平安期の役所跡見つかる 京都・木津川、恭仁京関連か

2017-08-26 15:31:04 | 歴 history
 京都府埋蔵文化財調査研究センターは25日、木津川市木津の岡田国遺跡の発掘調査で、平安時代中期の役所とみられる建物跡と、奈良時代に耕作でできたとみられる溝などが見つかったと発表した。奈良時代の遺構は現在の同市で8世紀に造営された恭仁京と関連する可能性もあるという。

 平安時代(10世紀ごろ)の遺構は、南北9メートル以上、東西約7メートルの建物と、後に同じ場所に建てられた南北7メートル、東西5メートルの建物の柱跡など。地鎮のため埋めたとみられる皿をかぶせた土師(はじ)器のかめも見つかった。平安京と奈良を結ぶ奈良街道があった近くで、すずりなども出土しており、公的施設ではないかという。

 奈良時代の遺構は、建物跡と、隣接して東西方向の深さ20センチほどの溝13本を確認した。2・5~4メートル間隔で並んでおり、野菜や雑穀を栽培した畝の跡ではないかという。同センターは「短期間で埋められた形跡があり、短命に終わった恭仁京と関わりがあるかもしれない」としている。

 調査は国道バイパス新設工事に伴い昨年度から実施、これまでに恭仁京を区画する道路跡とみられる遺構が見つかっている。

 現地説明会は27日午前10時半から。JR木津駅から南へ徒歩約20分。駐車場はない。問い合わせは調査事務所の携帯電話080(4854)9303。

【 2017年08月26日 09時50分 】




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