Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

今日はジュニアクライミングスクールの合同練習会でした

2016-08-27 01:04:47 | 山とクライミングの話

8月26日。今日はジュニアクライミングスクールの合同練習会でした。「アラジン」「ポケット」「ビッグロック」のジュニアクライミングスクールが合同で、過去2回「アッコマンカップ」というコンペを開催しましたが、今回は合同の練習会でした。

夏休みが終わっている子も多くて、親子合わせて15人ほどの練習会でしたが、普段ボルダリングジムで練習している子もトップロープやリードクライミングをみんなで練習し、保護者の方にはビレーを練習してもらうなど、豊富な内容(やることが多すぎたという反省もありました)が、1日中(時間が長すぎたという反省もありました)頑張って練習しました。

それでも、初めて会う子供同士でも、次第に打ち解けて励ましあったり、応援しあったり、登れなかった時は一緒に悔しがったり、お互いに刺激を受け、共に頑張る友達がいることを知ってくれたと思います。スポーツクライミングが2020年のオリンピック種目になり、今は子供たちのモチベーションが高まっているように見えますが、伸び悩んだ時や疲れた時、やはり一緒に頑張る仲間がいることが大切だと思うのです。一人で頑張り続けることはとても難しいことです。でも仲間がいればそういった壁も乗り越えられるかもしれません。だから、いつも一緒に練習している仲間のほかにも、違う場所で、同じように頑張っている仲間がいることを知ってほしいと思っています。競技者を目指す子供たちだけではなく、これからの長い人生を充実させて過ごすためにも、仲間と一緒にクライミングを続けてほしいという願いがこもった企画です。

また保護者の方には、子供たちが打ち込んでいるクライミングがどんなものか理解していただき、子供の練習のパートナーになってもらえるように考えていました。本気でクライミングをやりたいと思っている子供たちには、やはり親の理解と協力が必要です。親が子供を教えるむずかしさはあると思いますが、スクールで習ったことの反復練習や、子供の自主的なトレーニングのパートナーとして、ぜひ一緒に楽しんでもらいたいものです。

クライミングはそれだけ本気で打ち込む価値があるものだと信じています。これからも子供たちや、その保護者の方のサポートをしていきたいと思います。


スポーツクライミングが五輪競技に

2016-08-06 01:07:35 | 山とクライミングの話

昨日、ビッグロックのジュニアスクールでした。数名の生徒が「クライミングがオリンピックの種目になったね」と話しかけてきました。「ああ。この子たちも関心を持ってるんだな」と、ちょっとうれしい気持ちになりました。みんなオリンピック選手を目指して頑張ってくれるとうれしい。でも4年後の東京オリンピックでは正式種目になるけど、そのあとのオリンピックで正式種目になるかどうかは決まっていないらしい。

年齢的に東京オリンピックには間に合わないかもしれないけれど、もし本当に目指したいなら私もそれなりに努力して答えてあげなければ。ほかの指導者の力も借りたり、私の手元から放すことも含めて。

スポーツクライミングは、日本人が海外の選手に対して大きなハンディがない種目です。むしろ日本人に有利な種目かも。(スピードクライミングはどうか?) メダル獲得が大いに期待できる種目だと思います。だから、今後日本のクライミング界が盛り上がる可能性も大いにあるでしょう。

ただ、そうなったとき、心配なのが、「クライミング」がただの競技になってしまうことです。スポーツクライミングの選手が、岩を登ったことがない、という時代になってしまわないか。本物の岩登りを知らないクライマーがオリンピックのメダルを争うようなことになってしまったら、これは悲しいことです。岩登りは「冒険」です。自分の命を守りながら、体だけでなく頭や心をフル稼働して行う行為です。だから、スポーツクライミングでも、本当のクライミングの精神はなくしてほしくない。

ほかの種目を見ても、切れない刀で戦う剣術や、殴られても蹴られてもいたくない防具を身に着けて行う武術があるが、それはそれなりに、精神的なことは受け継ぐ努力もしての上だと思う。剣術がただの人殺しではなく、武術も人を傷つけるためのものではない精神。「何とか道」といわれるものは、世界共通の心惹かれる精神性がある。クライミングもそういう精神性を受け継ぐ努力をしたうえでスポーツとして発展していけばいいなと思う。