梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

梅之博多日記1・『快適です!』

2006年01月29日 | 芝居
さあ、今日から『梅之博多日記』の始まりです。
本日は午前十一時二十五分羽田空港発博多行きの飛行機に乗って九州入り。空港直結の地下鉄に乗って四駅目の<中洲川端>で降りると、もう改札口と博多座がつながっております。稽古着やパソコンを手持ちで来たので、なるべく歩きたくない身にとっては大助かりです。
到着早々の今日は、まず午後四時から『大津絵道成寺』の立ち回りの<抜き稽古(一場面だけの稽古>ですが、午後二時に楽屋入りできたので、まずは師匠の楽屋をあらかた作りました。なんだかんだで時間も過ぎ、<抜き稽古>となりましたが、以前演じた役とはいえ、顔ぶれも変われば前回とは段取りが変わるところもあったりと、一から手順を確認いたしました。
全体的にそれほど動きが少なく、込み入った手もない立ち回りなので、続く同演目の<附立て>は、スムースに終わることができました。むしろ「トウ尽くし」の台詞がありますので、こちらのほうが、さあどうなりますでしょう?
今日のお稽古はこれで終わるはずだったのですが、臨時で『女伊達』も立ち回りの<抜き稽古>をすることになりました。こちらは全くの初体験。立師の指示のもと、各パートの割り振りが決まってゆきました。短時間ながらも派手で面白い手順です。アクロバティックな部分もあって、トンボの得意な先輩、後輩が、それぞれ腕をふるいます。私はいつも同じことを申すようですが、皆とイキを合わせて、できることを精一杯勤めるのみです!
午後八時前に終了しまして、ついにウィークリーマンションへ。楽屋からほんの二、三分という絶好の環境で、しかも新築なので設備もとってもよく、感激しております。なんと別料金で光ファイバー回線のインターネットが使用できるのです! さっそくこの文章を、無事接続できたマイパソコンから書いております。

今夜はこれから、先輩、仲間と中州の名物店<中州ホルモン>で焼肉です。これから始まる公演へ向けて、元気と栄養をつけてきます!