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山崎駅バリアフリー化、年度内に確認書 京都、町とJR

2017-06-23 09:50:30 | 護 help
 京都府大山崎町の山本圭一町長はこのほど、長年の懸案となっているJR山崎駅(同町大山崎)のバリアフリー化について、本年度中にJR西日本と整備計画の確認書を交わすため協議していることを明らかにした。

 町議会6月定例会本会議の一般質問で、西田光宏町議(大山崎クラブ)の質問に答えた。

 国は公共施設や鉄道駅などのバリアフリー化基本方針で1日当たりの利用者数が3千人以上の駅を2020年度末までに整備するよう定めている。山崎駅は1日に約5千人が利用。東海道線の京都―大阪間では同駅と西大路駅でバリアフリー化未整備の状態という。

 町とJR西はバリアフリー化によって、駅東側の宝寺踏切廃止など将来の駅周辺整備に支障が出ないようにすることや、20年度末までの供用開始に向けて互いに協力することなどを確認書に盛り込む方向で調整しているという。

 具体的な整備計画は、地下通路とホームをつなぐエレベーター2基を京都側に設置するという内容。答弁で山本町長は「早期の事業着手に向け、JR西日本や府との協議を加速させる」と述べた。

【 2017年06月16日 11時53分 】

重症心身障害児の在宅ケア支援 京都に通所サービス事業所

2017-06-20 14:20:15 | 護 help
 重度の身体障害と知的障害が重複する重症心身障害児に特化して通所サービスを提供する乙訓地域初の事業所「からふる・ぶらんしゅ」(からふる)が今年2月、京都府向日市上植野町で開所した。医療の進歩で、人工呼吸器や経管栄養などの医療的ケアを受けて自宅で暮らす重症心身障害児は全国的に増えているが、在宅生活を支える体制は弱い。支援の現場を訪ねた。

■家とは違う体験、喜怒哀楽が上手に

 「おはよー」。職員の呼び掛けに、車で約10分の自宅から訪れた杉井慶生ちゃん(2)が笑った。酸素吸入のチューブが喉に、胃へつながる経管栄養の管が鼻についている。体温を計測中、「ゴロゴロ」と音が大きくなる。職員が喉からたんを吸引した。

 からふるに週2回通う慶生ちゃんは、産前に心室中隔欠損症と診断された。両親は「胎内死がほとんど。1年後の生存率は10%」と告げられた。手術を重ね、生後8カ月間、新生児集中治療室(NICU)で過ごした。

 退院後、訪問リハビリを受け始めると、活動量が増えた。体の反り返りが和らぎ、寝返りもうてるように。リハビリの機会を増やそうと療育の場を探したが、候補は京田辺市や京都市北部の施設。車で長時間の送り迎えが必要で、その最中も頻繁にたん吸引しなければならず、断念した。

 1年後の今年3月から、からふるへ通い始めた。母親の真衣さん(31)は「家以外の時間を持ち、同年代の子どもと関わりが生まれたら」と期待する。

 からふるでは、職員たちが、首が据わりきっていない慶生ちゃんを慎重に抱きかかえ、毛布にくるんで揺らしたり、台車に乗せて動かしたり。刺激への反応を表情や心拍から見定める。慶生ちゃんがチューブを外すこともあり、気は抜けない。1時間かけて栄養剤を注入し、メニューが終わる。

 「家とは違う体験がいろいろできる。喜怒哀楽が上手になってきた」と真衣さんは実感する。「通所日は朝から機嫌が良いみたい」

 向日が丘支援学校の中学部に通う向日市寺戸町の男児(13)は週2回、放課後2時間を、からふるで過ごす。

 仮死状態で生まれ、脳性まひで全介助がいる。2015年11月、突然、気道閉塞(へいそく)が生じた。一時は心配停止状態になり、翌年の1月にたん吸引を容易にするため気管切開した。

 医療的ケアの内容が増え、利用していた放課後等デイサービスへの通所をやめた。母親(49)は「医療の度合いが大きくなると、安心して通うハードルが高くなる」と話す。

 看護師が常駐するからふるがなければ、放課後は家で過ごすしかなかったという。「家だけでは、できることは限られる。社会への足がかりを積み重ねて成長してほしい」

■専門技術の担い手不足、環境も整わず

 「からふる・ぶらんしゅ」代表の神谷真弓さん(50)は「重症心身障害児のケアには専門的な技術が必要で、担い手が足りない。幼稚園や保育園での受け入れは難しいのが現状。自宅の外で発達が保障される環境は整っていない」と語る。

 厚生労働省は、重症心身障害児について、通所支援の不足から2020年度末までに、未就学児への「児童発達支援」と就学児が通う「放課後等デイサービス」の事業所を、基本的に市町村に1カ所以上確保することを目標にする。

 からふるでは、理学療法士や看護師、児童指導員などの職員を置き、児童発達支援と放課後等デイサービスを展開。体を使った遊びや工作、外出を通じ能動的な活動を重視し、リハビリに取り組む。酸素吸入や胃ろうの管理、たん吸引など医療的ケアを行う。利用者は5月末で2~13歳の計11人。

【 2017年06月12日 12時45分 】

電話だけで指示「絶対ない」 京都、特殊詐欺に注意訴え

2017-05-28 16:28:15 | 護 help
 京都府長岡京市で医療費還付を持ちかける不審電話が相次いだ問題で、市は25日までに不審電話に関する問い合わせが急増しているとして注意呼び掛けを強化している。ATM(現金自動預払機)に行くように促す指示について「特殊詐欺の手口。電話だけで手続きを指示することは絶対ない」としている。

 市によると、23日に市役所職員をかたる男から「保険料の還付期限が過ぎている」などとして還付手続きを促す電話があった。ATMで「49」から始まる6桁の数字を入力するよう誘導され、約49万円をだまし取られる被害が25日までに確認されたことも関係者への取材で判明。ATMで1回に他口座に振り込める上限額(50万円)を狙った手口の可能性があると向日町署はみている。

 市はホームページで不審電話の相談事例を挙げ、注意や関係機関への相談を訴えている。不審な電話があれば市消費生活センターTEL(955)3179へ。

【 2017年05月26日 12時17分 】

子どもに食事と憩いの場を 京都の女性3人、資金・協力者募る

2017-05-27 11:00:04 | 護 help
 乙訓高時代の同級生で、子育て中の京都府向日市の女性ら3人が、地域の子どもへ食事を提供し、憩いの場にしてもらう「さくら きっちん」の開催に向けて準備を進めている。ボランティア活動は初経験で手探りの中、資金集めの講座を開いたり、協力者を募ったりと奔走中。6月3日には同市寺戸町の来迎寺でプレオープンの食事会を企画している。

 向日市寺戸町の桃井友美さん、同市物集女町の小林静穂さん、京都市伏見区の坂早苗さん=いずれも(39)。

 シングルマザーで生活に困窮していたり、心の病から養育が満足にできないでいたりする同僚や友人の姿を見て、「子どもの貧困」や「孤食」といった社会問題を肌身に感じるようになったという。2月から準備を始めた。向日市役所へ相談に行ったり、市社会福祉協議会でボランティア団体の登録手続きを進めたりし、地域の公民館で有料の工作教室を開いて開催資金を捻出しようとしている。

 6月3日のプレオープンの会場となる来迎寺は、地域住民が集える「釈迦fe(しゃかふぇ)」を設けており、「一生懸命な3人を応援し、世代間交流の場となれば」と協力した。当日は、午前11時からと午後0時半からの2回(定員各15人)で、ホットケーキやサラダを提供する。参加費は子ども10円、大人100円。

 7月から月1回、市内の飲食店などで定例開催し始める予定。3人とご飯支度をしたり、子どもに勉強を教えたりするボランティアを募集している。

 3人は「動き始めたら、どんどん人との縁が広がった。多くの子どもにおなかいっぱいになったもらい、安心して過ごせる居場所をつくりたい」と話す。問い合わせは、メールsakura.muko@gmail.comへ。

【 2017年05月23日 11時45分 】

京都・大山崎の魅力伝えたい 「ガイドの会」JR駅で案内

2017-05-21 17:53:00 | 護 help
 観光客に京都府大山崎町の魅力を知ってもらおうと、大山崎ふるさとガイドの会が土日や祝日の午前中、JR山崎駅(同町大山崎)にある観光案内ブースで臨時ガイドを行っている。今月28日まで活動し、秋の観光シーズンに再開することも視野に入れている。

 同駅改札脇の案内ブースには町の観光マップや名所の案内パンフレットなどが置いてあり、多くの観光客らが利用している。こうした人たちに町の見どころを伝えるため、ガイドの会メンバーは先月22日から2人一組で待機し、道案内をしたり、希望があれば1時間ほど周辺の名所を案内したりしている。

 同会の栃尾勉会長(74)によると、観光客の多くは、駅から近いアサヒビール大山崎山荘美術館かサントリー山崎蒸溜所が目当てという。栃尾会長は「宝積寺や町歴史資料館などにも行ってもらえれば、もっと大山崎のことを好きになってもらえると思う」と、PRに力を入れる。

 観光客らも「食事できる所はありませんか」「天王山の散策コースは何分くらいで歩けますか」と、気軽に質問している。東京から天王山散策に訪れた男性は「パンフレットだけでは距離感がつかめないので、ガイドから話が聞けると安心できる。阪急大山崎駅にもいてもらえればありがたい」と話す。

 休日ガイドを秋にも実施するかは今後、議論するという。ガイドの会メンバーの石橋克己さん(68)は「名所をガイドするだけでなく、(ブースでの)問い合わせ対応やマップを渡すといった仕事も大切だと感じている」と、取り組みの幅を広げることの意義を見いだしている。

【 2017年05月21日 15時30分 】

多彩な手作り品いかが 京都・乙訓の6障害者施設がバザー

2017-05-21 17:48:54 | 護 help
 京都府の乙訓地域にある障害者施設の利用者が手作り製品を販売する「ふれあいバザー」が19日、長岡京市開田4丁目のイズミヤ長岡店で始まった。多くの買い物客が足を止め、心を込めて作られた商品を買い求めていた。

 乙訓福祉会(同市勝竜寺)が施設利用者と地域住民との交流を目的に同店や市民団体「くらしの応援隊」と協力して毎年開催している。今回は6施設が出店している。

 新緑のイメージで装飾された売り場には、羊毛フェルトで作ったストラップ、草木染のカバン、手織りのストールやポーチ、手作りクッキーなどが並ぶ。

 香り袋を購入した女性は「いろんな商品があって楽しいですね。力になれたら」とほほえんだ。

 20日まで。午前10時~午後6時。

【 2017年05月20日 10時38分 】

「竹馬キット、大事に使う!」 京都・向日商工会が寄贈

2017-05-13 14:54:54 | 護 help
 京都府の向日市商工会青年部は11日、雨天中止となった2月の「親子竹馬教室」と「たけうま全国大会」で使用するはずだった竹馬キット150セットを、会場に予定していた第2向陽小(同市物集女町)へ寄贈した。同小では、授業やクラブ活動で使う計画で、児童たちが「大事に使いたい」と喜んでいた。

 教室と大会は毎年、市特産の竹をPRするため企画し、竹馬の乗り方指導や障害物競走などを行う。今年も、地元で切り出した竹で150人分のキットを用意しており、使い道が宙に浮いていた。

 この日は同小で贈呈式があり、児童会役員の児童6人に青年部のメンバーがキットを手渡し、ひもで足台を竹にくくりつけて竹馬にする方法を実演した。青年部の大塚健介部長(38)は「早く日の目を見てほしいと願っていた。竹に親しみ、地元を知るきっかけになれば」と話した。

 同小では、昔遊びや地域学習の授業などで竹馬に挑戦する予定といい、6年の藤原碧さん(11)は「みんなで大切に使って、いっぱい遊びたい」と笑顔を浮かべていた。

【 2017年05月12日 10時47分 】

助成受けサロン再出発 京都・長岡京で高齢者ら体操や歌

2017-04-30 16:41:06 | 護 help
 廃止が検討されていた京都府長岡京市竹の台地区の高齢者サロンが、同市からの助成を受け、新たに「竹の台・花菜サロン」として今月から再出発した。27日に同市友岡1丁目の保育・高齢複合施設友岡で開かれたサロンでは、参加者が体操や歌を楽しんだ。

 竹の台の老人クラブ「竹の台竹友会」は、介護予防を目的に、2003年度から月1回同市竹の台の集会所でサロンを実施していた。ボランティアの高齢化などで昨年度末でのサロン廃止を検討していたが、市が本年度から実施している介護予防事業の一環として行うことにした。

 この日は、近隣の14人が参加。手足を動かして軽い運動をし、近くに住むアコーディオン奏者の女性が奏でる音楽に乗せて、「早春賦」「こいのぼり」などの唱歌や歌謡曲などを合唱。その後、お茶を飲みながら参加者同士で交流した。

 同会の太田雅通会長(84)=同市竹の台=は、「以前より協力者が増えて、内容も充実した。気軽に参加してもらい、地域のつながりをつくっていきたい」と話す。

 今後、サロンは毎月第2、4木曜に同施設で開催する。同地区以外の市民でも参加できる。

【 2017年04月28日 11時33分 】

「いじめ、だめと言える勇気を」 佛大教授、小学校で授業

2017-04-30 16:32:54 | 護 help
 いじめについて考える授業が25日、京都府長岡京市下海印寺の長岡第五小で行われた。佛教大の原清治教授が講演し、「だめなものをだめと言える勇気を持とう」と訴えた。

 講演は、クラス替え直後のタイミングで、人間関係について児童らが考えるきっかけになれば、と鳥居雪子校長が原教授に依頼し、6年生約170人を対象に実施した。

 原教授は、大縄跳びや缶蹴りといった、児童らにとって身近な遊びを例に、友達がいじめられているのを気づいているのに黙って見ているのもいじめだと説明。「力の弱い友達の優しさに甘えていないか?」と問いかけ、「嫌な思いをしている友達に手をさしのべられるようになって」と語りかけた。

 6年生の中山知駿君(11)は、「周りでいじめに近いことがあったかもしれない。これからは困っている子がいたら助けていきたい」と真剣な表情で話していた。

【 2017年04月26日 10時19分 】

子育て情報利用して 京都・長岡京市が支援ナビ配信

2017-04-13 14:00:01 | 護 help
 京都府長岡京市はこのほど、主に就学前の子どものいる保護者向けに、子育て支援ナビ「ながすく!」の配信を始めた。市内の保育施設やイベントなど、子育てに関する情報を網羅している。

 「ながすく!」は、パソコンやスマートフォンのサイトで見られる。市はアプリとしても提供している。

 子育て施設マップは、地図上に保育施設や病院、学校など関連施設を表示。施設の詳細情報も見られる。

 市内の公立保育所や小規模保育施設、私立幼稚園などの施設が一覧できるページでは、認可保育施設のみ子どもの年齢ごとに空き情報を掲載している。アプリでは、ユーザー設定すると子どもの年齢に応じて、お知らせやイベント情報が表示される。

 また保育施設が利用できるか、保育料がいくらになるかシミュレーションができるページや、保育施設ごとに保護者向け掲示板も設けた。

 市はこれまでホームページで子育て関連情報を掲載していたが、見づらいなどの課題があった。市こども福祉課は「子育て情報の入り口として、出産前の女性や父親にもぜひ利用してほしい」としている。

【 2017年04月12日 11時18分 】

高齢者見守り、事業者が連携 京都・向日

2017-04-04 10:31:00 | 護 help
 認知症による徘徊(はいかい)など高齢者を巡る問題に地域で連携して取り組むため、京都府向日市社会福祉協議会は28日、同市寺戸町の寺戸公民館で、コンビニなど高齢者が立ち寄る市内の事業所を交えた、初の「地域支え合いワークショップ」を開催した。

 各事業所の対策を共有し、高齢者を見守り合う力を底上げしようと企画した。民生児童委員らが阪急東向日駅周辺の各店に参加を呼び掛け、金融機関や薬局、パチンコ店など12事業所の担当者らが参加した。

 各事業所が「通帳や印鑑を失ったと度々訪れ、対応に苦慮している」「同じ商品を繰り返し購入し、事情を聴くと認知症が疑われるが、どうしていいか分からない」などの困り事を報告した。

 アフターサービスを見据えて同行した家族の連絡先を聞く対策や、支援を拒否する高齢者でも専門機関へのつなぎを粘り強く行う重要性を指摘する声があり、「支え合いを担う他職種の役割を理解しておく必要がある」と地域での関係づくりの大切さを強調する意見も出た。

【 2017年03月29日 10時11分 】

ニカラグアで障害児リハビリ支援へ 京都・向日の療法士派遣

2017-03-29 11:45:32 | 護 help
 京都府向日市寺戸町の作業療法士の男性が3月末、国際協力機構(JICA)から青年海外協力隊員として中米ニカラグアへ2年間、派遣される。障害児のリハビリを支援し、現地の施設職員へ技術指導する。「自分の経験を、できるかぎり伝えたい」。出発を前に意気込みを語った。

 鈴木恵祐さん(28)。首都マナグアにある障害者施設で活動し、入所する子どもらをケアする。同国には作業療法士の養成機関がなく、リハビリを通じて自立生活を目指す作業療法士の技術や考え方を現地職員に伝える他、各地を巡って保護者にノウハウを教えたり、補助器具を作ったりする、という。

 寺戸中時代から作業療法士を志し、大阪府内の専門学校で、青年海外協力隊員としてシリアで活動した教員と出会った。「世界の問題に対して、自分のできることを考え、行動する姿勢に憧れた。目標になった」

 夢の実現に向けて経験を積もうと、京都市内の総合病院に就職。脳血管障害でまひが残った患者や、末期がんの患者のリハビリを担当した。1年前、JICAへ応募。ニカラグアへの派遣が決まってからは、小児領域のリハビリを学ぶために専門学校時代の同級生の職場を見学するなど研さんを積んできた。

 3月中旬まで2カ月半、JICAの訓練施設でスペイン語の特訓を受けてきた。出発は28日。「現地の人から求められることに応えたい。若いときにしかできない挑戦。全く環境が違う中で視野を広げたい」と話す。

【 2017年03月24日 10時31分 】

認知症カフェの在り方考える 京都・長岡京で催し

2017-03-25 11:07:43 | 護 help
 認知症カフェについて考える催しが18日、京都府長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館であった。市民ら約60人が、実践報告や専門家の講演に聞き入り、患者への接し方や国ごとのケアの違いを学んだ。

 長岡京市から委託を受けて市内でカフェを運営する長岡記念財団のオレンジルーム(認知症対策推進室)が主催。運営を始めて4年が過ぎ、これまでの活動を振り返り、カフェと認知症患者や家族、行政との連携を深める方法を探るのが狙い。

 東京都目黒区でNPO法人の代表理事を務める竹内弘道さんは、区内10カ所で展開する「Dカフェ」を紹介した。患者への接し方にも言及。「5分前に食事したことは忘れるが、そのことをガミガミ言われた嫌な感情は残る」とし、患者が話し掛けてきたら3秒の間を置き、否定せずに返事して安心感を与えることが大切と指摘した。

 また、同推進室長の今堀幸弘さんは、2025年に認知症患者が730万人に達するとの見込みを示し、長岡京市内で増えつつあるカフェの取り組みを解説した。このほか、ジャーナリストの浅川澄一さんが「欧州と日本の認知症ケア」をテーマに講演した。

【 2017年03月19日 11時48分 】

認知症への関心を 京都・長岡京の研究会HP公開、高校生協力

2017-03-21 17:02:05 | 護 help
 認知症の啓発などに取り組む西山コミュニティ研究会みまもるONE(京都府長岡京市)はホームページ(HP)を作成し、14日に公開を始めた。作成には向陽高パソコン部員が協力。生徒たちは「今後も会の活動に協力できれば」としている。

 同研究会は、地域の人々に認知症を正しく知ってもらおうと、2015年4月に発足した。HP作成にあたり、地元高校生にも活動を知ってもらい、認知症への関心を高めてもらおうと同高に制作を依頼した。

 制作にはパソコン部員のうち1、2年生の7人が参加。日頃は映像の編集などをしているが、今回はHP作成ソフトは使わず、顧問の教諭の指導を受けて作成した。昨年12月から取りかかり、分担して文字や写真、画面のデザインを考え、約3カ月で完成させた。

 今後もHPの更新を同高パソコン部が続けていく予定で、2年平松大樹部長(17)は「HPを作ることが初めてで、プログラミングを覚えるのが大変だったが、今後に生かしたい」と話している。

 同会の上岸敏則理事は「生徒たちが頑張って、しっかりしたHPを作ってくれた。今後も随時情報を追加していきたい」と話している。

【 2017年03月15日 12時59分 】

手話の輪、市民に広げよう 京都・向日市で条例スタート

2017-03-08 18:46:31 | 護 help
 京都府向日市の手話言語条例が「耳の日」の3日施行された。市では施行日を控え、職員が毎日、各課に配置された「手話リーダー」を通じ、あいさつなど窓口対応で使う手話を練習してきた。市は2017年度予算案で、手話動画をホームページ(HP)上で公開する新規事業も計上し、障害への理解を広める。

 市職員の誰もが手話で最低限の対応ができる環境を整えるため、市役所庁舎などに入る34の課や部署でリーダー計51人を決めた。

 リーダーは2月から週1回、担当課から週替わりの課題で指導を受け、毎日の朝礼や夕会で所属職員に向け、手話の由来や動きを記したテキストに基づいて教えている。

 「おはよう」など基本的なあいさつの他、「もう一度お願いできますか」といった受け答えを実施済み。「手話通訳を呼んでもいい?」「気をつけてお帰り下さい」などの課題に広げる予定。健康推進課でリーダーを務める松本雄子・主任保健師は「話の入り口で手話が使えれば、緊張や不安を解きほぐせ、意思疎通がスムーズになると思う」と話す。

 市は17年度一般会計予算案で、生活の各場面で必要となる手話を紹介する動画のHP公開経費に150万円を充てた。駅での問い合わせや病院の受付、スーパーのレジなどで使う手話を示し、障害者が困る事柄を解説する構想。市障がい者支援課は「聴覚障害者に応対する人をはじめ、広く市民が手話に触れるツールを提供したい」とする。

【 2017年03月04日 09時10分 】