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イエズス会のルイ・ラルマン神父(Père Louis Lallemant)の聖ヨゼフに対する信心

2021年04月06日 | お説教・霊的講話
2021年3月21日(主日)御受難の主日

聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父メッセージ



聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟姉妹の皆様、今日は聖ヨゼフに対する信心について少しお話をしたいと思っています。

特に有名な、イエズス会の神父様であるルイ・ラルマン神父様(Père Louis Lallemant)という方が、この聖ヨゼフに対する信心がとても有名なので、そのお話を少し致します。

ルイ・ラルマン神父様は、1588年生まれで1635年に亡くなった方で、特にブルージュという所にあるイエズス会の修練院で、校長、修練院長、責任者を務めていて、非常に多くの霊的な書物を書いて、立派な著作を残して、大きな影響を与えた方です。

聖徳の誉れの高い神父様でした。この神父様が、聖ヨゼフに対して特別な信心を持っていたのです。

何をなさっていたかと言うと「聖ヨゼフを、4つの点において真似る」という事でした。

第1は、聖ヨゼフのように、聖霊の勧めに従って、聖霊にいつも従順であるように生きた事です。

第2に、聖ヨゼフに倣って、天主の現存の内に生きて、祈りと日常の生活をいつも一致させていた事です。

第3に、聖ヨゼフに倣って、マリア様に対する愛と尊敬と、そしてそのマリア様との一致の生活をする事を試みていた事です。

特にマリア様の童貞性、純潔性、また母性、愛徳、全ての美徳を模範して真似ていた聖ヨゼフに倣って、ご自分も生活していました。マリア様に対する特別の愛を捧げていました。

最後に、ラルマン神父様は、聖ヨゼフに倣って、イエズス様に対する親密な生活をしていました。イエズス様の特に御謙遜、そしてその自己犠牲、また天主聖父に対する従順の徳を学んで、聖ヨゼフのように生活しておられました。

そして多くの恵みを受けて、聖徳にどんどん進歩していくのです。

そこで、ブルージュの修練院の校長だった時に、若い二人の司祭がいました。その司祭に、自分のその受けた恵みを分け与えようと思って、こんな提案をしました。

「聖ヨゼフに対する信心を、神学生たちに広めてごらん。そうすると、特別の御恵みがあるよ。君たちがたくさん受けたいと思っている最高の望みを、きっと聖ヨゼフは叶えてくれるよ。私がそれを保証する」と。

するとその時、二人の弟子の神父様たちがそれに同意します、「じゃあ、私やってみる」と。

一人は有名なポール・ラグノ(Paul Ragueneau)神父様で、1608年生まれで1680年に亡くなっています。この神父様は、ブルージュの修練院で教えた後に、カナダに行って、カナダのインディアン達をたくさん回心させた方で有名です。ヒューロン語を生まれつきの言葉のように話して、何千人という方々をインディアンの人たちを回心させました。

もう一人は、ジャック・ヌエ(Jacques Nouet)という神学者で、1605年生まれでやはり1680年に亡くなっております。この神父様は、偉大な神学者で、多くの有名な本を残している神学者でした。

宣教師と神学者、活動家とそして観想家、二つのタイプですけれども、その神父様たちは、自分の教え子たちに神学生たちに、聖ヨゼフの信心を教えて、そして聖ヨゼフの祝日が近付いていたので、「聖ヨゼフの名誉の為に、聖体拝領をするように」という事を神学生たちに勧めていました。

そして実際に、多くの恵みを受けたそうです。

ヌエ神父様は、その事をラルマン神父様に秘密に報告しました。実は彼は、「自分は、イエズス様の事について立派に話したり、著作をしたい、という事を最も求めていた」との事です。「そして、実際にその恵みが与えられた。特に、書きたいと思っていたその本が完成した」という事を明らかにしたそうです。

もう一人のラグノ神父様についても、ラルマン神父様に伝えたと思いますけれども、それが一体どんな内容だったのか、私たちには伝えられていません。しかし、この後の宣教師の偉大な活躍を見ると、ものすごい恵みが聖ヨゼフによって与えられた、という事を知る事ができます。

何を言いたいかと申しますと、私たちは、聖ヨゼフに対する信心をする事によって、多くの聖徳を得る事ができます。そればかりか、聖ヨゼフに対する信心を他の方にも伝えるだけで、聖ヨゼフから多くの恵みを更に受ける事になります。

聖ピオ十世会日本でも、愛する兄弟姉妹の皆さんたちの聖徳をますます高めて頂く為に、聖ヨゼフの信心を勧めたいと思っています。そしてこの聖ヨゼフが、聖ピオ十世会日本を通して、皆さんに多くの祝福と御恵みを与えて下さるように、お祈り申し上げます。

聖ヨゼフ、我らの為に祈り給え!

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。






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