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Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

八ヶ岳阿弥陀南稜

2012-11-21 00:58:42 | アルパインクライミング

11月19日。月稜会の新人から2~3年目の会員のトレーニングを目的に八ヶ岳の阿弥陀岳南稜に行ってきました。今年は雪が早く、しっかり雪山でした。

メンバーはリーダーがわし、サブリーダーは同期のちほちゃん、他かじちゃん、くみちゃん、なっちゃんという、わし以外は全て女性。新人男性消防士がドタキャンで、またもや女の中に男が一人になってしまいました。男、頑張れ!

目指す阿弥陀岳。すっかり雪山になっていて素晴らしい!右のスカイラインが南稜です。

 

南稜の核心部、P3のルンゼを登ります。

計画ではルンゼではなく、岩稜を登る予定だったのですが、

なっちゃんが雪山初めてだったので、無理せず一般的なルートから登りました。

 

なっちゃん、P4のトラバース。

彼女だけはロープで確保しながら登りました。

 

御小屋尾根を下山中、南アルプスに沈む夕日。

 

今回は新人のトレーニングだったので、10時間かかってしまいました。


宝剣岳

2012-04-09 21:16:35 | アルパインクライミング

今日は月稜会の会山行で宝剣岳でしたが、天気予報に反してひどい天気。加えて弱層テストの結果、「非常に危険」と判断し千畳敷にてトレーニングをしてきました。

弱層テストの講習の後に、埋没体験。動けなくなったところで、ゾンデでつついてみます。

 

リーダークラスにはアンカーを作ってフィックスを張るトレーニング。

ほかのメンバーにはフィックスの通過のトレーニングをしてきました。

 

総勢24名の会山行でした。

事前にリーダー数名で、この1週間の天候を踏まえ、実施を検討しました。

登れない確率は高いが、現場で判断することを皆に見てほしかったので行くことにしました。

どうして登山中止なのか、弱層テストではっきり確認できたと思います。

たとえ登山が出来なくても、こういう経験は、これからみんなに必要になってくるから大切なのです。


理想のラインを求めて 権現岳

2012-02-01 01:51:52 | アルパインクライミング

1月30日、3度目の挑戦。八ヶ岳権現岳ガマ滝沢に行ってきました。

ガマ滝沢といっても、本流を詰めると権現岳の北側のコルに出てしまうので、ギボシの北稜を詰める計画です。氷のルンゼを登りヘッドウォールを抜けてピークに立つ理想を追求したラインです。

強い冬型の気圧配置で、権現岳も厳しそう。

真ん中の大きなルンゼではなく、一本右の細いルンゼから、最後は右岸のリッジを詰めてギボシのピークに登ります。

 

ガマ滝沢のF6。ひどいラッセルでした。

最後のリッジではヘッデン登攀。

ギボシでビバークになってしまいました。

両手両足の指が凍傷気味。


パタゴニア ノースウォールパンツ

2012-01-14 00:53:42 | アルパインクライミング

買っちゃいました。高いけど、清水の舞台から飛び降りて買っちゃいました。

冬のクライミングに、フルジップのオーバーパンツを使っている方がほとんどだと思いますが、ライト&ファーストで考えれば、フルジップの防水ハードシェルはアルパインクライミングには必要ないと思うのです。

だって、出発から帰ってくるまでに、オーバーズボン脱いだり履いたりします?しないならフルジップは要らない。テントに泊まるにしても、オーバーズボンを脱ぐのはシュラフにもぐりこむときでしょう。それならフルジップは動きの支障になるだけですから要りません。

真冬の寒いときに雨、降ります?降らなければ防水機能は要りません。撥水加工がしっかりしていて通気性がいいほうがいいじゃないですか。そのほうが動きやすいし、汗でぬれることもない。ヤッケにも同じことが言えます。

これが「ノースウォールパンツ」。

裏地がR2なので、下着のタイツの上に履きます。

腰の横にジッパーがついていて、開ければしゃがんでお尻を出せます。

このジッパーがもう少し下まであって、2ウェイだともっと換気しやすいのですが・・・。

あと、裾の裏に、ずり上がり防止のためにコードを通すループがついています。でもこのループが、左右対称の位置についていない。なぜ?

腰にはベルトループはなくて、サスペンダー式。でも、このサスペンダーってすぐにビロビロになっちゃうんだよねー。

交換できるようにするか、サスペンダーではなくてベルト式にしたほうがいいような気がするけど、サスペンダー式だから腰が暖かいってのも捨てがたいな。

ちょっと改良してほしいところもありますが、こういうのを待ってました。

あまり動く商品ではないので高いのは仕方ないですが、それにしても手を出しにくい価格です。手を出しちゃったけど。

 


八ヶ岳秘密の計画 その2

2012-01-10 21:07:32 | アルパインクライミング

12月、単独で挑むも、滝壺で寒中水泳してしまって敗退したルートに、再チャレンジしてきました。

F3を登るわしです。

F4も登りF5に向かうため、パートナーのユッキーが先行していました。

その時「バン!」という雪崩のような音が響き、姿の見えないユッキーの声!

「かどやさ~ん。たいへ~ん。」

今日はユッキーが寒中水泳。

潔く、即撤退!

今シーズンのリベンジは無理だろうな。

…というわけで、どのルートだったのかは来シーズンまでのおたのしみ。

 


秘密計画 冬の八ヶ岳 滝壺で寒中水泳敗退

2011-12-21 01:18:28 | アルパインクライミング

12月19日。八ヶ岳の沢から山頂へ登る秘密計画。3人で行く予定でしたが、前々日に一人がキャンセル。もう一人も現地待ち合わせ場所で仮眠直前にメールでキャンセル。単独になってしまった。

気が重く、出発が1時間も遅れてしまったが、気合いを入れて出発しました。

 

3時間余りのアプローチをこなして、沢の出合いにはF1。右の氷を登る。Ⅳ級-くらい。

 

F1からF5まで、Ⅳ級を越える滝はなく、ロープを使うこともなく登ってきました。

そしてF6に取り付こうとしたとき、ドボン!

ここまでにも氷をいくつか踏みぬきましたが、足先だけで済んでいました。

ところが今度の踏みぬきはわけが違う!

深い滝壺で、全身浸かってしまいました。

即座に山頂は諦め撤退!

 

濡れネズミになってしまったわし。

マジ、死ぬかと思った。でも帰ってきました。


立山 龍王岳主峰南稜

2011-05-11 01:27:13 | アルパインクライミング

5月9日、月稜会の会山行で立山に行ってきました。

新人を含めたパーティーは浄土山と雄山へ19名、龍王岳東尾根は2パーティーの7名、そして我々(かとちゃん、はりぼー、わし)3名は龍王南面へ。すごい大所帯です。龍王組は、かとちゃん以外は日帰りなので、急いで登ってきます。

素晴らしい天気に恵まれました。

龍王組が出発準備。

バックに奥大日岳が見えます。1泊出来る人は明日登る予定です。

 

 

わしらは東尾根末端から回り込み、南面へ。

何処を登るかは見てから決めることにしました。

その結果、主峰南稜を登ることにしました。

1ピッチ目をわしがリード。

 

途中は省略。

4ピッチの岩稜を抜け、雪壁を登るはりぼー。

バックが主峰南稜です。

 

龍王岳は、しょうしょう交通費がお高いですが、日帰りでアルパインクライミングが楽しめる良い岩場です。しかも、あまり情報がないので、自分たちの力量がしっかり反映されるクライミングが出来ます。でもあまり宣伝もしたくない。静かに登りたい岩場です。


八ヶ岳広河原沢2ルンゼ~奥壁~阿弥陀岳

2010-12-22 02:13:39 | アルパインクライミング

12月20日(月)。広河原沢2ルンゼから奥壁に行ってきました。沢を詰め氷を登り、頂上直下の奥壁からダイレクトに阿弥陀岳の山頂に突き上げる美しいルートです。わしの選ぶベストルートです。過去に3回チャレンジしましたが、1回目は1ルンゼの氷瀑に誘い込まれ中央稜に出てしまい、2回目は詰めを少し右に寄りすぎ南稜P4に出てしまい、3回目は1・2ルンゼ出会いの滝がつながっておらず3ルンゼに転進してしまったのです。

今回のメンバーは強力な二人。月稜会のひろさんとかとちゃん。何にも心配はありません。攻めるのみ!

船山十字路を6時45分に出発。登りではほとんど休みなく登り、とうとう13時55分、山頂に着きました。下山は御小屋尾根を使い16時10分に船山十字路に戻ることができました。本当に充実したクライミングができました。パートナーに感謝!

1・2ルンゼ出合いの滝。この日は難しい状態でした。

 

Ⅳ級の岩場

 

このルートの核心。奥壁最後の岩場。Ⅴ級25m。

 

詳しくは「月稜会」HPの画像掲示板を見てね。

http://geturyou.progoo.com/bbs/geturyou_topic_pr_5019.html


立山 龍王岳永嶋尾根

2010-05-17 22:39:17 | アルパインクライミング

5月17日、日帰りで立山の龍王岳に行ってきました。メンバーはわしのほかにハリーとコゾーくん。みんな月稜会です。ルートは永嶋尾根と呼ばれる東尾根。非常にコンパクトな尾根でみじかいのですが、我々のように連休が取れない者にとっては良いアルパインクライミングルートでした。あまり積雪期の記録が見当たらないのですが、行ってみると結構残置ピトンがあり、それなりに登られているようでした。しかし我々は一切残置は使用せずに登りました。岩は雪壁を巻けば登らなくても済んでしまいますが、我々は忠実に尾根をトレースし、岩も楽しそうなところを選んでルートを取りました。岩が3ピッチ、そのほかは雪稜になっています。結果的には実に爽快で楽しいクライミングができました。室堂から取りつきまで1時間強。登攀時間は2時間。室堂までの帰りは40分ほど。余裕を持って日帰りができました。

1ピッチ目(Ⅳ- 30m)をリードするわし。

 

4ピッチ目(Ⅳ 40m)をリードするハリー

 

山頂直下のわし

 

 

 


谷川岳一ノ倉

2010-03-10 02:15:00 | アルパインクライミング

3月8日。月稜会の会山行で谷川岳に行きました。総勢23名。ルートは「天神尾根」「西黒尾根」「東尾根」「一ノ沢・二ノ沢中間リッヂ」「南稜」の5パーティー。
 わしはカトチャンと南稜へ。一ノ倉沢に入る3パーティーは「状態が悪いので、明るくなってから一ノ倉沢に入ろう」ということで、4時の出発予定を5時に変更。一ノ倉沢には6時。沢全体は底雪崩でひどい状態。昨晩の降雪で一応白くはなっているがあちらこちらにブロックがあり、3ルンゼはチリ雪崩が続く。しかし、3パーティーともとりあえず先に進む。我々はでぶりの中を二ノ沢や衝立沢のブロックを警戒しつつ進み、テールリッヂに取りつく。テールリッヂの上には亀裂がいくつも入り、傾斜の強いスラブの手前にはブロックが乗っている。これを乗り越そうかどうか迷ったが、ロープで確保してのぞいてみる。「OK」と判断し先に進むが、このブロックは午後にはどうなってしまうのかあやしい。
 衝立テラスに至るがシュルントがあり、岩のほうにもブロックが残っている。烏帽子奥壁へのトラバースは絶えずチリ雪崩が落ちていて、「南稜」はあきらめるが「衝立中央稜を登って帰ろうか」ということになり、シュルントに入る。しかし岩側のブロックを乗り越えなければならず、ブロックの薄い部分に穴を開けようとアックスを振る。すると「ピシッ!」という音が響く。「オー、あぶねー」「ブロックが崩壊しないうちに帰ろ」と、引き返すことにした。昼頃から晴れる予報で、すでに気温は上がり始めていたのである。二ノ沢からは大崩壊の雪崩が。本谷の中は見えないが雪煙りが派手に上がっている。
 我々はそれからさっさと逃げ帰ってきたのである。
 この日、3パーティーのうち「一ノ沢・二ノ沢中間リッヂ」パーティーのみが完登したが、彼らによると、お昼過ぎには本谷が大崩壊していたとのこと。我々の撤退は正解だった。