浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

リリー・クラウス ハイドン協会盤のモーツァルト

2007年06月17日 | 洋琴弾き
子どもの頃によく弾いたモーツァルトの奏鳴曲KV330を聴くと、震災で壊れた実家の一室とマホガニーの縦型ピアノがまぶたに浮かんできて、ついこの前のことのやうに思ひだされる。

リリー・クラウスの演奏は神戸文化ホールで聴いたことがある。ベートーヴェンの奏鳴曲を硬い音色で弾いてゐた記憶があるが、このCDでも心地よく聴いてゐると突然、硬質なフォルテで気分を害す場面がいくつかあった。同じ時期に、イングリッド・へブラーの演奏会にも行ったが、こちらの音色の方が気に入ったことを覚えてゐる。叩きつけるやうなフォルテで洋琴の音が割れてしまふのは大変残念だ。僕は、もう少し乱暴でないモーツァルトが聴きたいのだ。

しかし、どうしてハイドン協会のモーツァルト集なのかよく分からない。ハイドン協会って何なのでしょうか。

盤は、米国Haydn Societyによるオリジナル復刻CD HSCD9013。


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