(52)法用寺境内の歌碑(福島県会津市) 昭和60年10 月建立(『一握の砂』より)
敵として憎みし友と
やや長く手をば握りき
わかれといふに
啄木
小樽日報の先輩であり確執のあった小林寅吉が、明治41年1月19日、釧路に向かう啄木を見送りに来た時の様子を詠んだ歌です。小林は会津美里町雀林出身で、晩年この法用寺の住職を務めました。そのような関係から、啄木生誕100年を記念して歌碑が建立されました。
啄木日記
明治41年1月19日
午前十一時四十分汽車に乗る。雪が降り出した。 札幌で白石氏は降りた。午后4時岩見沢に下車、橇を駆つて此姉が家に着く。札幌の妹も来て居たが、夕方の汽車で帰つて行つた。凍れるビールをストーブに解かし、雞を割いて楽しい晩餐を済ました。此夜は茲で一夜を明かすのだ。“雪中行”第一信を二通書いた、日報と釧路新聞のために。
盛岡は寒くなり、今朝の気温は零度でした。今朝、気づきましたが、岩手山頂上付近は雪に覆われていました。そういえば、昨日はガソリンスタンドは冬タイヤ交換のため込み合っていました。
岩手山(2018.11.18)