goo blog サービス終了のお知らせ 

要約筆記体験、福祉への理解深める 京都・長岡京

2016-03-12 11:40:36 | 護 help
 「ながおかきょう福祉まつり」が6日、京都府長岡京市開田3丁目の市立産業文化会館で開かれた。お年寄りや家族連れが、要約筆記や朗読録音の体験、ステージ発表などを楽しみながら福祉に対する理解を深めた。

 福祉を身近に感じてもらおうと、市社会福祉協議会が昨年に引き続き開催した。ボランティア団体や福祉施設25団体が協力した。

 ステージでは、合唱やハーモニカ演奏、紙芝居などが披露された。収益が新年度の福祉教育に活用されるバザーでは、食器やシーツ、タオルなどが販売され、来場者が次々と買い求めていた。

 障害者の手引き体験コーナーでは、参加者が視覚障害者と一緒に会場内を歩き、「混雑している場所では障害者の前に出て1列で歩いて」「交差点や駅のホームでは、ぜひ一声掛けてあげて」とアドバイスを受けていた。

 初めて手引き体験をした長岡第三小の古賀陽斗君(11)=長岡京市今里5丁目=は「視覚障害者の人のペースに合わせて歩くように心掛けた。将来何かボランティアをしてみたい」と話していた。

【 2016年03月07日 10時33分 】

妊娠・出産・育児をサポート 子育てコンシェルジュ、京都で開始

2016-03-07 07:10:05 | 護 help
 京都府向日市と長岡京市は新年度、出産前の妊娠時から就学までの子育てを一括して支援する「子育てコンシェルジュ」事業を始める。専任の保健師や助産師を配置し、妊娠直後から健康や子育てに関する悩み相談を受け付けるほか、小児科医や産科医と連携した子育てサポートを充実させる。

 両市とも新年度一般会計当初予算案に関連予算を計上している。

 向日市は保健師1人を新たに雇用し、子育てコンシェルジュ業務を担わせる。市役所別館2階の健康推進課に窓口を設置する。

 保健師は全ての妊婦と面接し、子育てに関する悩みを聞き、情報提供を行うほか、必要に応じて個別支援プランを作成。プランに基づき、助産師がグループ形式で妊婦の相談を受け付ける「プレママ・サロン」を実施し、参加者同士の交流を図る。また、助産師が生後2カ月くらいまでの家庭を訪問し、産後の不安解消につなげる。

 長岡京市は、健康推進課に子育てコンシェルジュの窓口を設け、専任の保健師と助産師計3人を配置する。妊娠直後から心のケアや日々の過ごし方などをアドバイスする。

 この事業と連動する形で産後ケア事業も新設する。市内の産科医と連携し、気分が不安定になりがちな出産直後の支援体制を充実させる。提携する病院に日帰りの「デイケア」や、2~3泊してもらう「ショートステイ」を設け、医師が母親を精神面からサポートし、子育ての心構えも伝える。

【 2016年03月03日 16時34分 】

高齢者の暮らし支え10年、市民サポーター好評 京都・向日

2016-03-07 06:58:04 | 護 help
 京都府向日市内の高齢者の暮らしを市民が支援する「地域サポーター活動」が始まって今年で10年になる。介護保険では対応できないごみ出しや安否確認などのサービスを無料で提供しており、利用者から好評を得ている。半面、地域サポーターの数は十分ではなく、専門職との連携など課題は多い。介護の必要度が低いとするサービスを国が切り離そうとする中、こうしたボランティア活動の重要性はますます高まりそうだ。

 「私は(アイドルグループの)嵐が好きでね。松本君が特に好き」。「デイサービスに行くと楽しいわ」。石橋百合子さん(89)=寺戸町=の軽妙なおしゃべりに、地域サポーターとして自宅を訪れた石原明子さん(74)=同=と岩波愛子さん(68)=森本町=は思わずほほ笑んだ。

 石橋さんはケアマネジャーの紹介で昨年4月から制度を利用している。週1回1時間ほど、サポーターとたわいのない話をするだけだが「元気になれるし、早く来週が来ないかいつも楽しみにしています」。石原さんと岩波さんも「逆にいろんなことを教えてもらえるし、気持ちがほっこりする」と喜ぶ。

 地域サポーターは、元ホームヘルパーの提言で、市民有志が2006年に始めた。活動内容は高齢者の話し相手と散歩の付き添い、ごみ出しで、年間30~40件のサービスを提供してきた。

 実績を踏まえ、市社会福祉協議会が2014年10月に「地域サポートセンターむこう」を立ち上げ、実費相当分の活動費支給や利用者の日程調整などに乗り出した。高齢者の急増で、介護保険事業だけではサービスが賄いきれなくなっているからだ。さらに今後、介護保険の要支援1~2の一部サービスが市町村事業となることもあり、こうしたボランティアとケアマネジャーら専門職との連携はますます重要になる。

 ただ、地域サポーターの数は1月末現在で42人。市社協地域福祉課の木下博史課長は「必要があれば買い物支援など新たな取り組みも始めたいが、今の人数では難しい」と打ち明ける。「まずは地域で孤立している人を受け入れ、自分たちの地域を見直すきっかけにしたい」

 地域サポートセンターむこうは新規会員を募っている。問い合わせはTEL075(932)1961。

【 2016年02月27日 20時39分 】

中学給食、兄弟方式が最適 京都・向日市検討委「自校」は難しく

2016-02-27 18:15:27 | 護 help
 京都府向日市中学校給食検討委員会は23日、実施方式について、市内3校のうち1校に調理施設を造り、ほかの2校に運んで提供する「兄弟方式」が最適とする意見を示した。3月下旬の会合で案としてまとめた後、市が方式を決定する。

 この日は、事務局が兄弟方式のほか、各校に調理室を設ける「自校方式」、小学校で調理された給食の提供を受ける「親子方式」、別の場所に施設を造って一括調理する「センター方式」について、それぞれ事業費の概算を明らかにした。

 施設建設費など兄弟方式の初期費用は約6億8千万円で、自校や親子よりも安く、ランニングコストを見ても大きな差はなかった。

 委員の間では「自校方式が一番良い」という意見が大勢を占めたが、2校については調理施設を建設できる用地がないことから兄弟方式を最優先とした。

 ただこの場合、調理施設は都市計画法で工場とみなされ、実際に建設が可能かなどについて府と協議する必要があることから、自校と親子を併用した方式を次善の案とすることを確認した。

 センター方式については、事務局が「用地のめどが立たない」としたが、委員からは「選択肢として残してほしい」との声も聞かれた。

【 2016年02月24日 10時27分 】

終末期備え往診頼んで 医師、在宅の重要性語る

2016-02-14 12:12:02 | 護 help
 京都府向日市民生児童委員連絡協議会の高齢者福祉部会は10日、市福祉会館(同市寺戸町)で研修会を開いた。同市鶏冠井町にある角水医院の角水正道院長(51)が「『最期までお願いします』とかかりつけ医にお願いできるまちをめざして」と題して講演し、約60人がよりよい終末期について考えた。

 2025年には団塊の世代全員が75歳以上になることもあり、在宅医療の重要性が増している。

 角水院長は、自身が診療や医師会の会議などの合間を縫って往診に取り組んでいることを説明した上で、「医者は忙しいというイメージがあるかもしれないが、やる気になれば往診は絶対にできる」と強調した。

 また、かつて同医院に通院していた一人暮らしの70代男性について、近隣住民から「最近うろうろしている」と連絡を受け、往診を再開したことを例に「よりよい終末期を過ごすためには、お世話好きな街の雰囲気が必要」「住民がかかりつけ医に往診をお願いすることも大切」などと述べた。

【 2016年02月11日 10時09分 】

お年寄り「十八番」披露 京都・長岡京の老人クラブ

2016-02-07 10:41:59 | 護 help
 お年寄りが自慢ののどを競い合う「お楽しみカラオケ大会」が1日、京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センターきりしま苑で開かれた。参加者33人が、それぞれの「十八番」を披露した。

 地域の高齢者が気軽に交流を深められる場をつくろうと、市老人クラブ連合会の長岡第三中校区会長会が初めて開いた。

 参加者はステージに上がると、マイクを片手に「アメリカ橋」や「浪曲子守唄」などの歌謡曲を熱唱した。拳を握りしめ、振り付きで歌う人もおり、同苑のデイサービス利用者ら多くの人が耳を傾け、大きな拍手を送っていた。

【 2016年02月02日 11時15分 】

ブルートゥースで不明者情報 認知症見守りに全国初

2016-01-31 12:42:31 | 護 help
 京都府長岡京市は29日、認知症で行方不明になった人の早期発見につなげようと、近距離無線通信「ブルートゥース」を活用した見守り事業の説明会を同市長法寺の多世代交流ふれあいセンターで開いた。市内の自治会長や民生児童委員ら約20人が参加し、新たな取り組みについて学んだ。

 市では事業の運用を2月下旬に始める。このため、認知症で行方が分からなくなった人を捜す際に重要な役割を担う地域住民に事業を知ってもらい、協力を求めるために開催した。市によると、ブルートゥースを活用した見守り事業は全国初。

 ブルートゥースの信号を発信するタグは、縦3・5センチ、横2・3センチ、厚さ6ミリと、小型で持ち運びに適している。認知症の人の靴に縫い付けたり、ベルトや財布などに入れたりできる。電池も2年間使用できるという。

 信号の受信機は全国で見守り事業を展開する阪神電鉄(大阪市)が、市内18カ所に設置する。また、専用アプリをインストールすれば、スマホやタブレットも受信機となる。

 信号は15~30メートルの範囲で受信可能で、感知すると場所や日時、個人情報などがサーバーに送信される。いつ、どこを通ったかが分かり、探しやすくなる。

 説明会で市高齢介護課は概要を参加者に説明し、「まち全体で見守る体制にしたい」と協力を呼び掛けた。

 この後、受信機が設置されている近くの市施設で実演があった。タグを持った市職員がそばを歩くと、サーバーとなるパソコンの画面に受信日時が表示され、参加者が熱心に見入っていた。

 市はタグを200個用意し、認知症の人やその家族、一人暮らしのお年寄りなど希望する市民に2年間、無料で貸し出す。

【 2016年01月30日 10時49分 】

住民支え合うまちに 京都・長岡京で地域福祉シンポ

2015-12-27 16:44:15 | 護 help
 地域住民同士のつながりを深め、暮らしやすいまちづくりを考えるシンポジウムが19日、京都府長岡京市天神4丁目の市中央公民館で開かれた。出席した市民らが、討論や講演を通じて地域福祉についての理解を深めた。

 少子高齢化や核家族化が進み、介護や育児で悩みを抱える人が増える中、住民同士で支え合う仕組み作りを模索しようと、市が主催した。

 討論会では、府介護・地域福祉課の田村智課長、長岡第五小校区地域コミュニティ協議会の湯川克己副会長、市社会福祉協議会・総合生活支援センターの西野美穂センター長が意見交換した。同志社大社会福祉学科の永田祐准教授が司会を務め「これからの長岡京市の地域福祉について」と題して議論した。

 3人はそれぞれ、地域のつながりを深めるための取り組みを紹介した後、市民からの質問に答えた。災害時に障害者が避難する体制の在り方について質問があり、西野センター長は「訓練で耳の不自由な人への対応を訓練している」と答え、田村課長は「通常の避難所でも障害者に配慮が必要だ」と指摘した。

 また、第五小校区に阪急の新駅や高速道路のインターチェンジができたことによる地域の変化を聞かれた湯川副会長は「人の往来が増えたことで少し安全になったかなと思う」と話した。

【 2015年12月20日 11時06分 】

ゆず風呂ほっこり お年寄りら楽しむ

2015-12-20 10:29:25 | 護 help
 1年で最も昼間の時間が短い冬至(22日)を前に、京都府長岡京市東神足2丁目の市地域福祉センター「きりしま苑」で、ゆず湯のサービスが行われている。お年寄りたちがユズの香りの中で体をゆっくりと温めながら来る年の健康を願っている。

 ゆず湯は、冬至の日につかると健康で長生きできるとされ、きりしま苑で毎年この時期に実施している。今年は高知県の農園から約50キロを仕入れた。

 60歳以上の市民やデイサービス利用者に無料で開放している。お年寄りたちはリラックスした表情で、「無料でゆず湯が楽しめるのがありがたい」と話していた。18日(午前9時半~10時半、正午~午後3時半)まで。

【 2015年12月17日 10時46分 】

デイサービスレク、利用者が選択 京都・向日市社協、自立促す

2015-12-06 11:04:29 | 護 help
 京都府向日市社会福祉協議会デイサービスセンターは、レクリエーション内容を利用者が選択できる仕組みを導入している。デイサービスセンターの多くは一つのプログラムしか提示しておらず、府内でも珍しい取り組みという。利用者の意欲と自立を促すことで、機能訓練効果アップも期待されている。

 同センターによると、選択制レクリエーションを採用したデイサービスセンターは乙訓で初めてという。

 「選べるPM」と題した取り組みは今夏から始めた。料理教室や体操、座学など1日に2、3種類のメニューを用意し、利用者は当日の朝、どれに参加したいかを選ぶ。

 ある日のメニューは「おやき作り」「体操」「食中毒防止に向けた座学」で、合わせて約40人が参加。「おやき作り」では全員で紙に書かれたレシピを読み上げた後、麺棒を使ってごはんをつぶし、丸めた。「私がここにごはん置くから丸めて」「もうちょっときれいな方が」など、利用者同士でコミュニケーションを図りながら作業を進めていた。

 「体操」では、ゴムチューブを使って体に負荷をかけた後、七つの輪の中にボールを蹴って入れるゲームを体験。見事高得点を取ると、ほかの利用者から大きな拍手がわいた。

 今月からは自分たちで考えた踊りを音楽に合わせて踊る「リズム体操」を加え、約20種類のメニューを提供。落合鋼センター長は「毎日、難易度の違うメニューを用意するよう心掛けている。利用者が楽しみながら機能訓練を強化できれば」と話している。

【 2015年12月03日 12時51分 】

タイに就学金贈ろう 京都・長岡京の団体、書き損じはがき回収

2015-12-06 11:02:23 | 護 help
 タイの子どもに贈る就学資金を集めようと、京都府長岡京市の市民団体「愛・あ~すKYOTO長岡京」がこのほど、同市天神4丁目の長岡中を訪れ、書き損じはがきの回収箱を生徒会に預けた。市内の他の小中学校や公共施設にも箱を置いてもらい、来年1月末まではがきを集める。

 はがき400枚で子ども1人が1年間学校に通う資金に換金できるという。愛・あ~すは毎年、はがきの需要が最も高まるこの時期に、学校や公共施設ではがきを回収している。前回は2806枚が集まった。未使用の切手やテレホンカードも集めている。

 愛・あ~すの伊藤美知代代表は、生徒会のメンバー5人に箱を手渡し、「世界の子どもたちの役に立てる活動。中学生にも関心を持ってほしい」と話した。

 生徒会副会長の3年田中陽生(はるき)君(15)は「僕たちに期待してもらえてうれしい。1枚でも多く集まるよう、みんなに呼びかけたい」と意気込んでいた。

【 2015年12月02日 11時10分 】

水中運動通じ機能回復支援 京都・向日のサークル発足10年

2015-11-20 06:29:51 | 護 help
 水中運動を通して、障害のある人やお年寄りの機能訓練をサポートする京都府向日市のボランティアサークル「めだか」が、発足10年を迎えた。利用者の安全に配慮しながら、どうすれば効果的かを研究する日々。9月には府知事表彰も受賞した。マンパワー不足という課題もあるが、「できるところまで続けたい」と意気込んでいる。

 「めだか」は2005年に発足し、毎週月曜に同市鶏冠井町の市民温水プールで活動している。スタッフ10人が半身不随や全盲の障害者らの体を支えながら、水中での屈伸やウオーキングなどの運動を手伝う。利用者それぞれに違ったメニューを作っているほか、ウオーキングは一般利用者と同じ場所で行うため、体がぶつからないように安全にも注意を払っている。

 陸上での運動に比べて関節などへの負担が軽減されるため、利用者から好評という。昨年12月から参加している小西初子さん(58)=京都市伏見区=は「ジムと合わせて利用しているが、右足に筋肉がついてきたと思う。あとは泳げるようになりたい」と語る。

 毎年度末には研修会を開き、効果的な水中運動の方法などの研究を重ねている。会長の藤田雄三さん(74)=同市森本町=は「劇的に体が良くなった人もいるし、喜んでもらえるとやりがいがある。これからも利用者一人一人に合った運動を考え、実践していきたい」と話している。

 利用者とスタッフを募集している。利用者の会費は月額500円(別途プール利用料が必要)。問い合わせは市ボランティア活動センターTEL075(932)1961。

【 2015年11月19日 12時25分 】

畳新調、図書室にイグサ香る 京都畳組合、長岡第九小に寄贈

2015-11-20 06:26:06 | 護 help
 きれいな畳の上で子どもたちに読書を楽しんでもらおうと、京都畳商工協同組合(京都市上京区)は16日、長岡京市東神足2丁目の長岡第九小に畳6枚を贈った。3年の児童が早速、図書室に敷かれた新しい畳の感触を楽しんだ。

 今年9月、同組合が同小3年生対象に、畳を使ったものづくり体験教室を開いたことがきっかけ。同小の図書室には、1979年の開校時に畳6枚が敷かれたが、表面がすり切れ、ぼろぼろになっているのを同組合の細川哲夫理事長らが見て、寄贈を申し出た。

 畳は、京都畳技術専門学院(同区)の訓練生が昔ながらの手縫いで作った京畳。同組合員らが畳を入れ替えると、図書室にはイグサの香りが漂い、児童は「新築の家みたいなにおいがする」などと歓声を上げ、新しい畳の上で本を広げていた。

 また、この日は学校近くのきりしま苑からデイサービス利用者のお年寄り23人が来校、1年生と遊びや給食を共にして交流を楽しんだ。7月に1年生が同苑を訪れ、お年寄りと七夕の飾りつけなどをしたことのお返しとして訪問した。

 子どもたちが踊りや校歌を披露した後、一緒にゲームを堪能。玉入れでは、教諭が頭上に掲げる籠を目がけ、次々と玉を投げていった。お年寄りから「上手に投げるね」と褒められると、笑顔でうなずく児童もいた。

【 2015年11月17日 11時26分 】

認知症で徘徊、声掛けを 京都・向日で訓練、中学生も参加

2015-11-18 07:51:23 | 護 help
 認知症で道に迷い、徘徊(はいかい)する人に声を掛けるための模擬訓練が6日、京都府向日市向日町と寺戸町にまたがる向日台団地で行われた。勝山中(同市鶏冠井町)の生徒約30人が初めて参加、訓練に挑戦した。

 認知症に関わる機会が少ない人へ関心の輪を広げたいと、市や市地域包括支援センターなどを主体に毎年実施している。高齢者にも親しみやすい子どもの力を生かしたいと、総合学習で福祉を学んでいる同中の1年生にも協力を呼び掛けた。

 この日は、地域住民ら約90人が向日台団地集会所に集合。市社会福祉協議会の職員から「認知症の人は暗闇に独りぼっちの状態と同じ。気になる行動があったら、原因を察してあげて」などとアドバイスされ、認知症の人への接し方を確認した。

 その後、15班に分かれ、一戸ずつ回りながら「道に迷った認知症の人への声掛けを体験してみませんか」と依頼。続いて、社協メンバーが、認知症で道が分からなくなった人に扮(ふん)し「道が分からない。どうしたらいいの」などと訴えた。

 突然の訪問に戸惑う人がいる一方、持ち物に名前や住所が記載してあるかを聞いたり、付き添ったりする人もいた。住人からは「認知症の人に近所で接したことがあったので、うまく対応できた。継続的にやる必要があるのでは」「緊張してどう声を掛けたらいいか分からなくなってしまった。いつ同じ状況に遭うか分からないので、勉強になった」といった声が出ていた。

【 2015年11月07日 11時43分 】

認知症の不明者助け出せ! 京都・長岡京で初の訓練

2015-10-19 12:33:10 | 護 help
 認知症の行方不明者を捜索する訓練が17日、京都府長岡京市内で行われた。参加した住民らは、衛星利用測位システム(GPS)を駆使して住宅街などを回り、行方不明者を捜した。

 同市下海印寺の長岡第五小コミュニティ協議会や市職員など約30人が協力し、初めて実施した。

 参加者たちは、4班に分かれて奥海印寺地区と高台地区を捜索した。開始してまもなく、行方不明者役2人の性別や服装、体格などを記した「迷い人情報メール」が参加者に届いた。その後、参加者たちは情報を手がかりに、GPSを使って行方不明者の居場所を確認しながら地区内をくまなく回った。

 訓練後、参加者は同小内のクラブハウスに集まり、意見交換した。「行方不明者の服装に目立った特徴がないと捜すのは難しい」「GPSで捜索区域をかなり絞り込めた。効果の大きさを実感した」といった意見や、「どこへ行くか尋ねると、『ちょっとそこまで』と言われたが、詳しく聞くと『東京タワー』と返事があった。声の掛け方にも工夫が必要」などと声が上がった。

【 2015年10月18日 10時52分 】