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認知症患者個性尊重を 若年性の定義や症状学ぶ

2017-03-01 11:21:15 | 護 help
 認知症を地域全体で考え、患者を見守っていく方策を探る乙訓地域包括ケアシンポジウムが25日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館であった。「みんなが共生できる地域を~若年性認知症の方の想(おも)いを聞く」と題し、患者と家族、大学生らが講演した。

 乙訓医師会などが催し、医療や福祉関係者をはじめ、住民ら約300人が聞き入った。

 4年前に認知症と診断された杉野文篤さん(63)=京都市伏見区=は、日々の過ごし方に悩んでいた時、妻の由美子さん(61)の誘いがきっかけで他の患者や家族と出会って心が楽になり、テニスや卓球に夢中になって前向きになれたことなどを紹介。由美子さんは「ちょっとした心遣いをしてもらえたら本人も一歩を踏み出しやすい」といい、文篤さんは「患者は何もできないというレッテルを貼らないで。支援があれば、それなりのことはできる」と訴えた。

 京都文教大3年の森本椋子さん(22)は、授業の一環で患者や家族と交流を重ねた経験を踏まえ「『認知症の人』ではなく『認知症を持つ人』が正しい認識と感じた。患者の個性を尊重して向き合うことが大切と学んだ」と強調した。また、いわくら病院(左京区)精神科医師の井上和洋さん(40)は、若年性認知症の定義や症状などについて話した。

【 2017年02月26日 10時51分 】

ガイドヘルパーになって 京都・長岡京市社協が研修受講呼び掛け

2017-02-19 11:50:17 | 護 help
 京都府長岡京市社会福祉協議会が18日から、障害者の移動支援従事者(ガイドヘルパー)を養成する研修を始める。市社協が行う研修は2002年以来。先月下旬から受講生を募集しているが申し込みが少なく、市社協やヘルパー利用者は「やりがいのある仕事なので興味を持ってほしい」と呼び掛けている。

 市社協は1999年から毎年、研修を開いていたが、03年に国の「支援費制度」ができたことなどから独自に研修を開けなくなったという。近年、ヘルパーは高齢化や人数不足が進む一方、障害者からのニーズは高まっている。ヘルパーを増やすため市社協で独自に育成しようと、市に要項を作成してもらうことで久しぶりの研修開催にこぎ着けた。

 研修は18、22、25日に市地域福祉センターきりしま苑(同市東神足2丁目)で講義を実施。市内の障害者福祉施設職員らが障害や病気の知識、人権などについて話す。3~4月に介助演習や実際の同行を各6時間程度行い、全日程受講者に「全身性障がい者(児)」と「知的・精神障がい者(児)」の修了証明書が交付され、ヘルパーの資格が与えられる。

 現在、受講希望者は定員20人に対して数名にとどまる。週1回、散歩の支援でヘルパーを頼む松本一男さん(68)=同市友岡=は「道路の危険箇所に注意を払ってもらうなど安心感をもらっている。利用者との人間関係を楽しめる人に目指してほしい」と期待する。

 研修の申し込みは、きりしま苑TEL075(956)0294へ。

【 2017年02月16日 11時31分 】

高齢者「オフ会」で仲深める 京都・向日、見守り合いの輪に期待

2017-02-19 11:42:23 | 護 help
 高齢者がファイルに近況を記し、コメントを付けて手渡しで回覧する「ねき寄って通信」に取り組む京都府向日市寺戸町の住民たちが、文面だけでなく、対面して交流を深めようと「オフ会」を始めた。ファイル上の話題を糸口に盛り上がったり、メンバーの体調を気遣い合ったりし、「元気がもらえる」と開催を楽しみにしている。

 2月上旬、同市寺戸町の民生児童委員山本寿美さん(73)方に4人が集まった。「稀勢の里、横綱の化粧まわしがよく似合ってたわ」。大相撲に触れたファイルの文面を読み返し、おしゃべりが盛り上がった。

 同町の二枚田と岸ノ下両地区に住むメンバーたちは山本さんの誘いに応じて昨年10月からファイルの回覧を続ける。いずれも1人暮らしで、回覧を通じて知り合った人もいる。

 同通信は市社会福祉協議会がフェイスブックに着想を得て、地域の高齢者による情報交換や相互見守りを促そうと始めた。オフ会は山本さんが「紙で伝え合える情報はわずか。会って話して、仲を深めよう」と呼び掛けて昨年12月から開き、今回で2回目。

 オフ会に参加する梶山千代子さん(80)は「ずっと働いていて、近所づきあいはなかったので、温かく迎えてもらえてうれしい。顔を見て、みんな頑張ってるんだと励まされている」と話す。

 今後も定期的にオフ会を開催する計画で、市社協は「対面のつながりが生まれることで、見守り合いの輪に入っていることを深く意識してもらえたら」と期待する。

【 2017年02月09日 11時34分 】

あったかな手作り食事でホッとして 京都・長岡京に子ども食堂

2017-01-22 12:04:04 | 護 help
 さまざまな事情を抱える子どもたちに、温かい手作りの食事を届けようと、京都府長岡京市の女性4人が「こども食堂ハチドリ」を市内に立ち上げる。21日に初の食堂を開いて料理をふるまう予定で、女性たちは「子どもがホッと一息つける場にしたい」としている。

 食堂を立ち上げるのは、いずれも主婦の北川憲子さん(48)=同市今里、山地みのりさん(36)=同市友岡、長谷川暁美さん(69)=同市粟生、夏原典子さん(66)=同市長法寺。

 4人はそれぞれ、全国的に開設が相次ぐ「子ども食堂」に関心があり、昨秋に共通の知人を通じて知り合ったことがきっかけで具体的に開設に向けて動き始めた。ボランティアを集めるとともに、食器や食材の提供を呼び掛けるなど準備を進めてきた。

 1回目となる当日は、豚汁とごはん、サツマイモのきんぴら、漬物を30食用意。同市天神4丁目のきょうと福祉俱楽部2階で、午前11時~午後2時まで提供する。子どもは無料で大人には材料費分の募金を呼び掛ける。

 今後、毎月第3土曜日の昼食時間帯に同じ場所で開催。牛乳や卵などアレルギーを引き起こしやすい食材は使わないよう配慮する。

 将来は、食事に来た子どもが読書や宿題ができる場にすることも検討しており、代表の北川さんは「まだ手探りの状態だが、少しでも子どもの支えになり、活動を広げていければ」としている。

【 2017年01月20日 10時54分 】

受験に「受カレー!」 京都・激辛商店街が応援フェア

2017-01-22 12:00:06 | 護 help
 受験シーズンが本格化する中、京都向日市激辛商店街は「受験生をホットに応援しよう」と期間限定フェアを企画し、向日市内の加盟店が、試験に「受(う)カレー」と銘打ったオリジナルカレーメニューを提供し始めた。うどんやバーガーなど多彩なメニューを用意し、辛みと温かみで「『冬の勝負』を乗り切って」とエールを送る。

 同フェアは初の試みで、14・15日にあった大学入試センター試験の直前から始めた。激辛メニューで心身をリフレッシュしてもらおうと加盟店に協力を呼び掛け、干支(えと)にちなんだチキンカツカレーやカレーソースで煮た鶏のバーガーなど、既に7店が独自開発したメニューを売り出し中。さらに複数の店舗が協力する予定という。

 同市上植野町のうどん店「はなこ」では、ハバネロパウダーを混ぜたカレーうどんに、エビやナスの揚げ物をトッピングした。佐藤晴紀社長(69)は「運気は『あげあげ』。縁起担ぎになれば」。

 自家製パンにカレーソースをかけて提供する「かふぇ くっちーな」(同市寺戸町)には、大雪だった15日もメニュー目当ての客が訪れたといい、店主の松井恵里子さんは「受験に打ち勝ち、熱い若者になって」と話す。

 フェアの詳細は同商店街のホームページに掲載している。

【 2017年01月18日 09時33分 】

餅つき一緒に「よいしょ」 通所者と住民楽しむ

2017-01-15 15:35:17 | 護 help
 京都府長岡京市下海印寺の障害者介護施設「乙訓の里」で14日、「新春お餅つき大会」があった。厳しい冷え込みの中、施設通所者や地域住民らが、ほかほかの餅を頬張った。

 地域との交流を深めながら一年の始まりを祝おうと企画。施設が2015年6月に移転して来てから、2回目の開催となった。

 車椅子に乗った通所者が職員の介助を受けながらきねを持ち上げ、ボランティアの住民たちから「よいしょ」と声援をもらい、餅をついた。

 きなこやあんを付けて餅を味わった参加者たちは、○×クイズに挑戦したり、こま回しや羽根突きなどの昔遊びを楽しんだりしていた。

 子ども2人を連れて初めて訪れた藤山裕子さん(38)=同市泉が丘=は「子どもたちも楽しんでいた。施設が地域に開かれ、溶け込んでいっている様子で、よかった」と話した。

【 2017年01月15日 11時45分 】

「介護のために離職」、8.6% 京都・向日で調査

2017-01-08 10:30:26 | 護 help
 京都府向日市が市内の高齢者や介護家族を対象に実施したアンケートで、介護を理由とした離職経験があると回答した人が約8・6%を占めたことが分かった。初の調査項目で市高齢介護課は「介護サービスを組み合わせ、家族を支える体制づくりを進めたい」としている。

 内訳は、介護保険の要介護・要支援認定を受けていない65歳以上の高齢者(回答は1147人)で6・8%▽認定を受け、在宅介護を受ける高齢者の家族(同519人)で10・8%▽特別養護老人ホームなどの施設に入所する高齢者の家族(同101人)で17・8%-となった。

 仕事と介護の両立のために重要なポイントを複数回答で尋ねたところ、「(介護サービスの)経済的負担の軽減」「必要な介護サービスが十分に受けられること」などが上位を占めた。

 アンケートは今年7~8月、高齢者やケアマネジャーら計3150人を抽出し、高齢者の生活支援ニーズを把握する目的で実施。回答率は約57%。結果は市のホームページで公表している。

【 2016年12月30日 10時38分 】

「天狗さん」今年も善意 匿名男性が京都・向日市役所に5万円

2016-12-18 16:45:15 | 護 help
 京都府向日市役所に今年も、「まちの天狗(てんぐ)さん」と市職員から呼ばれている匿名の男性が5万円を寄付した。34年間、毎年1回、師走になると届けに来るという。

 市民課によると、今月12日午前10時ごろ、中肉中背で黒っぽいジャンパーを着た60代後半とみられる男性が市民課窓口へ。「まあ、これ、ちょっと」と職員に告げ、白色の無地の封筒を置いた。この時期になると庁内で話題に上ることから職員は合点がいき、受領。その姿を確認して、男性は立ち去った。

 封筒には、例年と同じ5万円と、安田守市長宛てに「体の不自由な方々のために役立てて下さい お願い致します」と無記名の手紙が添えられていた、という。

 市の説明では、1982年から続いており、今回で寄付総額は193万円に達した。市は社会福祉事業に使うとしている。

【 2016年12月14日 10時36分 】

犯罪被害者に寄り添う支援を 京都、遺族が講演

2016-12-18 16:34:08 | 護 help
 2002年の傷害致死事件で当時7歳だった長男を亡くした京都府綾部市の湯浅恵介さん(52)がこのほど、向日市上植野町の向日町署で講演し、被害者遺族の心情や支援の必要性を訴えた。

 事件は02年1月に綾部市で発生。男が集団登校中の児童の列に車で突っ込み、湯浅さんの長男が死亡、他の児童ら11人が重軽傷を負った。湯浅さんは、同署や乙訓2市1町でつくる乙訓犯罪被害者支援連絡協議会に招かれた。約60人が講演に耳を傾けた。

 湯浅さんは「14年たった今も憂鬱(ゆううつ)になる時がある。あの時、心臓をわしづかみにされてつぶされた」と振り返った。事件後から続く地域住民の激励や亡き長男の友だちの気配りを挙げ「周囲に助けられて何とかここまで来られた。体験を伝える事で痛ましい事件が少しでも減ってほしい」と述べ、被害者遺族を支え、寄り添う大切さを強調した。

 講演に先立ち、同協議会の総会も開かれた。

【 2016年12月07日 10時23分 】

切迫、京都・向日の保育所事情 待機児童解消に“難問”

2016-12-18 16:28:10 | 護 help
 待機児童が2016年度当初に初めて生じた京都府向日市が、17年度の保育所入所の申込書配布を11月から1カ月前倒しで始めたところ、昨年を上回るペースで入所希望者が受け取りに来ている。今秋の新保育所開設でも市内の待機児童は解消に至らず、マンション新設を控えて来年度も保育所事情が切迫しそうだ。

■入所希望者は昨年上回るペース

 書類配布(申込期間12月14~16日)は7日始まり、受け取り人数は29日正午までの23日間で233人。昨年は配布期間約40日間で238人だった。市子育て支援課は「本年度当初の待機は求職中の人ばかりだったが、来年度の情勢はより厳しくなるかもしれない」と見通す。

 申込書配布の前倒しは、入所可否の通知を来年2月上旬に1カ月繰り上げ、待機の際、保護者が対応策を考える期間を長く取るための措置だ。

 市によると、4月1日の国基準の待機児童は6人(潜在的待機児童を含めると13人)。12月1日では39人(同72人)に達し、昨年10月時点の11人(同23人)と比べて大幅増。大半が0~2歳児という。

 今年11月、同市寺戸町の阪急洛西口駅東側で民間保育所が新たに始まったが、入所申し込みが64件あり、保育士人員を要する0歳児に集中した結果、28人が待機となった。

 来年3月には同駅東側に新築された約400戸のマンションで入居が始まる。市の説明では、申込書を受け取った中には、市外からの転入予定者が既に39人含まれている。

 市は10月、昨年3月に示した人口推計を改めた。今年4月時点で2852人だった0~5歳児が、19年度には3071人に膨らむとし、従前から400人余を積み増した。同課は「長期的には少子化が見込まれ、単純に保育所を増やしても将来、無駄になりかねず、見極めが難しい」とする。

    ◇     

 長岡京市と大山崎町も新年度の保育所入所の申込書配布を始めた。両市町とも12月に受け付ける。

【 2016年12月04日 20時30分 】

京都・向日市、耐震診断23件と好調 熊本地震背景に

2016-10-31 13:21:49 | 護 help

 京都府向日市の木造住宅耐震診断事業の利用件数が本年度、例年を上回るペースで増えている。上半期だけで申請が23件に達し、過去5年で最多を更新する見通し。市は「4月の熊本地震やPR活動の強化が背景にある」とみている。

 市公園住宅課によると、4~9月の申請数は東日本大震災の翌年度(2012年度)の年間申請数と並んだ。15年度は11件と大幅に落ち込んだため、今年初めて3月と6月を耐震診断PRの強化期間に設定。住宅密集地へのチラシ配布や説明会などで事業の利用を呼び掛けていた。

 上半期の申請のうち10月末で22件が診断を実施。いずれも「倒壊の可能性が高い」と判定され、9件が改修を済ませたという。

 市内の木造住宅の耐震化率は約75%(13年度、市調べ)と府内平均の約81%を下回っており、同課は「耐震化率の向上は急務。事業の周知をさらに進めたい」とする。

 市の事業は1981年5月末以前の木造住宅が対象で耐震診断の経費の大半を補助し、3千円の自己負担で利用できる。耐震改修は最大90万円、簡易改修は最大30万円の補助が受けられる。

【 2016年10月28日 12時13分 】


急な階段、要配慮者に不安 京都・向日、避難訓練で課題発見

2016-10-31 13:19:25 | 護 help

 京都府向日市寺戸町の大牧自治会がこのほど、大規模地震発生を想定した避難訓練を実施した。町内会単位での本格的な避難訓練は市内で初めてで、避難経路を歩いて確認した参加者たちは、高齢者や子連れ世帯など要配慮者の避難について成果や課題を口にした。

 鳥取県で地震があった翌日の22日昼、サイレンに合わせて住民が次々と戸外に出、13ある組ごとに避難を始めた。高台前で高齢者を車椅子から降ろし、脇を支えて階段を上る。「ここで滞留するかも」と参加者の声。墓地を横断し、避難所の第6向陽小へ向かった。

 同町大牧地区は昭和40年代に宅地開発があり、現在は急速に高齢化が進む。樫原-水尾断層地震による液状化現象や土砂災害の危険性が懸念されている。

 訓練は、熊本地震を踏まえて住民連携の重要性を実感してもらおうと企画。自治会長の佐々木和隆さん(64)は「円滑な避難や安否確認の仕組みを考えていく一歩としたい」と語る。住民約130人が参加し、組長らが事前に健康状態などを勘案して設定した避難経路を実際に歩いた。

 組長の1人、井古テル子さん(71)は「道中は坂がきつく、崖崩れの恐れもある。避難所にするのは困難だと思った」と指摘した。

 避難先では、各組長が引率人員数を報告し避難者の総数を把握。アルファ化米のおにぎりを受け取った参加者は、会場に設営された段ボールベッドや簡易テントを見て回った。

 普段は手押し車を使う林みきえさん(82)は「防災について考え合えて心強い。近所に安否確認を頼みたい。ただ、避難路の階段が急で、発生が夜だったらどうしよう」と不安ものぞかせた。4月に同地区へ引っ越し、子ども2人を保育所に預ける吉田亜希さん(32)は「子どもを連れて安全に避難できるか実際に確認したかった。年配の方が多い中で、避難所で私たちがどう過ごせるだろうか」と話した。

【 2016年10月27日 14時36分 】


大阪・島本に「認知症カフェ」 薬剤師や管理栄養士ら常駐

2016-10-31 13:16:47 | 護 help

 認知症の人やその家族などが悩みを話し合う認知症カフェがこのほど、大阪府島本町水無瀬1丁目の複合商業施設に町内で初めて開設された。運営するのは地元の薬店。薬剤師や管理栄養士ら専門スタッフをそろえて薬の相談や食事の相談に応じる珍しいカフェといい、「気軽に日ごろの思いを共有できる憩いの場になれば」と願う。

 カフェの名は「ABCにこにこカフェ」。地元の「ABC薬局島本店」が地域に顔の見える店を目指そうと、2015年12月からカフェ開設協議を町地域包括支援センターと始め、今月13日に開設された。

 「最近物忘れが増えちゃって」「認知症の薬ってどうやって飲めばいいの」。開設初日には地域住民や民生児童委員、看護師、ケアマネジャーら約30人がカフェを訪れた。店の薬剤師や栄養士などとテーブルを囲み、薬の正しい摂取法や栄養食の作り方などを話し合った。参加者は地域ボランティアなどスタッフの指導で体のストレッチをしたり、童謡を歌ったりしてにぎやかな時間を過ごした。妻(77)を介護しているという濱田悌さん(83)=同町山崎1丁目=は「専門的な相談ができて助かる。介護する者同士のつながりもできて『一人じゃないんだ』と思える」と話した。

 にこにこカフェの芦田泰弦代表(44)=高槻市=は「多彩な専門職がいるのでさまざまな面から相談に対応できる。今後も顔の見える薬局として地域に貢献したい」と力を込めた。

 毎月第2木曜の午後2~4時に開く。参加費100円。予約不要で誰でも参加できる。問い合わせはABC薬局島本店TEL075(963)2220。

【 2016年10月25日 11時10分 】


孤独なママ支え10年、親子サロン「つらい時、寄って」 京都

2016-10-31 13:05:36 | 護 help

 京都府大山崎町の親子サロン「スマイルプレイス」が、活動10年目を迎えた。「子育て中の母親は孤独。何かしらの形で支えたい」との思いで発足し、今では乳幼児を連れた母親たちを温かく迎え入れる居場所となっている。

 サロンが発足したのは幸山由佳代表(45)=同町円明寺=の約20年前の育児経験がきっかけだ。当時は転勤族で転居先の地域になじめず、周囲に子育てを相談できる人がいなかった。こうした経験を踏まえ、町に引っ越した2年後の2007年から町内の女性2人と協力し、育児支援サロンを町立中央公民館などで始めた。

 現在はサロンを月1回開き、10~15組の親子が訪れる。スタッフは計9人で、かつて通っていた母親が子の就学と同時に「卒業」して、スタッフになるケースもあるという。

 今月4日には12組の親子が同公民館別館の和室に集まり、保育士の免許を持つスタッフが手遊びを教えたり、絵本を読み聞かせたりした。母親らは、幸山さん手作りのカボチャ味のチーズタルトとお茶を楽しんだ。5月から参加する三宅沙織さん(33)=同町大山崎=は「ここでは少し自分の時間ができる。保育士から育児のこつを教えてもらえるのも助かる」と話した。

 幸山さんは「周りに助けられ、続けられた。子育てがつらい時はふらっと寄ってください」と笑顔で語る。

【 2016年10月22日 12時27分 】


食品ロス削減へフードバンク始動 京都・長岡京の市民ら

2016-10-31 12:47:41 | 護 help

 まだ食べることができるのに廃棄される「食品ロス」を減らすため、家庭や企業から食品を提供してもらい、福祉施設などに贈る「フードバンク」の取り組みが、長岡京市で始まっている。市民10人が実行委員会を立ち上げ、11月の催しから食品の提供を受け付けるための準備を進めている。

■「もったいない」から「ありがとう」へ、提供受け福祉施設へ

 委員長を務めるのは、市民団体代表や市民生児童委員として活動している片山洋子さん(74)=長岡京市花山。「『もったいない』から『ありがとう』へ」を合言葉に実行委をフードバンク長岡京と命名し、元市職員や保育士らが委員として集まった。

 本格的な活動は、11月19日に中央公民館(同市天神4丁目)で開かれる環境フェアから始める予定だ。会場に「フードドライブ」と銘打ったブースを置き、市民や企業から食品を持ち寄ってもらう。委員らは集める食品の種類や広報の仕方、配布するチラシのデザインなどについて議論を重ねている。

 中でも、寄付してもらう食品の種類が懸念だ。賞味期限が明記されていなかったり切れたりしている食べ物、開封された商品、生肉や魚介類などの生鮮品などは引き取れない物に挙げる。

 ただ、大袋は開封されていても、中で小分けにされた袋は開いていない場合はどうするのかなど検討が続く。

 今後、環境フェアに向けて主催者の市にも協力を訴え、チラシを配布するなどして周知に努める。

 片山さんは「世界には飢餓に苦しむ子どもがたくさんいるのに、日本では1日に1人当たり500グラム以上を捨てている」と指摘し、協力を呼び掛ける。

 集めた食品は、市社会福祉協議会を通じて福祉団体などに贈る。問い合わせは片山さんTEL(951)0093。

【 2016年10月20日 11時24分 】