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「名古屋司教区松浦悟郎司教からのお知らせ」への回答

2020年10月13日 | 聖ピオ十世会関連のニュースなど

アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

 カトリック名古屋教区のウェブサイトに "「聖ピオ十世会に関するお知らせ" が発表されているのを拝見しました。そこで、カトリック名古屋司教区ミカエル松浦悟郎司教様には、次の回答を送らせていただきました。愛する兄弟姉妹の皆様にもご紹介いたします。


2020年10月13日

名古屋司教区松浦悟郎司教からのSSPXに関するお知らせへの回答

カトリック名古屋司教区ミカエル松浦悟郎司教様
カトリック名古屋司教区の愛する兄弟姉妹の皆様

2020年10月8日付名古屋司教区松浦悟郎司教からのSSPXに関するお知らせについて、私たちは次の点を明確にしたいと思います。

それと同時に、私どもは「返答する権利」right to replyを行使したいと存じます。この回答を名古屋司教区のウェブサイトの公示のところに掲示するスペースをいただければ幸いに思います。

【聖ピオ十世会について】
聖ピオ十世会、SSPX(the Society of Saint Pius X)は、1970年11月1日にスイスのフリブール教区においてローマ・カトリック教会の教会法に従って創立されたカトリック教会の中の一つの修道会です。創立以来、カトリック信者の要請に答える形で、全世界への使徒活動を拡大しています。

* 聖ピオ十世会の司祭は、有効に叙階されており、ラテン語で聖伝のミサ(Traditional Latin Mass)を捧げています。ミサの典文(Canon)の中では、教皇フランシスコの名前と当地の教区長の名前(名古屋司教区ではミカエル松浦悟郎司教)を唱えます。教皇ベネディクト十六世は自発教書「スンモールム・ポンティフィクム」の中で、全てのカトリック司祭は聖伝のミサを捧げる権利を有していると宣言しました。何故なら、聖伝のミサは一度も廃止されたことがないからです。

*聖ピオ十世会の司祭は、有効に告解の秘蹟を執行しています。教皇フランシスコは書簡「ミゼリコルディア・エト・ミゼラ」で、聖ピオ十世会の司祭たちが世界中ですべての信者のために告白の秘蹟を行う権限を持つと宣言しました。さらにこの「処置」は無期限に延長されています。

*聖ピオ十世会は婚姻の秘蹟を有効に祝別しています。教皇フランシスコはそのために全世界の司教たちに彼らの協力を求めたことからも明らかです。

したがって、教皇フランシスコは、信徒を聖ピオ十世会から遠ざけるのではなく、信徒の霊的な助けになり、秘跡を執行するにふさわしいと判断していることを示しています。

* 教皇庁教理省が「同会の聖職者は、教会法上の制裁から解放されている」(いかなる制裁も受けていない)と認めている点はその通りです。しかし「教会において適法に使徒職を果たすことが出来ない」とおっしゃる点については、私たちは意見を異にしております。私たちの主イエズス・キリストが、安息日に善を行ったことが適法であった(律法学士やファリザイ人たちは違法だと断罪しましたが)という意味で、聖ピオ十世会の使徒職は適法であり善であると認識しています。

*松浦司教が「信徒の皆さまが同会のミサに参加することを推奨することは出来ません」とおっしゃって、東京大司教区菊池功大司教と並んで暗黙の了解として認めていらっしゃることは、聖ピオ十世会の司祭は、名古屋司教区とは独自に自由に活動している、カトリックの司祭であり、そのミサはカトリックのミサであり、名古屋司教区の信徒が聖ピオ十世会のミサに参加することは推奨しないものの禁止はしない、ということです。

*私たちは、教皇ベネディクト十六世も確認されたように、この一度も廃止されたことのない聖伝のミサこそが、カトリック教会の真の信仰と教理を反映したものだと信じております。この聖伝のミサこそが、聖ペトロが捧げたミサ、聖フランシスコ・ザビエルが日本で捧げたミサ、日本のキリシタンたちが200年以上待ち続けたミサです。残念ながら、日本では現在、この聖伝のミサが定期的に捧げられている教会がありません。

*聖ピオ十世会は、ローマ・カトリック教会の一修道会で、その主要な創立目的は聖なる司祭をカトリック教会のために養成することです。それと同時に、カトリック教会が二千年間、使徒たちから私たちに伝えられた変えることのできない教会の信仰と教えと秘蹟(聖伝)をカトリック信徒たちに伝え続けています。そのために、必要に応じて、第二バチカン公会議をきっかけに提唱されている聖伝からの断絶や、聖伝に反する教えについて告発しています。

【新型コロナウイルス感染対策について】
聖ピオ十世会は、自然の命はもちろんのこと、超自然の命を尊重する立場から、命の危険が広がっている時こそ、カトリック信徒たちにとって主日のミサ聖祭や告解の秘蹟などは、日常生活必需品や医療関係以上に必需であり緊急であると信じています。そこで、日本政府の方針と指導に従って、感染対策を徹底しつつ、天主のお恵みと祝福と憐みにより、東京と大阪とで毎週主日に公開的にミサを捧げ続けています。

これは、過去約三十年にわたってし続けてきたことをそのまま継続しているものです。聖ピオ十世会はこれまでも常にカトリック信者の霊的生命を守ることを第一に考えて宣教し聖伝のミサを捧げ続けていますが、これらは聖ピオ十世会の霊的奉仕を必要とする方々に、霊的な恵みと支援を与えるためのものです。

聖ピオ十世会は、現在、東京と大阪で毎週主日に聖伝のミサを捧げています。
なお、名古屋においては、次の場所と日時に聖伝のミサを捧げる予定です。
場所:愛知県名古屋市中村区名駅南1-3-14 石原ビル6階
日時:2020年11月3日午前10時30分

聖伝の典礼を信徒の皆様に体験していただくためにも、カトリック名古屋司教区の皆様を全てご招待いたします。

「過去の人々にとって神聖だったものは、わたしたちにとっても神聖であり、偉大なものであり続けます。それが突然すべて禁じられることも、さらには有害なものと考えられることもありえません。わたしたちは皆、教会の信仰と祈りの中で成長してきた富を守り、それにふさわしい場を与えなければなりません。」ベネディクト十六世

聖ピオ十世会について、その歴史、その活動、その立場、その理由などをもっと知りたい方は、聖ピオ十世会の公式ウェブサイト(https://fsspx.org/en)をご覧ください。或いは、ブログCredidimus Caritati (https://blog.goo.ne.jp/thomasonoda) をご覧ください。

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)



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