たかしの啄木歌碑礼賛(続)

啄木歌碑およびぶらぶら旅

盛岡市所在文化財(4)

2022年08月27日 | ぶらりぶらり

盛岡市所在の文化財をまわっています。

 

国指定有形文化財(重要文化財)

(5) 旧佐々木家住宅        岩手県立博物館敷地内

 

旧佐々木家住宅は岩手県岩泉町から県立博物館に移築された農家建築で、木造平屋建て、寄棟、茅葺の曲り屋で、柱には栗材を用いています。曲り家は、岩手県の旧南部領に分布する民家のひとつの形式で、曲りの部分は馬屋として使われました。この家は、藩政時代、岩泉村の肝煎(今の村長)を務めていた人の家と伝えられています。この建物が所在していた岩泉町は、深い山村で、大部分の建物が曲家でした。この建物は岩手県北部の農家として、平面、構造ともに古い形式をもち、貴重な遺構である事から昭和53年に重要文化財に指定されました。なお、重要文化財のうち特に貴重なものは「国宝」と呼ばれ、平泉中尊寺の金色堂などがあります。

 

(6) 旧藤野家住宅         岩手県立博物館敷地内

 

旧藤野家住宅は岩手県江差市から岩手県立博物館に移築保存されている農家住宅です。19世紀前半に建てられたといわれ、建物は直屋形式をとっています。屋根の形は、切妻造、寄棟造、入母屋造などの種別がありますが、屋根が一棟だけで構成されているものを「直屋」と呼び、別棟が組み合わされる形式を「曲り屋」などと呼びます。この建物は江刺地方の典型的な平面構成をしており、当初からほとんど改修されず、江戸時代中期に建てられた農家建築の遺構として貴重な建物で、昭和53年に重要文化財に指定されました。なお、重要文化財のうち特に貴重なものは「国宝」と呼ばれ、平泉中尊寺の金色堂などがあります。

 

 旧藤野家住宅が江刺市(現在は奥州市江刺)から盛岡市の岩手県立博物館に移転された経緯について、岩手県教育委員会に聞きましたら、次のようでした。

〇県教育委員会が行った県内の古民家調査の結果、藤野家住宅が国指定文化財に値するものであると判明した

〇文化庁と協議した結果、重要文化財指定が可能であるとの結論に至り、昭和53年に重要文化財として指定された

〇当時、県立博物館の開館が控えていたことから、藤野家住宅を博物館の展示資料とさせてもらえないか、所有者と交渉し、住宅が所有者から県に寄贈されることとなり、県立博物館(現在地)に移築されて展示資料として活用

 

 

岩手県立博物館

県立博物館入口

県立博物館は岩手県制百年を記念して、昭和55年にオープンしました。地質時代から現代に至るまでの、地質、考古、歴史、民族、生物などの資料が展示されています。また、博物館の敷地には国指定有形文化財「藤野家住宅」と「佐々木家住宅」が移転保存されています。県立博物館は四十四田ダムから歩いて10分ほどの所にあり、この山道は、散歩コースにもなっています。私も以前、この道を歩いていたら、途中、鹿にあい、私もびっくりしましたが、鹿もびっくりしたようで、しばし、にらめっこをしていました。私が目を離すと同時に、鹿は勢いよく逃げ去っていきました。鹿にあっても驚くのに、クマに突然あったら、どうなるのでしょうね。

 

 

 

 


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