山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

大岳山(最終回)

2010-03-09 | 奥多摩
登山道

緩やかな登山道が続きます。
雪はありましたが、アイゼンは外したままです。
いつでも付けられるよう、ザックの横にぶら下げて
歩きました。

イノシシが暴れた跡

雪が掻き分けられ、落ち葉がでているところが
ありました。
イノシシが餌を求めて暴れたようです。
この時期は獣も餌を探すのがたいへんなようです。
山芋などが好物なようです。


イノシシの足跡

すぐ近くに足跡がありました。
かなり大きなイノシシのようです。
里に下りてきて畑などを荒らすことも
あるようです。
新年の大山でイノシシ鍋を食べましたが、
かなり固い肉でした。



このルートは雪がない時に歩いたことがあります。
かなり狭いところもあり、油断できません。
雪があると同じ登山道でも雰囲気がかわります。
気温がかなり下がってきました。

大きな岩

大きな岩が露出しています。
誰かが「ザイテングラードのようだ」といって
いました。
ザイテングラードは北アルプスの涸沢ヒュッテから
穂高岳山荘に登る途中にある岩場です。
「恐竜の背中」のようにゴツゴツした岩場が続いています。


大楢峠

分岐にでました。
ここは大楢峠というところです。
御岳から約1時間20分かかりました。
時計は午後4時20分を指しています。
鳩ノ巣駅までまだ3.9キロあります。
何とか暗くならないうちに下りたいです。



大楢峠からはなだらかな下りです。
しばらくは杉林の中を下って行きます。
足元の雪は少しずつ少なくなっていました。

バットレス

この奥に大きなバットレス(岩壁)があります。
医師で登山家の今井通子さんが練習場にしたところだ
そうです。
時間があれば寄って見たかったのですが、暗くなるので
先を急ぎました。



広い道路にでました。
やっと雪道から開放されました。
何だか足が急に軽くなったような気がします。


鳩ノ巣渓谷

駅に向かう橋の上から下をみると吸い込まれそうです。
ここは多摩川でもかなり上流になります。
このあたり一帯は鳩ノ巣渓谷と呼ばれています。
春の新緑、秋の紅葉がきれいなところです。
かなり薄暗くなっていました。

菊花石

駅近くの宿の出窓に菊花石が飾ってありました。
2月の初めに大月から菊花山に登りました。
このような石がたくさんとれたそうです。
かなり立派なものでした。


鳩ノ巣駅

鳩ノ巣駅に到着です。
時計は午後5時30分を指していました。
それから30分もしないうちに真っ暗になりました。
日没がなかり遅くなっていてよかったです。
この日の歩程は約8時間でした。
よく歩いたので、みんな満足した顔をしていました。
東京とは思えない雪景色が楽しめた一日でした。



◎付 録
近くでユキワリソウが咲き出しました。
やはり春を告げる花です。

ユキワリソウ(1)

これは野生種のようです。
地植えされていました。


ユキワリソウ(2)

これは園芸種のようです。
鉢植えで飾ってありました。
八重などもありたくさんの品種があるようです。
もう山でも咲いているかも知れません。
暖かくなったら行ってみたいと思います。