梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

初芝居、はじまる!

2006年01月02日 | 芝居
さあ本日二日より、歌舞伎座『初春大歌舞伎』が幕を開けました。新年最初の舞台ということもあって、お客様の賑わいが常にも増して華やかに感じられました。楽屋でも、新年と初日を祝う挨拶の声が行き交い、たいそうな熱気です。
新年最初の舞台『鶴壽千歳』も、無事後見を勤めることができました。ゆったりとした箏曲の調べを聴いておりますと、心の底から日本に生まれた幸せを感じます。身も心も引き締まった十五分間でした。
…次の出番は夜の序幕『藤十郎の恋』ですので、いったん自宅へ帰りました。元旦は実家で迎えたので、今日やっと、私に届いた年賀状を拝読いたしました。例年仕事関係の方からばかりなのですが、中学時代の友人からも何枚か届き、懐かしい思いです。久々に旧交をあたためる機会を作らなければ(なんだかんだいって、飲みたいだけなのですけれど)…。

この記事を書き終えてから、再び歌舞伎座へ出勤です。今晩はNHK教育で、『伽羅先代萩』の生中継がございます。師匠梅玉も、八汐を初役でお勤めでいらっしゃいます。劇場へ足を運ぶことができない皆様、どうぞブラウン管から初芝居をお楽しみ下さいませ。『鶴壽千歳』も、ちょこっと放映されるそうです!

みぞれが降るような、寒い年明けとなりました。皆様お風邪にはくれぐれもお気をつけて(私もです)。