梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

ハフハフ…!

2006年01月15日 | 芝居
今日は名題下部屋で、おでんの炊き出しをいたしました。
楽屋に常備されている大鍋で、五十人近い今月の名題下俳優全員が十分食べることができる量を、前日から下ごしらえして煮込みました。今日は昼から皆に振る舞われ。あわせて炊いた茶飯とともに、ある人は昼食に、ある人は晩ご飯に、おいしく頂きました。味のしみ込んだ熱々の玉子、ちくわ、こんにゃく…! 私も沢山おかわりしてしまいました。
名題下部屋では、折に触れてこのような炊き出しをいたします。カレーだったり、素麺だったり色々ですが、作る段階から皆で協力し、一緒に食事するのは、楽しいものですね。

どこで調理するのかとお思いかもしれませんね。楽屋棟の三階の流し場の横には、床山さんが毎日の作業で使ううちに油がしみ込んでしまう雑巾を、煮込みながら洗うためのコンロが設置されております。それを一時お借りするのです。まな板やザル、包丁などの器具は、名題下用に保管されているのです。食材は近所の<肉のハナマサ>で調達いたします。

おでんの写真を撮ったのですが、カメラを楽屋に置いてきてしまったので、また後日、お見せいたしますね。