大阪・島本に「認知症カフェ」 薬剤師や管理栄養士ら常駐

2016-10-31 13:16:47 | 護 help

 認知症の人やその家族などが悩みを話し合う認知症カフェがこのほど、大阪府島本町水無瀬1丁目の複合商業施設に町内で初めて開設された。運営するのは地元の薬店。薬剤師や管理栄養士ら専門スタッフをそろえて薬の相談や食事の相談に応じる珍しいカフェといい、「気軽に日ごろの思いを共有できる憩いの場になれば」と願う。

 カフェの名は「ABCにこにこカフェ」。地元の「ABC薬局島本店」が地域に顔の見える店を目指そうと、2015年12月からカフェ開設協議を町地域包括支援センターと始め、今月13日に開設された。

 「最近物忘れが増えちゃって」「認知症の薬ってどうやって飲めばいいの」。開設初日には地域住民や民生児童委員、看護師、ケアマネジャーら約30人がカフェを訪れた。店の薬剤師や栄養士などとテーブルを囲み、薬の正しい摂取法や栄養食の作り方などを話し合った。参加者は地域ボランティアなどスタッフの指導で体のストレッチをしたり、童謡を歌ったりしてにぎやかな時間を過ごした。妻(77)を介護しているという濱田悌さん(83)=同町山崎1丁目=は「専門的な相談ができて助かる。介護する者同士のつながりもできて『一人じゃないんだ』と思える」と話した。

 にこにこカフェの芦田泰弦代表(44)=高槻市=は「多彩な専門職がいるのでさまざまな面から相談に対応できる。今後も顔の見える薬局として地域に貢献したい」と力を込めた。

 毎月第2木曜の午後2~4時に開く。参加費100円。予約不要で誰でも参加できる。問い合わせはABC薬局島本店TEL075(963)2220。

【 2016年10月25日 11時10分 】



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