ぎんぐの紅茶

紅茶初心者の奮闘記

西の魔女が死んだ(梨木香歩)

2007年08月20日 | お茶が出てくる本&紅茶関係の本レビュー
Amazonによると、あらすじはこんな感じ。

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中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。

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このおばあちゃんは白人(多分イギリス人)だからか、日常的に紅茶を入れているようだ。
食事の時、まいと話すとき、まいが動揺したとき等々。
紅茶の種類は書かれていないけれど、紅茶がまいたちの気持ちをほぐす役割を果たしているのがよく分かる。
紅茶が当たり前に日常にあって、当たり前に楽しんでいる。
それだけで私は彼らの世界に入りたいと思ってしまった。

また、なくなったおじいちゃんの趣味が鉱物収集というのもいい。
その鉱物収集の趣味が、所々でいい役割を果たしているのだ。

私も大好きな紅茶と鉱物が身近にある家族。
だから私はすぐに話に入っていけた。共感できた。
だけどどちらも趣味でない場合、話には入っていけず共感もできなかったと思う。
設定や雰囲気が小学校高学年向きという印象なのだ。
私の感性は老化しているので、ちょっとファンタジーが入ると冷静になってしまう。

でも紅茶(&鉱物)を楽しんでいる様子が描かれている、というだけでも手許に置いておきたい。
私もこんな風に紅茶を飲みたいな。

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