DVD「八日目の蝉」をみて原作にあたり、それでもよく分からず、というか、
まだまだ奥がありそうという期待で、続けて「三面記事小説」「対岸の彼女」という、この2,3日でした。
「空中庭園」(’03)の読後感がよいものでなく、その後の角田光代を知らずに、映像で再発見というお粗末でした。
読むほどに「早稲女」(早稲田の女子学生;よいイメージでなく)の雰囲気を感じてしまい、微苦笑。
「愛をとりこぼす」タイプといったら。(反論も、もちろんあるでしょうが)
一度も愛を向けられなかった女性より、はるかに深い傷を負い、失くした愛を激しく嘆く。
多くのオペラのヒロインたちもこの苦痛にのたうちまわり、絶望的な愛の戦いに挑むことに。
横道にそれました、と言いたいところですが、「早稲女」の芯はそんな程度では収まらないのです。
「八日目の蝉」文庫版の池澤夏樹解説の「つまりこれは相当に過激なフェミニズムの小説なのである。」、
この解説に喝采、と言いたい。
〈ダメ男、頼りにならない男、VS 着実にエレガントに次の世代を用意してきた女たち〉
まだまだ奥がありそうという期待で、続けて「三面記事小説」「対岸の彼女」という、この2,3日でした。
「空中庭園」(’03)の読後感がよいものでなく、その後の角田光代を知らずに、映像で再発見というお粗末でした。
読むほどに「早稲女」(早稲田の女子学生;よいイメージでなく)の雰囲気を感じてしまい、微苦笑。
「愛をとりこぼす」タイプといったら。(反論も、もちろんあるでしょうが)
一度も愛を向けられなかった女性より、はるかに深い傷を負い、失くした愛を激しく嘆く。
多くのオペラのヒロインたちもこの苦痛にのたうちまわり、絶望的な愛の戦いに挑むことに。
横道にそれました、と言いたいところですが、「早稲女」の芯はそんな程度では収まらないのです。
「八日目の蝉」文庫版の池澤夏樹解説の「つまりこれは相当に過激なフェミニズムの小説なのである。」、
この解説に喝采、と言いたい。
〈ダメ男、頼りにならない男、VS 着実にエレガントに次の世代を用意してきた女たち〉
私は「八月の蝉」読んだことがありませんが、
角田光代さんは、以前ドキュメンタリー番組で
ドロミテをトレッキングされていて、
そのときに執筆へのとにかく誠実な姿勢を感じて以来、注目しています。
(最近だと「ひそやかな花園」、少し前だと「だれかのいとしいひと」(短編集)を読みました。)
マルガリータさんの「オペラ」を引き合いに出された部分や、
池澤夏樹さんの「フェミニズム」の視点にはっとしました。
そういえば、作家の三浦しをんさんも早稲田ですよね。
(「風が強く吹いている」「秘密の花園」「光」を読んだことがあります。)
やはり共通するのは「芯」でしょうか。
身の恥をここまでさらけ出す作家は…、大したものです~
まさに〝オペラ”的だと思うんですよね。
池澤夏樹、男性からのフェニミズム賛辞は、うらやましい
>「早稲女」(早稲田の女子学生;よいイメージでなく)の雰囲気を感じてしまい、
私もそれを感じて検索したら、マルガリータさんのこの記事にたどりつきました。
「八月の蝉」とありますが、「八日目の蝉」のことですよね。
以前「空中庭園」を読んで気が滅入り、もう角田光代の作品は読むまいと思ったのですが、先日テレビで映画の「八日目の蝉」を見てしまい、「空中庭園」を読んだ時のもやもやした気持ちを思い出してしまいました。
インタビューやエッセイで垣間見える角田光代の人柄や、ストイックな執筆スタイルには惹かれるのですが、なぜか作品は好きになれなくて。。。
ところで、マルガリータさんは中落合にお住まいなんですか。
私は以前下落合に住んでました。
懐かしいです。
マメ様のブログもはいけんしました。産休明けの若い方とは!
このような書評、作家評にも鋭い早稲女感覚(笑)で、才ありと見ました。
角田光代って、たしかに分裂イメージです。
旅行記などはつまらない…
『八日目の蝉』、訂正しました。なんか変?と思ってたのです。