マルガリータのつぶやき

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信州:『一茶ゆかりの里 一茶館』で感じたアナザーストーリー

2016-09-06 00:44:49 | 絵画、展覧会、記念館
NHK BSの『フェルメール盗難事件の「アナザーストーリー」』からの連想で
「俳人・小林一茶のアナザーストリー」を 発見 したくだりを書いておこうと思いました。

それは、8月27日に訪れた信州・高山村一茶ゆかりの里『一茶館』で感じた奇妙な違和感から始まりました。
 赤倉から山田温泉に向かう途中、リンゴ、ブドウ畑の道中に
 

ひんぱんに現れる『一茶館』の道案内に誘われて、
 ちょっと休憩、と気軽に立ち寄ったのですが

立派で現代的な建物~ (岡田新一設計)
 

一茶がたびたび逗留した『離れ家』




 

誰でも知っている
「我と来て遊べや親のない雀」(おらが春)
母を亡くして辛い少年時代を過ごしたさみしい、優しい人、のイメージが、

展示物の、『父の終焉日記』
病床の父に対する敬愛に反して、継母と義弟に対しては連日、強欲と非情を書き連ねていて「リアルすぎる」
ここまで言うかと、むしろ一茶の方に「欲と非情さ」をみる思いで、驚きと不快感すら。
≪冊子より≫ 


≪たとえば~ こんな調子;現代語訳≫
 

 一茶のイメージとあまりに違う印象にかえって興味が出て、ネットであたると、
藤沢周平『一茶』が、まさしくドンピシャで、俗っぽく、欲にまみれ、傲慢、卑屈な一生記になっているらしい。
 一茶は義弟との遺産争いにしのぎをけずり、悪どいと思われるような手段まで使って、ついに財産をきっちり半分とりあげた人物だった。また五十を過ぎてもらった若妻と、荒淫ともいえる夜夜をすごす老人であり、句の中に悪態と自嘲を交互に吐き出さずにいられない、拗ね者の俳人だった」  (藤沢周平 エッセイ「一茶という人」 )
 
藤沢周平にかかれば、
 「欲が悪い」「俗が悪い」というばかりでなく、
 そんな人間が、優れた2万もの句を作った不思議さ、奇怪さ、
 きっと、時代の変転とか、優れた芸術の生まれ出るところとか

さっそくAmazonに申し込みました。


≪新赤倉温泉~高山村~嬬恋村~軽井沢≫;行程


≪高山村≫


 




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