昨晩は、役者仲間の結婚披露宴に出席してまいりました。
歌舞伎座に出演中の後輩なのですが、出演時間の都合もあって開宴は午後九時。私も師匠をお見送りしてから急いで駆けつけました。事前に『なにか余興を』とお願いされておりましたので、ご祝儀舞踊を踊らせて頂きましたが、日々の舞台とはまた違う緊張感! 無我夢中のうちに終わってしまいましたが、お陰様で皆様には喜んで頂けたようで、ほっとしております。
人の結婚披露宴に出席するのは初体験だったのですが、なかなか面白いもんですね。まあ今回は芝居関係の人が多かったせいもありますが、終始和やかで楽しい進行、新郎新婦も幸せそうでした。これからもずっと仲良くしてくださいね!
さて、今日の写真は『伽羅先代萩』で、師匠が演じる八汐が使っております<懐剣>です。とはいっても、織物の袋<懐剣袋>に入った状態です。懐剣そのものは黒塗りの鞘と柄。刀身は木材に銀紙を貼ったものです。
今回初めて知ったのですが、懐剣袋は、「この役にはこの柄(がら)」といった決まりがなく、小道具さんが保管する沢山のストックの中から、演ずる役者が好みで選ぶものなんですね。役のイメージ、身分、そして衣裳の色や模様に合わせて、決めるものだそうです。袋をとじる紐の色も同様です。今回は、大旦那、六世歌右衛門のお弟子でいらっしゃる、中村歌江さんが選んで下さいました。悪人ですのでキッパリとした強めの模様、地の色は白の衣裳に映えて、なおかつ帯の紫紺色と同じにならないようになっております。
ちなみに紐の端は房状になっておりますが、懐剣袋に限らず、烏帽子や、文箱についている紐は、たいてい端が房になっております。こうした房は、使ってゆくうちにだんだんとバサバサになってしまうものなんですが、そういうときは、お湯を沸かしてその湯気をあてながら梳いてゆくと、上手い具合にまとまって綺麗になるんですよ。
歌舞伎座に出演中の後輩なのですが、出演時間の都合もあって開宴は午後九時。私も師匠をお見送りしてから急いで駆けつけました。事前に『なにか余興を』とお願いされておりましたので、ご祝儀舞踊を踊らせて頂きましたが、日々の舞台とはまた違う緊張感! 無我夢中のうちに終わってしまいましたが、お陰様で皆様には喜んで頂けたようで、ほっとしております。
人の結婚披露宴に出席するのは初体験だったのですが、なかなか面白いもんですね。まあ今回は芝居関係の人が多かったせいもありますが、終始和やかで楽しい進行、新郎新婦も幸せそうでした。これからもずっと仲良くしてくださいね!
さて、今日の写真は『伽羅先代萩』で、師匠が演じる八汐が使っております<懐剣>です。とはいっても、織物の袋<懐剣袋>に入った状態です。懐剣そのものは黒塗りの鞘と柄。刀身は木材に銀紙を貼ったものです。
今回初めて知ったのですが、懐剣袋は、「この役にはこの柄(がら)」といった決まりがなく、小道具さんが保管する沢山のストックの中から、演ずる役者が好みで選ぶものなんですね。役のイメージ、身分、そして衣裳の色や模様に合わせて、決めるものだそうです。袋をとじる紐の色も同様です。今回は、大旦那、六世歌右衛門のお弟子でいらっしゃる、中村歌江さんが選んで下さいました。悪人ですのでキッパリとした強めの模様、地の色は白の衣裳に映えて、なおかつ帯の紫紺色と同じにならないようになっております。
ちなみに紐の端は房状になっておりますが、懐剣袋に限らず、烏帽子や、文箱についている紐は、たいてい端が房になっております。こうした房は、使ってゆくうちにだんだんとバサバサになってしまうものなんですが、そういうときは、お湯を沸かしてその湯気をあてながら梳いてゆくと、上手い具合にまとまって綺麗になるんですよ。