調が悪く年休を取り、自宅で静養(睡眠)につとめていた。
午後1時ちょっと前、目が覚めた。TVをつけたら、安倍総理大臣が辞意表明。
…びっくりした。
昨日から国会が始まった、安倍晋三首相の所信表明演説については、後日書くことにしようと思う。
ここでは首相がAPEC出席のため出かけた、オーストラリアでの発言…インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続問題…について感想を書こうと思う。
「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。そのために全力を尽くし、職を賭(と)していく考えで理解を得ていく」
「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」
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内閣総理大臣は、「やめる(または、そうとれる内容の言葉)」と言った途端にもうやめる人、消える人になる。その人は権力を維持する力も、政策を進める力も、もはや維持できないのである。「やめる」と言って、難局を突破できた例を、あまり見聞きしたことがない。思っていても口に出してはいけない言葉。それが出処進退のうち、「やめる」という言葉であると思う。政治家、特に一国の宰相が軽々しく口にしてはいけない言葉だろう。こんなことを言う者に、閣僚も官僚組織(ふつうの事務職も)束ねることはできないだろう。「うまく行ったら、やめないよ」ということでは、ないのである。
不退転の決意かも知れないけど、不退転(退かない)とは、政治的には退かず、前に進むのではなく、退くことも進むこともできない状況だと思う。幹事長や官房長官が火消しに大わらわになっているが、口から出た言葉はもう取り戻せない。
これは、もはや立ち往生である。
やはりこの方は訓練が足りないのではないか。
9月10日、臨時国会が始まる。
民主党の次の内閣の「閣僚」、誰がなるのか興味を持っていた。全部が各メディアで取り上げられるわけではないので、いろいろ資料を探してきたのだが、ようやく見つかった。
◇総理大臣・小沢一郎●
◇副総理・菅直人●、輿石東●
◇国務大臣・鳩山由紀夫●
◇総務大臣・原口一博
◇外務大臣・鉢呂吉雄
◇防衛大臣・浅尾慶一郎
◇内閣府担当大臣・松井孝治
◇財務大臣・中川正春
◇金融担当大臣(経済財政担当)・大畠章宏
◇厚生労働大臣・山田正彦
◇年金担当大臣・長妻昭●
◇経済産業大臣・増子輝彦
◇法務大臣・細川律夫
◇文部科学大臣・小宮山洋子●
◇子ども・男女共同参画担当大臣・神本美恵子
◇農林水産大臣・筒井信隆
◇国土交通大臣・長浜博行
◇環境大臣・岡崎トミ子●
◇官房長官・直嶋正行
◇官房副長官・長妻昭(兼務)●、福山哲郎
やはりというか、当然というか、知らない人が多い。名前と顔が一致するのは●の人だけだ。こちらの文部科学大臣は小宮山洋子さんである。
今日からの臨時国会、このメンバーが各委員会で自民党+公明党の閣僚と論戦をすることになる。臨時国会や来年の通常国会で、安倍内閣が行き詰まり、解散総選挙になった場合、現状では自民党+公明党が過半数を取ることはかなりきびしいと報道されている。もしもの場合、政権交代である。このメンバーのかなりの部分が本物の閣僚になる可能性が高い。
以前から感じているのだが、野党は情報発信力(マスコミに報道される力)が弱い気がする。好むと好まざると、二大政党制になりつつある日本。自民党+公明党のカウンターパートである民主党も、もっと取材され、報道される努力が求められると思う。また、「次の内閣」は「次の権力」である可能性が、以前の理念的・模擬的な状態より、今回の参議院選挙を通し、現実的権力に近くなったのだから、マスコミはもっともっと民主党を”監視”すべきだと思う。民主党の次の内閣も、監視され重箱の隅を突っつかれて一人前だと思うのだが。。。どうだろうか。
◇内閣総理大臣 安倍晋三
◇総務 増田寛也(民間・前岩手県知事)
兼任内閣府特命担当大臣(地方分権改革)
・地方・都市格差是正担当
・道州制担当
・郵政民営化担当
◇法務 鳩山邦夫
◇外務 町村信孝
◇財務 額賀福志郎
◇文部科学 伊吹文明(留任)
◇厚生労働 舛添要一
◇農林水産 遠藤武彦
◇経済産業 甘利明(留任)
◇国土交通 冬柴鉄三(留任)
・観光立国担当
・海洋政策担当
◇環境 鴨下一郎
・地球環境問題担当
◇防衛 高村正彦
◇内閣官房長官 与謝野馨
◇国家公安委員長 泉信也
兼任内閣府特命担当大臣(防災・食品安全)
◇内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策) 岸田文雄
・国民生活担当
・科学技術政策担当
・再チャレンジ担当
・規制改革担当
◇内閣府特命担当大臣(金融) 渡辺喜美(留任)
・国・地方行政改革担当
・公務員制度改革担当
◇内閣府特命担当大臣(経済財政政策) 大田弘子(民間・留任)
◇内閣府特命担当大臣(少子化対策) 上川陽子
・男女共同参画担当
総理大臣補佐官
・拉致問題担当 中山恭子(留任)
・教育再生担当 山谷えり子(留任)
17人の閣僚の内5人が留任。思ったよりも多いと思った。人心一新とは言い難い。
総務大臣の増田寛也さんは、元官僚で前岩手県知事。民間人とは言えないだろう。
文部科学大臣は伊吹文明さんが留任だ。任期が1年未満だから、留任してもおかしくはないが... これで小学校英語教育は後退かな。
舛添要一さんが入閣するとは驚いた。どう見られるのか、考えなかったのかな。きびしく安倍さんを批判して、大臣というニンジンをぶら下げられると、「ごにょごにょごにょ」... 大義名分をのべても、ちょっとなあ。どの面下げてとまではいわないけど、何か、ああ、やっぱりそういうことなのねといわれるのがオチだろう。
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何にしても、安倍内閣も自民党・公明党も従来通りの国会運営は、もはや逆立ちしても出来ない。せめてきちんと平成20年度予算を組み、衆議院の解散総選挙をすべきだろう。