モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

ニーレンベルギア(Nierembergia)の花

2009-05-08 08:40:55 | その他のハーブ
(写真)ニーレンベルギアの花


草丈30cm程度、コスモスのような茎と葉、そこに純白の2cm程度の体つきのわりには大きめの花が咲く。花びらには線がいくつか入り、この凸凹が光を乱反射させるせいか深みがある白色で何と表現したらいいのだろうかと思うほどいい感じの白だ。そして黄色のしべとのコントラストが美しい。

原産地は、南米アルゼンチンなどの草原であり、耐寒性に弱いようだが枯れた茎の状態で冬を越し、日本では一年草として扱われるようだが越冬をうまくやれば多年生の植物として育てられる。

しかし、耐寒性、耐暑性、水遣りなどバラバラに記述されており鵜呑みには出来ない。その原因は名前(学名)が三つもあることも影響しているようだ。或いは、違いがあるのにその区別をはっきりしていないようだ。
代表的な名前は、「N.カエルレア(N.caerulea)」「N.ヒッポマニカ(N.hippomanica)」等と呼ばれ、花色は白と青紫、立ち性と匍匐性がある。

園芸品種も出回り始めている。中でも日本のタキイ種苗がつくった白花で匍匐性がある「モンテブランコ(Monte blanco)」は、世界の花のオリンピックと称されるA.A.S(全米審査会)とF.S.(全欧州草花新品種審査会)で金賞を受賞した素晴らしい品種のようだ。

日本には、ギンパイソウ(銀盃草、Nierembergia rivularis)というものがあるが、これもアルゼンチンから渡来したものであり、しかも、葉の形が異なる別種である。育て方も違うので一律に考えない方が良い。

(写真)ニーレンベルギアの葉と花
        

ニーレンベルギア・カエレルア(Nierembergia caerulea)
・ナス科ニーレンベルギア属の半耐寒性の多年草だが一年草として扱われるほどかよわい。
・学名は、ニーレンベルギア・カエルレアNierembergia caerulea Gillies ex Miers.。英名は Cup flower、和名はギンパイソウ(銀盃草、Nierembergia rivularis)。
・属名はスペインのイエズス会修道士で神学者・神秘主義者。「自然界の不思議」という作品を残しているニーレンベルク(Juan Eusebio Nieremberg 1595-1658)にちなむ。
・学名が3つほどあるがそれらは同じ品種のようだ。(Nierembergia coerulea Gillies ex Miers [≡ Nierembergia hippomanica var. coerulea]=Nierembergia hippomanica Miers)
・原産地は南米アルゼンチン、チリ、ブラジルなど。
・草丈20~30cm程度で、根元の方は茎が硬く葉が線状に変形し毛のようになる。
・開花期は5~8月で、白・青紫の花を咲かせる。
・渇き気味に育て表土が乾いたらたっぷりと水をあげる。
・ナス科の植物であり食用はしないほうが良い。毒性の種があるので要注意。
・品種により半日陰・多湿を好むモノがあるので品種の確認をする必要がある。
・園芸品種で日本のタキイ種苗がつくった白花で匍匐性がある「モンテブランコ(Monte blanco)」は、世界の花のオリンピックと称されるA.A.S(全米審査会)とF.S.(全欧州草花新品種審査会)で金賞を受賞した素晴らしい品種。

命名者
Gillies, John (1792-1834)アルゼンチンの植物学者
Miers, John (1789-1879)イギリスのエンジニア・植物学者でチリ・アルゼンチン・ブラジルで鉱山資源探索、造幣局での仕事などを行い、かたわらで南アメリカの植物相の研究と著作を出版する。

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