向日市・小中学校へのエアコン設置「早急な対応厳しい」

2010-09-09 14:49:08 | 会 party
記録ずくめの残暑が続く中、京都府向日市の父母たちの間で小中学校にエアコンの設置を求める声が高まっている。8日行われた市議会の一般質問では議員が問いただしたが、市教委は、学校施設の耐震化事業を最優先していることを理由に「早急な対応は厳しい」と答えるにとどまった。

 長岡京市の場合、小中学校の全普通教室にエアコンが設置されている。大山崎町も3小中学校のうち、2校の普通教室にある。しかし、向日市の小中学校は未設置のまま。こうした状況を受け、乙訓教職員組合も、今市議会に「小・中学校の教室にエアコン設置を求める請願」を提出している。

 市教委によると、各学校は暑さ対策として、水筒持参やぬれタオル使用などの指導を行っているほか、始業前から教室や廊下の窓を開けている。また、市教委は8月末、扇風機もなかった中学校の普通教室に扇風機を1カ月レンタルで設置した。

 奥野義正教育長はこうした取り組みを紹介した上で「今年のような猛暑では一定限界がある。冷房を必要とする期間は夏休みを含む3カ月程度だが、その必要性は十分認識している」との見解を示した。

 しかし、エアコン設置については「現在、学校施設の耐震化事業を最優先で取り組んでいる。厳しい財政状況を考えると、早急な対応は大変厳しい。耐震化に一定の目途がついた段階での検討とせざるを得ない状況」と述べ、理解を求めた。

【 2010年09月09日 10時44分 】 京都新聞


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