梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

楽しくもまた…

2006年01月19日 | 芝居
昨日も更新できませんでした。
実は昨十八日は、埼玉県草加市『草加健康センター』にて、歌舞伎界の一大新年会<東部めれん会>が華々しく開催されまして、夜通しの盛り上がりだったのでございます。
今月東京では、歌舞伎座、国立劇場、浅草公会堂、そして新橋演舞場と、四座で歌舞伎俳優が仕事をしております。そんななかで、名題下俳優を中心としながら、名題俳優さん、付き人さん、マネージャーさん番頭さん、そして床山大道具照明さんといったスタッフの方々まで、劇場で働くあらゆるジャンルの人たちが集まり、一夜の宴を催すのです。もう四、五年続いておりまして、恒例行事のようなものですが、とあるご縁があって、一回目からずっと草加での開催です。
健康センターにつきものの大宴会場を半分貸し切るのですが、今回の参加者は六十五人。けっこうな人数です。そして、この新年会の一番のお楽しみは、有志によります余興の数々です! 毎年コントあり、舞踊(カタいものではありませんよ)あり、曲芸ありと様々ですが、今回は今までで一番のハイレベル。大御所による幻の◯◯◯◯◯ショーから気鋭の若手の漫才対決、はてはシタール演奏まで飛び出して、場内は爆笑また爆笑、そして感嘆の声しきり。会場の半分は一般のお客様なのですが、この方たちをも虜にする、魅惑のひと時となりました。
宴席がお開きになりましても、この施設の売り物である漢方効泉薬湯に浸かったり、カラオケルームで熱唱したり、あるいは麻雀にのめりこんだり、様々な過ごし方が遅くまで続くこととなります。
かくいう私はカラオケルームで皆と大騒ぎ。すっかり寝不足となりました。よくいわれることなんですが、“健康”センターとはいいながら、飲酒に夜更かしで、すっかり不健康になってしまうのですよ…。

しかしながら、大勢の仲間たちと楽しく時間を共有するというめったにない行事。いろいろ普段ではできないお話もしたりと、得難い経験ができる素敵な場所です。
また来年も参加できるかな。こんどは私が出し物をしてたりして…!?