梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

今年最初の

2006年01月07日 | 芝居
今日は宗家藤間流お稽古場での<踊り初め>でした。
新年最初のお稽古に先立つこの儀式、入門して三年目となる私ですが、実は初めての体験です。今まで自分の出番の都合や、地方公演で東京にいなかったことなどから、ご無礼をいたしておりました。
それが今回ようやく伺えることとなり嬉しさもひとしお、一方で、どんなことをするのかと、ちょっと緊張も混じりつつ、ご宗家のお稽古場を訪ねした次第です。

私が伺いました時間は、歌舞伎関係のお弟子さん達(私以外は、皆様幹部俳優さんのご子息ばかりで緊張いたしました!)がお集まりになりましたが、皆々紋付袴の正装、もちろん私もあらかじめその旨はお聞きしておりましたので、数年ぶりに自分の紋付(師匠から頂戴しました)を着用です。
藤間勘祖師、藤間勘十郎師へ一同そろって年始の挨拶、続いて勘十郎師より一人一人御盃を頂戴、そのあと舞台でそろってご祝儀物の『寿』を踊りました。
和やかななかにも清々しい気持ちに満ちたひとときに、感激いたしました。今年もできる限りお稽古に伺い、一生懸命勉強させていただきたい所存です!

明日からは、ひと月のブランクを経ての『景清』がはじまります。振り出しに戻る、なんてことがないように、心して望みます。