Unseasonable Shore

映画の感想を中心に、普通の生活をおくる30代ゲイの日々感じるできごと。

トランスアメリカ

2006-09-06 16:47:07 | 映画
今日観てきたばかりの映画「トランスアメリカ」です。僕はゲイなので時にはすごくおもしろく、また考えさせられる映画でした。それにしても主演のフェリシティ・ハフマンの演技はものすごいです。本当はキレイな人なのに、メイクやしぐさ、声の出し方全てがトランスジェンダーそのものに見えてきます。ロードムービーの手法をとりながら話は進んでいきます。その間にさまざまなことが起こり、ラストを迎えるわけですが、そのラストが、他のトランスジェンダーを扱った映画「ボーイズドントクライ」や「クライングゲーム」のような悲しさがなく、なんとなく希望があるように終わっているのも監督のなせる業でしょう。
そして今回、ゲイとして注目なのは息子トビーを演じたケヴィン・セガーズでしょう。この男の子実はクライモリやドーンオブザデッドなどのホラーにも出演していたんです。ぜんぜん気がつかんかった!このトランスアメリカではゲイテイスト満載で、なんといっても男娼の役ですから、当然そういうシーンがあり楽しめました。体も若くてキレイでしたよ。マッチョではないのですが、均整がとれた筋肉のつき方をしています。いやーおじさんこういう男娼なら買ってしまうかも!と一人ニヤニヤして観ていました。ゲイポルノの撮影風景などもチラッと出てきます。
そんな不純な感想はさておき、トランスジェンダーやゲイなどに嫌悪感が少ない方であれば、ものすごくおもしろい作品です。
「ブロークバックマウンテン」「トランスアメリカ」と2本観てくると今年のアカデミーは本当にゲイの話が多いことに、改めて気がつかされます。「カポーティ」も近々公開されます。これもゲイであるトルーマン・カポーティが主人公です。ゲイの時代は開かれてきていますね。