山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

入笠山(最終回)

2010-02-23 | 長野の山
下り

同じルートを下ります。
上りより下りのほうが難しそうです。
このあたりが一番雪が多かったようです。
ところどころに大きな穴が開いていました。

雪道

下ってきた方向を振り返ってみました。
登山道の雪はしっかり踏まれていますが、踏み跡を
外すと膝上まで入ってしまいます。
左の跡はスノーシューで歩いた跡です。
スノーシューを履けばどこでも歩けます。
また違う楽しさがあります。


流れる霧

カラマツ林の向こうを霧がさっと流れました。
遠くのアンテナが見え隠れしています。
このあと、すぐに向こうの山は見えなくなりました。
なかなか幻想的でした。

登山道

上りより下りのほうがかなり早いです。
足が自然に前にでるからでしょうか?
でも時々踏み跡を外して手を借りている人がいました。
体重制限に引っかかったようです。(笑)
フェンスの右は大きな広場になっています。
アイゼンだけでは入れませんが、スノーシューなら歩ける
ようです。
数人のグループがスノーシューを履いて歓声をあげていました。


サルオガセ

雪の上にサルオガセとカエデの葉っぱが仲良く並んで
落ちていました。
このサルオガセは風に吹かれて飛んだようですが、木に着生
できなかったようです。
サルオガセは菌類と苔類のあいのこで地衣類と呼ばれています。
まさに「風まかせ」の人生を送っているようです。


スズラン

再び湿原に下りてきました。
ここは6月頃になるとスズランが群生します。
スズランには日本古来のスズランと園芸種の
ドイツスズランの2種類があるそうです。
ここにあるのは日本古来のスズランで葉っぱの下に隠れるように
花を咲かせます。
ドイツスズランは葉っぱの上まで茎が伸びて大きな花をつけます。
公園などで見かけるスズランはほとんどがドイツスズランのようです。
別名を「君影草」といいますが、日本古来のスズランに相応しい名前です。

入笠湿原

湿原全体はこんな感じです。
遠くは相変わらずガスっています。
スズランが群生しているのはこの奥のほうです。
今は土の中でひっそりと眠っていることでしょう。
芽吹きの頃、ギョウジャニンニクと間違える人が
いるようですが、猛毒ですから注意してください。


湿原の中

雪が解けて木道が姿を現しているところもあります。
雨が降ると雪解けも早いようです。
ここはズミ(コナシ)の花が咲くことでも有名です。
花の頃になるとたくさんのカメラマンが押し寄せます。
木道や湿原に三脚を立てているカメラマンがいますが、
よいマナーではありません。
昨年きた時に注意したら、逆ににらまれました。
マナーはきちんと守って欲しいです。

案内板

この林を抜ければゴンドラの山頂駅です。
案内板に運行時間が書いてあります。
この時期も夏場も最終時間は同じようです。
我々はまず乗り遅れることはありません。


ゴンドラ山頂駅

ゴンドラ山頂駅に着きました。
ここを出発してから丁度4時間で帰ってきました。
アイゼンを脱いで身支度を整えます。
ずっと小雨だったので、防寒具だけだった人はかなり
濡れたようです。
私は雨具の上だけでしたので、ここで防寒具に着替えました。
小さなスキーヤーにお母さんが指導しているようです。
このくらいからスキーをしていると将来が楽しみですね。
この近くにも初級・中級のゲレンデがあるようです。


流星(ながれぼし)

これが一番長いゴンドラ「流星」です。
定員は8人ですが、次々にくるので1人でも2人でも
乗れます。
スキーは別のリフトがありますが、スノーボードは
これに乗っていました。
登山だけなら往復¥1600です。

入笠山は1年中楽しめる山です。
パンフレットには「八王子90分、横浜150分、
静岡120分、名古屋150分、中央道諏訪南I.Cから
たったの7分」と書いてありました。
今回は天気がよくありませんでしたが、それなりに楽しめた
スノートレッキングでした。












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29 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
冬の湿原 (地理佐渡..)
2010-02-23 07:22:54
おはようございます。

最後の説明で、首都圏からかなり
アクセスの良いことがわかりました。
たくさんの人たちが訪れるのでしょ
うね。文中マナーの悪いカメラマン
について語られていましたが、普段
カメラを持ち歩くものとして、節度
は持ちたいものですね。
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おはようございます (夢路)
2010-02-23 07:32:03
偶には1番乗りと思いきや読んでいるうちに先客が!残念(笑)。
私が一昨日出かけたのは足和田山。
入笠山の大雪にはとてもとてもかないません。
私にとっては大雪でしたが・・・・
首都圏からもそれ程遠くなく、また私でも登れそうな山ですね、ただし雪のない季節に。
お花の綺麗な頃に是非行ってみたいです。
ご紹介有難うございました。
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Unknown (ココア)
2010-02-23 08:06:42
カラマツ林の写真、とっても素敵ですね。
なかなかこんな景色を見る機会がないです。
小雨で、さぞかし体が冷えてしまったことでしょう。
帰りに温泉とか…には行かれないのですか?
私は、温泉を見つけると、すぐ入りたくなっちゃいます!

入笠山、初夏の頃、歩いたら気持ちよさそうですね。
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入傘山 (mogu881)
2010-02-23 09:25:33
それにしても残雪があるんですね。雨も降っていたんですね。
女性の方が多いんですね。皆さんお元気!!
春になると又違った景色が見られんですね。すずらんの咲く頃いいでしょうね。

湿原歩いてみたいです!!
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Unknown (椿)
2010-02-23 09:29:16
下りの写真も、よく登場してますね。
やはり山も「花」の咲く時期が美しいのでしょうね。
早く自然の景色に溶け込みたくなるような、温かな季節が待ち遠しいです☆

そんな山に登りたくて「うずうず」している時が楽しいのかもしれませんネ!

でも、あまり「冬山」で、躊躇していると「欲求不満」で動けなくなるので、注意しないといけたないですね。

そうそう、プロフィール、拝見しました。
了解です。ぜひ、定食を一緒に食べたいと思います。
私の住まいも、近いですよ。
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入笠山 (mcnj)
2010-02-23 10:31:07
唐松と、霧、冬の時期ならではの、幻想的な写真になりましたね。
冬山のトレッキングを経験した人で無いと、無理な、景色ですね。
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最終回 (まよこ)
2010-02-23 10:43:45
山小屋さん今日は。
今日はモノトーンの世界を一緒に浮遊して見ました。
から松林や湿原の風景は風情があり幻想的で芸術的した。
なかなか出会う機会がないので楽しませていただきました。

スノートレッキングもまた楽し・・なのですね。
そろそろ春山になりそうですね。
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入笠山 ()
2010-02-23 11:21:10
すずらんの咲くころ行ってみます。
霧が流れるカラマツ林も画になりますね。
スノーシューにも興味をそそられました。

↓サルオガセ、初めて知りました。
今回の入笠山、とても身近に感じて行けそうです。
ご案内、有難うございました。
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いつもありがとうございます。。。 (モカ)
2010-02-23 11:43:45
山小屋さま~こんにちは~♪

雪深い入笠山でした。
このような時季にあえて雪山と圧倒されております。
またも「風まかせ」の等解説がとても面白かったです。
もちろんゴンドラまでですがアクセスはよさそうですね~。少し希望が。。。

先ほどは、素敵な俳句をありがとうございます。
>竹筒に笑顔がこぼれるひな人形   山小屋
はい、可愛いお雛様からは笑顔がこぼれておりました~♪
いつもの。稚拙な画像ですが、UPさせていただきまして感謝しております
返信する
場所です。。。 (モカ)
2010-02-23 11:58:20
山小屋さま~またです~こんにちは~♪

はい、ここは、ここは奥富公民館向かいの奥富小学校の
隣にあります「奥富ふるさとギャラリー」です。
もとの幼稚園は廃園となりまして、12月5日からギャラリーになりました。
駐車場はたっぷりあります。
3月14日までやっておりまして休館は月と火曜日です。。。
きょうは休館です~。。。
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