モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

マシュマロウ(marsh mallow)の花

2009-06-24 08:51:00 | その他のハーブ
(写真)マシュマロウの花


「マシュマロウ」の花は、白地に紫のしべがアクセントとなり、上品さをかもし出し敬虔な気持ちにさせられる。カソリック教会で出会うカラーバリエーションなのでそう感じるのだろうか?

「マシュマロウ」は、東ヨーロッパ・北アフリカの海岸近くの沼地に自生し塩分に強い性質を持つ。古代ローマ時代には、マロウ類は野菜として食べられていて、その中でも一皿の「マシュマロウ」はご馳走のようだった。

薬としての利用もされ、マロウ類の中でも呼吸器系・消化器系に高い薬効があるハーブと信じられ、学名自体が効果をうたったものとなっている。

また、かつては「マシュマロウ」の根を乾燥させ粉末にしてソフトキャンディの“マシュマロ”を作っていたが、いまでは、卵白・ゼラチン・砂糖などで作られているので使われていない。子供の頃は、甘酒とマシュマロが食べたくて風邪をひきたかったものだ。

最近では、「マシュマロウ」をくしに刺してロウソクの火で焼き、恋占いと称するギミックにも使われているが、古の頃は、無罪を証明するために真っ赤に焼けた鉄を握り、やけどをしなければ無罪という宗教裁判的なことがあり、司祭の目を盗み、マシュマロウ・卵白からなるものを手に塗りやけどを防ぐことに使ったという。
同じ占いでも時代が違うと大分重みが違う。


栽培で注意することは、春先に剪定し丈を詰めたほうがよいが、剪定しなかったら2m近くの草丈となり写真が撮り難いほど成長した。
また、日当たりが良い場所で育て、夏場は乾燥させないように水遣りを小まめに与える必要がある。

(写真)マシュマロウ花と葉
        

マシュマロウ(marsh mallow)
・アオイ科ビロードアオイ属の耐寒性がある多年草 、戸外で越冬できる。
・学名は、Althaea officinalis L.(アルタイア オフィシナリス)。属名のAlthaeaは、ギリシャ語で、病気が治る、回復する、治療するcureを意味する"althaia"が由来。種小名のOfficinalis(オフィシナリス)は、ラテン語で『薬用のmedicinal、薬効の』を意味する。
・英名は、marshmallow、white-mallow。和名は、ビロードアオイ。
・原産地 ヨーロッパ・中央アジアの塩分のある沼地に自生する。
・草丈 1~1.2mで直立する。葉はカシワのような大柄な葉で優しい黄緑色。茎・葉には柔らかいビロードのような繊毛がある。ここからビロードアオイとも呼ばれる。
・新芽が伸びてきたら摘心を春に行い丈を調整する。
・開花期は、6~8月で、白い花が多数咲く。
・marsh(湿地)に育つmallow(アオイ科の植物の総称)ということで、夏場は水切れに要注意。
・冬場は、根元10cmぐらいで切り戻しておく。
・殖やし方は、早春に植え替えとともに株分けをする。
・利用範囲が広く、ハーブティ、サラダ、根はゆでてバター炒めで食することが出来る。捨てるところがない優等生。
・古代ギリシャ時代は、咳止めなどの薬として使用された。


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2 コメント

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拝見しました。 (kazuko)
2009-06-24 23:04:53
上質なお花と書かれたのは、こちらのお花でしたでしょうか。ムスクマロウとよく似てますね。確かにとても上品なお花ですね。
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和さん (tetsuo)
2009-06-25 11:14:48
おはようございます。
その通りです。ムスクマロウよりもこちらの方が上質な感じがしますがどうでしょうか?
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