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交流施設が舞台、親子の居場所を映画に 京都・長岡京

2016-07-31 19:26:44 | 護 help
 赤ちゃんから高齢者までが集う交流施設「あったかふれあいセンター」(京都府長岡京市天神2丁目)の子どもたちの様子や、利用する保護者の思いなどを収めたドキュメンタリー映画がこのほど制作された。孤独感を抱える母親や、それを支える同センターの職員らの思いが映像でつづられている。

■8月4日に上映会

 ドキュメンタリー映画「もう一つの家」(約20分)を制作したのは、広告などを手がけるクリエーティブディレクターの広瀬之宏さん(64)=南丹市八木町。同センターを運営するNPO法人「ほっとスペースゆう」の工藤充子理事長(74)と会合で出会い、活動内容や工藤理事長の思いを聞き、映像を通して子育ての苦労や母親の悩み、親子の居場所の必要性を広く紹介しようと企画、制作した。

 長岡京市が建設し、昨春オープンした同センターは、毎週木曜日にベテラン保育士が常駐し、親子連れが多く訪れる。映画は今年3月3日に撮影され、同センターで保育士らと散歩に出掛けて遊ぶ様子や、子どもたちを見守る高齢者が収められている。

 また、引っ越してきて知り合いがいない中、子育てに不安を感じた経験や、夫が仕事で家にいないため母子家庭のような状態で育児をしなければならない困難さを語る母親たちのインタビューも交えている。

 工藤理事長は「映画を通じて子育ての現状を知ってもらい、子育て世代の居場所づくりを地域住民が自ら作っていくことの大切さを感じてほしい」としている。

 8月4日午前11時から上映会を同センター(駐車場なし)で開く。申し込みは1日までに同センターTEL兼ファクス(963)5555へ。

【 2016年07月30日 17時00分 】

「健康づくり」サンガが伝授 京都・向日でお年寄りが運動

2016-07-31 19:16:40 | 護 help
 サッカーJ2京都サンガFCの「健康アカデミー」が26日、京都府の向日市民体育館(同市森本町)で開かれた。お年寄りらが体を動かすゲームを通して、健康づくりについて考えた。

 健康アカデミーは、京都サンガFCが社会貢献の一環として府内各地で開催している。今回は、京都市久世地域包括支援センターとの共催で実施した。

 「サンガつながり隊」コーチの福中善久さんが講師を務め、向日市や京都市の25人が参加した。参加者は2人一組で、両手をつないだまま体を回転させるゲームや手押し相撲などに挑戦し、体のバランスやストレッチの大切さを学んだ。

 福中さんは「運動を通してなら初対面の人とも気軽に笑い合うことができる。それが健康づくりにつながる」と話していた。

【 2016年07月27日 11時46分 】

親子向け和室開放が火曜日も 京都・長岡京の「きりしま苑」

2016-07-24 10:02:55 | 護 help
 京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センターきりしま苑は、毎週月曜の2階和室の親子向け開放を、今月から火曜にも行っている。来月から月に1度、ボランティアを招いて遊びやマッサージなどの子育て教室も開く。

 きりしま苑の和室は15畳あり、有効活用するために2010年度から開放を始めた。当初は月に1度だったが、開放日増加の要望が出たため、13年度から毎週月曜に変更した。

 市内在住の3歳までの子どもと保護者が対象で、開放時間は午前9時半~午後4時。乳幼児向けのおもちゃや絵本、ぬいぐるみがあり、冷暖房も完備され季節を問わず快適に過ごせる。部屋の中で飲食もできる。

 また、施設は市社会福祉協議会のデイサービスや入浴などの事業で訪れる高齢者が多い。同苑は、開放日を増やすことで保護者がお年寄りから育児のヒントをもらうなど世代間交流も期待している。

 2歳6カ月の女児を連れて訪れた同市馬場の木﨑淳子さんは「広くて家にないおもちゃもあり、子どもが喜んで遊んでくれる。火曜日も開放してもらえるのはありがたい」と話す。

 開放日増に伴い、きりしま苑は来月から、毎月第1火曜日の午前10時半~11時に「子育てミニ教室」を開く。来月は「スマホで簡単。ワンポイントフォト講座」で毎回、ボランティアが子育てに役立つ技を教えてくれる。問い合わせは同苑TEL(956)0294。

【 2016年07月19日 11時15分 】

初期の患者対象「認知症カフェ」開設 京都の元医師

2016-07-24 09:53:34 | 護 help
 初期や軽度の認知症患者を対象にした「認知症カフェ」を、元医師が京都府長岡京市で開いている。参加者はおしゃべりや体操、音楽などを通じて交流を深めており、生活能力の維持や症状の改善につなげている。

 認知症カフェ「けやきの家」を開いているのは、野々下靖子さん(81)=長岡京市高台2丁目。40年以上にわたり医院を開業し、内科や認知症などの診療を行ってきた。昨年3月に閉院したが、初期や軽度の認知症患者を対象にしたケアやサービスが少ないことから、医院だった場所で同9月にカフェを始めた。

 参加者は、以前医院に通院していた患者ら7人。野々下さんの知り合いの元保健師や音楽療法士、看護師もサポートしており、近隣住民約20人もボランティアとして登録している。毎月第1、3水曜日の午後1時半~3時半に、手作りのダンベルで体操し、懐メロや童謡などを歌って楽しんでいる。参加費は一人1回200円。

 7月6日に開かれたカフェには、患者とボランティア17人が、七夕に合わせて短冊に願い事を書き、ササに飾り付けた。また、即興で自由に話す20秒スピーチを行い、「最近は、熱中症に気をつけながら、庭の草むしりをしています」「近くでマムシが出たので、みなさん気をつけましょう」と、それぞれ自分の近況や興味のある話題などを発表した。

 野々下さんは、「初期や軽度の認知症患者ほど、早めにケアをすれば、症状の進行を遅らせることができる」といい、「患者本人の現在の状況を見極め、家族にもアドバイスしながら、生活能力を落とさないよう支援していきたい」としている。

【 2016年07月15日 10時29分 】

「妊娠期から地域で支えて」 京都・長岡京でフォーラム

2016-07-10 07:02:32 | 護 help
 「妊娠からはじまる子育て応援フォーラム」が8日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館であった。府内の子育て支援団体が取り組み内容を発表したほか、フィンランドの子育て支援制度の講演などが行われた。

 妊娠初期から子育てをする母親を地域で支える仕組みを考えようと、府山城広域振興局が初めて開いた。保育関係者ら約200人が出席した。

 最初にNPO法人子育て支援ねこばす(向日市)をはじめ宇治市や南丹市などの12団体が乳幼児と母親を対象にした交流の場や相談活動などを紹介した。

 その後、吉備国際大大学院の高橋睦子教授が「利用者中心・ひとつながりの子育て支援-フィンランドのネウボラに学ぶ」と題して講演した。保健師などの専門職が、妊娠期から子供が6歳になるまで母親だけでなく、家族と何度も面談して相談や助言に応じる同国の子育て支援サービス制度について説明。「日本にもいろんな支援サービスがあるが、つながっていない。家族が孤立することなく、赤ちゃんを育むために周囲の大人が手をつなげるか、知恵が試されている」と述べ、参加者は熱心に聞き入っていた。

【 2016年07月09日 11時26分 】

参加しやすい地域のサロンは 京都・向日で推進会議

2016-07-10 06:56:22 | 護 help
 地域住民の居場所づくりを目的とした「ふれあいサロン」の活動推進会議がこのほど、京都府向日市寺戸町の市福祉会館であり、活動団体のメンバーがサロンに参加しやすい雰囲気づくりなどについて考えた。

 サロンは公民館や民家などを拠点に、地域住民が運営している。現在、市社会福祉協議会では23団体の登録があり、小物作りやカラオケ、茶話会などの活動を定期的に行っている。

 この日は世話人ら30人が参加し、活動の成果や悩みについて話し合った。参加者からは「世話人自身が高齢化していることが課題」「近所付き合いをしない人にどうやって参加を呼び掛ければいいのか」などの意見が出た。

 市社協の職員は「サロン活動で作った物を地域住民に配るなど、参加しやすい雰囲気をつくることも大切では」と話していた。

【 2016年07月06日 11時19分 】


認知症徘徊、無線で“発見” 京都・長岡京、見守り事業体験会

2016-06-26 15:14:26 | 護 help
 認知症で行方不明になった人を発見するため、京都府長岡京市は22日、近距離無線通信「ブルートゥース」を活用した見守り事業の捜索体験会を行った。患者役2人が市内を徘徊(はいかい)。市地域包括支援センターや警察、消防などで構成する市認知症ネットワーク会議のメンバー約20人が参加した。

 ブルートゥースを使った見守り事業は全国初。認知症対策に携わる人たちにシステムへの理解を深めてもらうため、2月下旬の運用開始後、初めて体験会を企画した。

 認知症患者に持たせる発信機の信号は15~30メートルで受信可能。受信機は市内18カ所に設置、専用アプリを入れたスマホやタブレットでも受信できる。この日は市内に300人以上いる「ぶじかえる応援団」にもアプリを起動させるよう呼び掛けた。受信機が感知すると、場所や日時、個人情報などが市のサーバーに送信され、捜索の手掛かりとなる。

 体験会では、参加者が3~4人のグループに分かれて1時間ほど市内を歩いた。患者役の位置情報が市のパソコンに届くと、すぐに参加者へメール送信され、捜索の参考にしていた。

 アプリは受信情報を市に送るだけで、スマホを持つ市民や捜索者は認知症患者が近くにいることは分からない。そのため、捜索後の反省会では、参加者から「近くに患者がいることが分かる受信機があれば」「受信から、こちらに通知が来るまで1~2分の時差がある」などの意見が出ていた。

【 2016年06月23日 09時41分 】

認知症患者を地域で見守ろう 京都・乙訓、社協と企業が連携強化

2016-06-14 16:51:16 | 護 help
 認知症患者を地域で見守ろうと、京都府向日、長岡京両市の社会福祉協議会と民間企業が連携を強化している。地元のコンビニ店長や従業員らがこのほど、社協主催の認知症サポーター養成講座に参加し、認知症への理解を深めた。近くケアマネジャーと面談し、顔の見える関係を構築することで、認知症患者らの異変を発見した場合のスムーズな対応につなげる。

 10日に向日市福祉会館(同市寺戸町)で開かれた認知症サポーター養成講座。コンビニ大手「セブン-イレブン・ジャパン」(東京都)の店長やパート、アルバイト従業員約20人が参加した。

 参加者は認知症の症状など基本的な知識について講義を受けた後、社協職員らによる寸劇を通じて、認知症の客に対する悪い応対例を学んだ。

 レジで支払いに手間取る客については、「レジをほかの人に変わってもらい、自分は対応に集中する」「財布の中を一緒に見ながらお金を取り出す」などの対策を実演を交えて発表した。パート従業員の宿南美夏子さん(52)は「(客の中には)帰り道が分からない人もいて、どう接すればいいか分からなかったので、とても勉強になった」と語った。

 8月には同社と「京滋ヤクルト販売」(京都市南区)の従業員が向日市のケアマネジャーの連絡会に出席し、顔合わせを行う。市社協はこうした機会を継続的に設けるとともに、参加企業を増やしていきたい考えだ。

 認知症地域支援推進員の石松友樹さん(39)は「これまでは講座を開いて終わりというケースが多かった。民間企業を含めた各機関が継続的に連携し、認知症患者を支えていきたい」と話している。

【 2016年06月14日 13時04分 】

わんわんパトロール、独居高齢者に気配り

2016-06-14 16:35:58 | 護 help
 京都府長岡京市奥海印寺谷田地区の住民が、犬の散歩中に独居のお年寄り宅を見回る「わんわんパトロール隊」を結成し、孤立防止に努めている。昨年には、自宅で倒れていた高齢者を犬が発見するお手柄もあった。発足から6年、高齢住民への気配りに対して、市老人クラブ連合会(市老連)が隊の活動を高く評価している。

 同パトロール隊は、地域で散見された高齢者の孤独死や窃盗被害、犬のふん害などをなくそうと2010年9月に結成。犬を飼っている住民に入隊してもらい、散歩中に独居老人宅の前を通る時、ポストに新聞や郵便物がたまっていないかなどを確認してもらう。不審者のチェックやごみ拾いを行うほか、専門の講師を招いて犬のしつけ教室も定期的に開催している。

 当初は30世帯で発足し、現在は25世帯ほどが参加している。新たに犬を飼い始めた世帯もあり、入隊を促している。

 昨年1月の夜には1人暮らしの高齢女性が自宅玄関で転び、出血状態で倒れているのを巡回中の隊員の飼い犬が知らせ、隊員が119番で救助した。隊長の衣川幸夫さん(77)は「寒い日だったので気づかなければ凍死していたかもしれない」と振り返る。

 また、犬の散歩中にふんを片付けない飼い主に注意したり、不法投棄されたごみを見つけて整理したりした事例もある。

 市老連は、高齢者の見守り活動を評価し、全国老人クラブ連合会が各地の熱心な活動に贈る「活動賞」にこのほど推薦した。衣川さんは「光栄なこと。隊員を増やし、これからも高齢者の見守りと地域の安全確保に努めたい」と、意欲を見せる。

【 2016年06月11日 11時12分 】

健康ダーツで福祉に貢献 京都・長岡京市社協、認知症予防に

2016-05-22 14:41:39 | 護 help
 京都府長岡京市社会福祉協議会と府共同募金会が取り組む「募金百貨店」の商品にこのほど、高齢者や子どもでも気軽にプレーできるウェルネスダーツが加わった。盤面と矢3本のセットを1万5千円で販売。売り上げの1割が赤い羽根共同募金に寄付され、寄付金は市内で行う福祉活動に助成される。

 同百貨店は、全国的に進む募金額の減少傾向に歯止めをかけるための活動。市社協と府共同募金会が昨夏、市内の福祉施設と提携し、施設で製造している洋菓子の販売を始め、ダーツセットは第2弾となる。

 ウェルネスダーツは、高齢者や子どもでも安全にプレーできるように配慮し、日本ウェルネスダーツ協会(大阪市)が考案した。通常の盤面は重さが5キロあって取り付けが難しいため、柔らかくて軽いウレタンを使用、壁やホワイトボードなどに手軽に掛けられるようにした。通常の盤面より得点エリアを広げ、計算が簡単にできるようにした。矢の先端も樹脂製にすることで安全を期した。

 ダーツは指先を使い、得点を計算しながら次に狙うエリアを考える遊びで、脳に刺激を与えられることから認知症予防に効果があるとされる。

 長岡京市内では、長岡第五小校区や滝ノ町自治会などが、多世代間交流に取り入れたり、高齢者向けの講習会を開いたりしている。同協会は「長岡京市でのウェルネスダーツ普及は全国で最先端を行っている。愛好者を増やし、末永く愛されてほしい」としている。

 市社協はセットの貸し出しもしている。問い合わせは市社協の総合生活支援センターTEL075(963)5508。

【 2016年05月16日 12時40分 】

認知症徘徊、納得するまで一緒に 吉本芸人、寸劇で接し方

2016-04-04 11:44:32 | 護 help
 吉本興業の若手芸人を招き、認知症についての理解を深める講座が29日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で開かれた。芸人たちは寸劇を通じ、どのような病気なのか、周囲の人は患者に対してどのように接したらいいのかなどを分かりやすく伝えた。

 市が2月から近距離無線通信「ブルートゥース」を活用して行方不明になった認知症の人を捜す取り組みを始めたことを踏まえ、長岡記念財団オレンジルーム(認知症対策推進室)と共に開いた。ブルートゥースタグの電波を受信するアプリをインストールしたスマートフォンを使い、捜索に協力する市民「ぶじかえる応援団員」を増やすことが狙い。

 講座では、食後すぐに食事をしたがる人に対しては話題を変えたり、徘徊(はいかい)している人を発見した時には本人が納得するまで一緒にいてあげたりするなど、認知症の人への接し方を紹介。やってはいけない対応にも触れながら寸劇を披露し、集まった約150人の市民が見入った。

【 2016年03月30日 10時33分 】

待機児童増、保育所定員拡大も追いつかず 京都・向日など

2016-04-04 11:40:25 | 護 help
 全国的に待機児童の増加が問題になる中、京都府向日市と長岡京市で、新年度に待機児童が発生する見通しとなった。両市は市立保育所の改修による定員拡大や民間保育施設の誘致などに取り組んでいるが、住宅開発に伴う子育て世帯の流入や共働き家庭が増えるスピードが上回った。仕事と育児のはざまで悩む親をどう支えるかは、個別支援にとどまらず、まち全体ひいては国の少子化を食い止める手だてでもある。国や地方自治体には基盤整備を含めたあらゆる対策が求められる。

 4月1日現在の国基準に照らした待機児童は、向日市では6人の見込みで、年度当初では14年ぶりの発生となる。長岡京市はまだ集計できていないが、市は府内の市町村で唯一待機児童が発生した昨年の6人を上回るとみている。

 親が希望の施設以外は入所を拒否するなど、国基準に当てはまらない潜在的な待機児童を含めると向日市は14人、長岡京市は最低でも64人となる見通しだ。

 なぜ、待機児童が生じるのか。向日市は、市北部地域の住宅開発による子育て世代の流入が主因とみている。一方、長岡京市でも東部地域を中心に住宅開発が進むが、就学前児童数の推移に大きな変化はないといい、市こども福祉課は「共働きの増加などで入園を希望する家庭が増えているため」と分析する。

 保育施設にはそれぞれ定員が設けられているが、保育士の数や保育面積に応じて弾力的に定員超過が認められている。例えば、入所申し込み数が1988年以降で最多となった大山崎町は、待機児童をゼロにするため、三つある町立保育所の定員に占める入所児童の割合を昨年の平均112%から126%に拡大して対応した。

 だが、両市では保育ニーズの高い0~2歳を中心に、すでに定員を目いっぱい拡大した状態だ。長岡京市は認可外保育施設が三つあり、やや空きがあるものの、向日市は認可外施設が一つしかなく、受け入れる余裕がないという。

【 2016年03月29日 10時46分 】

認知症カフェの将来像探る 京都、実践事例基に討論

2016-03-20 08:00:24 | 護 help
 認知症対応型カフェの将来像を考える報告会が13日、長岡京市天神4丁目の市中央公民館市民ホールで開かれた。市民ら約80人が、各地で認知症カフェを実践している人たちの討論に聞き入った。

 市から委託を受けて市内でカフェを運営する長岡記念財団のオレンジルーム(認知症対策推進室)が主催。運営開始から3年が過ぎ、これまでの活動を振り返るとともに、カフェと認知症患者や家族、行政などとの連携を深めるための方法を探ろうと企画した。

 京都大大学院医学研究科講師の武地一さんが「認知症カフェの役割と関係機関との連携」と題して講演した。自身が運営に携わる京都市内の認知症カフェなどを例に「くつろいだ雰囲気の中で患者や家族が病気について考えられることが大切だ」と、役割を定義。スタッフと医師など専門職や市民ボランティアらが連携した運営の重要性を強調した。先進事例として、東京都目黒区でNPO法人の代表理事を務める竹内弘道さんが、地元でのカフェ運営状況を紹介した。

 また、武地さんを座長に、竹内さんやオレンジルームのスタッフらが討論した。スタッフから「患者にもいろいろな人がいる。カフェで働く人のやる気をどのように保っているのか」と質問され、竹内さんは「閉店後の反省会でみんな活発に意見を出してくれる。それがやる気につながっているのではないか」と応じた。

【 2016年03月14日 12時02分 】

高齢者、ご近所で見守ろう 京都・向日で社協「つどい」

2016-03-20 07:56:23 | 護 help
 地域で協力し合う福祉活動について考える「ご近所福祉推進のつどい」が12日、京都府向日市寺戸町の市民会館で開かれた。身近な場所で高齢者の見守りに取り組む団体が活動を報告し、来場者に地域のつながりの大切さを訴えた。

 地域福祉への理解を深める目的で、市社会福祉協議会が毎年開いている。

 冒頭に、同協議会の植田進会長が「異常気象による災害や認知症問題は、向日市でも課題になっている。今後も安全安心のまちづくりに、福祉の視点から寄与していきたい」とあいさつした。

 続いて、市内でご近所福祉に取り組む2団体が活動を報告した。お年寄りとの食事会や配食活動を行っている西向日地区社会福祉協議会が、日々の打ち合わせや食事作りの様子を写真とともに紹介。発足から25年目を迎える同協議会は、継続の秘訣(ひけつ)として「負担にならないよう、まずは自分たちが楽しむこと」を挙げた。

 その後、認知症の母を支える息子の姿を描いた映画「ペコロスの母に会いに行く」が上映され、来場者が真剣な表情で鑑賞した。

【 2016年03月13日 10時54分 】

「ご近所福祉」利用伸びず 京都・向日

2016-03-12 11:51:31 | 護 help
 超高齢化社会を見据え、京都府向日市社会福祉協議会が目玉事業として掲げる「ご近所福祉」の登録団体数が伸び悩んでいる。ラジオ体操やサロンを実施することで、地域住民同士が支え合う環境をつくるのが狙いだが、市内約400の町内会のうち登録団体はわずか2%。市社協は「いざという時には地域の絆が必要。経費の補助もあるので、ぜひ登録して」と呼び掛けている。

 2月10日、同市上植野町の民家に女性9人が集まった。この日のテーマは介護保険。お茶やお菓子が並ぶ和やかな雰囲気の中、「介護保険の利用はどこで申請できるの」「要支援は介護保険が使えなくなると聞いたけど」と、地域包括支援センター職員に率直な疑問をぶつけた。「サロン陽だまり」は、上植野町の野添町内会有志が2014年に立ち上げた。月に1回、メンバーの自宅に集まり、出前講座や脳トレーニング、小物作りなどを行う。毎週土曜日にはラジオ体操も行っている。

 こうした取り組みを広げようと、市社協が14年6月に推進団体の登録制度をつくった。だが、現在10団体。地域でラジオ体操を実施しているところも14団体にとどまっている。

 市社協は「町内会や自治会の在り方を見直したいという思いがあるが、周知方法も含めてまだ確立できていない」と漏らす。市社協は登録制度の創設と同時に、ラジオ体操で使うCDラジカセや電池など必要経費の助成も始めた。担当者は「ラジオ体操を通じて、地域のつながりが深まるケースもある。まずは取り組みを始めてみてほしい」と話している。

【 2016年03月10日 11時08分 】