国指定有形文化財(重要文化財)
(4) 盛岡高等農林学校本館(現・岩手大学農業資料館) 盛岡市上田
盛岡高等農林学校本館は、明治45年に着工、大正元年に竣工しました。建物は、一階に校長室、事務室、会議室、二階は大講堂として諸学校行事に使われていました。岩手大学発足後、大学本部として使われていましたが、現在は農業教育資料館として使用されています。この旧本館は、我が国の学校建築の歴史を知る上で貴重な建物であり、重要文化財の指定を受けました。この指定は旧盛岡高等農林学校旧本館棟と門番所を合わせて一件としての指定です。なお、「文化財」の指定は、国・岩手県・盛岡市でおこなっています。盛岡市所在指定文化財には有形文化財、無形文化財、民族文化時、記念物があり、それら文化財の数を表1に示します。
岩手大学正門
岩手大学構内の樹木
桜
ハンカチの木
ナンジャモンジャの木
シモバシラ の霜柱
シモバシラはシソ科の多年草で、秋に白い花を咲かせ、冬になると枯れた茎の根元に神秘的な氷の花(結晶)氷柱(つらら)を作り出します。冷え込んだ朝、枯れたこの草の根元を見ると、茎から鰭状に氷が張り出し、まさしく、霜柱となって氷の彫刻を作っています。これは茎の維管束の中の水が凍って茎の外へと伸びだしたもので、持ち上げているのは小石ではなく、茎の表皮です。それがこの植物の名の由来です。一度これが出来ると茎の構造は壊れるので一年にたった一度だけ、シモバシラが咲かせる冬の花というわけです。それも、見事なものが出来るには、初めての寒波で急激に冷え込んだ時に限るようです。