裏磐梯（その４）

スキー場から車で１時間くらいで宿に着きました。
沼尻高原にあるロッジです。
登山家の田部井淳子さんがオーナーをしています。
きれいなロッジでした。




玄関の上に看板がかかっています。
なかなか風情がありました。
１９９２年１２月にオープンしたそうです。
田部井さんは福島県の出身でここが気に入って建てたそうです。




正面玄関からの眺めです。
遠くに山が見えます。
すぐ右手にはスキー場がありました。
四季を通して楽しめそうです。




食堂です。
この日の宿泊者は我々８名だけでした。
野菜などの食材はすべて地元のものを使っています。
朝はバイキングでした。



食堂の横には居間があります。
ストーブやテーブルがあってくつろげるようになっています。
風呂は温泉ですが、少し熱いお湯でした。
源泉が９０℃以上あるそうです。
水で薄めているといるそうですが、それでもたいへんでした。


売店もあります。
ほとんどが東南アジアから仕入れた物のようです。
草木染めのシャツなどもありました。



ロビーには彼女の写真やネパールのみやげ物が展示してありました。
ご存知の方も多いと思いますが、彼女は１９７５年に女性として
世界で初めてエベレスト（８８４８ｍ）に登頂しました。
その時の偉業をたたえる新聞記事や頂上での写真が飾ってありました。
右にはエドモンドヒラリー夫妻との写真もあります。
このロッジを訪問されたようです。




エドモンド・ヒラリー氏は１９５３年にエベレストに世界で初めて
登頂に成功しました。
ニュージーランドの出身でマウントクックで訓練したそうです。
マウントクックの麓になるホテルの中庭には彼の銅像が建っていました。
ザイルを肩に掛け、顔はエベレストの方向を向いていました。
季節的には夏だという１１月に訪れたのですが、雪が降りました。
マウントクックリリーが雪を被って寒そうでした。



柱にタルチョが飾ってあります。
ネパールのヒマラヤでたくさん見ました。
お経が書いてあり、風に吹かれて世界中に広めるそうです。
黄色は土、緑は風、赤は火、白は空、青は水を表すそうです。



一夜明けました。
夜の間にかなり雪が降ったようです。
新雪が２０ｃｍくらい積もっていました。
この日は田部井淳子さんは不在で息子さんのお嫁さんが若者数名と
切り盛りしていました。
２０年くらい前に田部井さんと一緒に奥多摩を歩いたことがあります。
その時の息子さんは中学生ぐらいだったと思います。
暑い時だったので、根をあげていたのを憶えています。



この日は箕輪スキー場の近くを歩きます。
ロッジから車で２０分くらいのところでした。
少し吹雪いています。
前日のような展望はありません。
リフトは貸しきり状態でした。



リフトの終点に着きました。
吹雪いていて視界はあまりよくありません。
ここでスノーシューを履きました。
少し登ってから森の中を歩くようです。
もうすぐスタートします。