Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

芦安上荒井沢アイスクライミング 最新情報など

2018-01-22 20:36:37 | アイスクライミング

2018年1月22日、山梨県芦安の上荒井沢に行ってきました。

開拓当初からアプローチの林道は崩壊が続き、今回はとうとう桃の木温泉の100m先で崩壊しています。ですから車は桃の木温泉にお願いして止めさせていただき、帰りには温泉に浸かって帰ることにするのがよいでしょう。今までよりも歩く距離は500m位多くなりますが、大したことはありません。

しかしその先の林道も崩壊が進んでおり、数回の渡渉(飛び石)を強いられます。

 

今日は「トリコルネ」が良い状態でした。「カモシカルンゼ」は今年は絶望的です。「マシラルンゼ」も登れそうでしたが、まだ氷結状態が甘そうでやめときました。

今日の目的は、月稜会のこれからを担う3名の特訓。まずは登るためのテクニックに絞って練習しました。きちんとバランスを取ることによりパンプを防ぐ。良い姿勢でアックスを振ることによって、確実に打ち込む。傾斜の緩いところではダガーポジションも使いスピードアップ。一手一足を大きくとれるようになり、効率よく登る。というような内容です。

バランスの取れる場所、言い換えればもう一方の足を自由にできるところに足を置くことが大切です。

 

どんどん上に打ち込んでいきましょう。効率よく登るため。

 

氷にへばりつかずに、背筋を伸ばして胸の前を開ければアックスも打ち込みやすくなります。ひじは顔の前に置き動かさず、ひじから先を鋭く振って打ち込む。足上げはアックスを信じておなかの前に空間を取り高く上げる。蹴りこむ場合はかかとを下げてクランポンの前爪の先端をしっかり氷に立てること。やたらと蹴りこむ必要はない。

昼過ぎに、予報通り大雪になったので、あわてて帰ってきましたが、よい練習ができたと思います。

 


神宮川鞍掛沢アイスクライミング、改め沢歩き

2017-01-23 21:25:14 | アイスクライミング

1月23日。山梨県北杜市の神宮川鞍掛沢に行きました。

目的はこの氷柱を何本か登って終了点を構築することだったのですが、

発達が悪く氷柱が細かったり、何とか登れそうでも水が滴っていたり、終了点の岩が風化していてボルトが打てなさそうだったりで、

目的を果たせませんでした。

10数年前に来たときには霧の滝飛竜が見事に凍っていたのですが、ビビッて逃げ帰ってきました。

久しぶりに訪れましたが、こんなにアプローチ、悪かったっけ?

 

真中に飛竜が見えます。あまり発達していない。

 

目的地の手前の滝はいつもこんな感じらしい。水流左から登れる。

 

 ここが目的地だが氷が細い。

何とか登れそうではあるがリスキー。

水が滴っている。

右のラインは登れそうだが、終了点付近の岩が風化していてボルトが効かない。

 

あきらめて帰る途中に振り返ると、飛竜は派手に水しぶきを上げていた。

 

日向沢の大ナメ滝によって帰ろうと思ったが、よくわからず迷走して帰ってきた。

日暮の滝も氷が薄く、今シーズンはこれ以上発達しなさそうでした。

 


八ヶ岳クリスマスルンゼ

2016-12-14 01:36:51 | アイスクライミング

12月12日。月稜会の会山行で八ヶ岳広河原沢クリスマスルンゼに行ってきました。ほかにも中央稜から阿弥陀岳のパーティー、3ルンゼパーティーが組まれました。3ルンゼパーティーは女子3人のパーティーでしたが、立派に登って帰ってきました。

私はアイスクライミングデビューのメンバーを数人含む7人のリーダーでしたので、ほぼ講習でしたが、久しぶりのアイスクライミングを楽しみました。クリスマスルンゼは10年以上も前に来たきりなので、「武藤返し」についちゃいました。アルパインルートで氷を登ることはあっても、最近はゲレンデアイスをやらなくなっていました。ギアがどんどん進化し、ちょっと道具依存のクライミングに食傷気味だったのと、登っていて「これってフリークライミングなのか?」と思っちゃったからかもしれません。でも、久しぶりにアックスを購入して氷に向かうと、やっぱりやる気になります。

アプローチの途中で振り返ると御嶽がきれいに見えました。

 

アイスクライミング経験者ですが初心者のアンジェラ。

 

最近入会したばかりのムッシュ。

 

みんな最初はズリズリ落っこちていましたが、基本を教えるとさまになってきます。

90度以下の氷では、フリークライミングのような複雑なムーブは必要ありませんが、うまくバランスを取ることによって、無駄な力を使わずに登るという点では同じです。

 

午後は「武藤返し」からクリスマスルンゼに移動しましたが、上段はつらら状で難しそうだったので下部だけ登りました。

今年はちょっとアイスクライミングをやろうかな。新調したグリベルノースマシーンカーボンがいい感じだし。

 


久しぶりの上荒井沢アイスクライミング

2015-02-18 01:07:37 | アイスクライミング

ちょっと前の2月9日。月稜会の会山行で上荒井沢に行ってきました。アイスクライミング講習です。

上荒井沢は私と山岳ガイドのY氏で開拓したエリア。私はここを訪れるのは数年ぶりです。今回は、私は都合により早引けしなくてはならず、リーダーの務めは辞退しました。

「トリコルネ」の下部で基本練習をしました。

 

リーダーのうめちゃんとボクリンがトップロープを張りに登ります。

 

同じくトップロープを張りに行くリーダー。

 

そのあと、初心者の講習は塩gに任せて、経験者の3人は「カモシカルンゼ」のマルチピッチクライミングです。

 

私は「マシラルンゼ」を観察してきました。

開拓当初と、氷の形が変わっていました。

おおむね良く凍っていて、良い状態でした。

「マシラルンゼ」を登る方が少ないようですが、「1日に沢山登りたい」という方には、まずここから登るのが良いと思います。


芦安上荒井沢アイスクライミング

2011-01-31 23:57:22 | アイスクライミング

1月31日(月)。昨日富士山から戻ってすぐに、山梨県芦安の上荒井沢にアイスクライミングに行きました。月稜会の講習です。新人が参加してくれればよかったのに経験者ばかり。総勢10名。

上荒井沢は数年前にわしとJAGUの山下ガイドの二人で開拓したエリアです。初心者から中級者の講習にはちょうど良いエリアです。

まず「トリコルネ」の手前の堰堤で乗っこしの練習。これが苦手な人が多いんです。乗っこしの仕方を見れば、だいたいその人のレベルがわかってしまいます。

上級者のひろさんとかとちゃんが「トリコルネ」を登っている間に、ほかのメンバーは「カモシカルンゼ」に移動して、まずはアックスを持たずに足だけで登るトレーニング。体重移動と基本姿勢の確認です。

そのうちにひろさんとかとちゃんが「トリコルネ」を登り終えて来て、ささっと我々の隣をF4まで登って行ってしまいましたが、我々は基本練習。ダガーポジションの練習などを終え、最後にF3まで7人パーティーで登りました。「7人パーティーで?」と驚かれると思いますが、ある程度の経験者で、中に任せられるメンバーがいれば不可能ではありません。落氷等の危険は大きいですが、前に大勢が登れば穴がたくさん開くのでフックで登れます。そうすることで落氷の危険を小さくすることはできます。後はリーダーの腕次第。

下山は暗くなってしまいました。


大武川一の沢大滝

2011-01-25 00:22:03 | アイスクライミング

1月24日、大武川一の沢大滝へ日帰りで行ってきました。

メンバーはかとちゃん(月稜会)とみぬるくん(チーム84)とわしの3人。

同日に刃渡り沢に入る月稜会のSZK、リカちゃん、ぼくりんも同じ車に乗せ、前夜大崎を出発。3人を竹宇駒が岳神社登山口の駐車場に降ろし、わしとみぬるくんは大武川へ。新しいダムサイトで仮眠。翌朝、野沢温泉から来たかとちゃんと合流し、6時50分に出発。一の沢の左岸尾根にとりつく。この尾根は踏み跡があって楽にアプローチできる。1393mまで上がり、東に派生する尾根を下るが、ここの尾根は結構きわどい。沢に降り立つと下の大滝より少し下の二股に出るので、ここで登攀準備をして沢を詰める。下の大滝を登り、さらに進むと「でっでたー!」これはでかい。最高ピッチグレードはⅤ級だが、これだけでかければそれでも十分だ。さいしょの2ピッチ分(60m)はかとちゃんリード。核心の3ピッチ目はみぬるくんリードだが、スクリューを使いすぎて30mでピッチを切ってしまう。その残りとその次のピッチはわしがリード。最後の簡単なところをかとちゃんがリードして15時。登れてよかった!でも「ああ、下山で暗くなっちゃうヨー」と思い、すぐに右壁を懸垂で下降。

朝来たアプローチの1393mピークで暗くなっちゃいました。車に戻ったのは19時30分。時間はかかったが日帰りできてよかった。もっとあさ早く出ればよかったなあ。

写真は核心の3ピッチ目を登るみぬるくん。


大武川一ノ沢アイス

2009-01-13 20:29:19 | アイスクライミング

1月13日、山梨県大武川一ノ沢へ行ってきました。噂の170mの大滝をめざして・・・。しか~し!
 野沢温泉からやってきたカトチャンと篠沢橋で落ち合い、今日は長丁場になることを覚悟で、朝6時に出発したのでした。張り切って林道を歩き1時間半。一ノ沢と思われる沢に入渓。ところが「なんか変!」。地形図と見比べると「これって二ノ沢?」いつもは25千分の一を持って歩くのだが、今日は5万分の一なので「遠い感じがするなあ、とは思っていたのだけど、もうとっくに一ノ沢は通り過ぎていた。引き返してわかったのは、林道や橋が新しくなっていて、古い林道はもう廃道になっていたのだった。よく観察すると、新しい林道の対岸に出合いはあった。1時間半のロス。
 入渓してからも大変。巨岩を巻きながら歩きにくい河原を歩き、堰堤やゴルジュを高巻き、懸垂下降をし、行けども行けども氷は現れない。何度も「もうやめよう」とおもったが12時近くまで沢をつめた。やっと氷(と呼べば氷ではある)が現れるが、僕が登ったら氷がなくなっちゃって、カトチャンにロープを投げたりしたのだ。そんなチンケな氷をいくつか登ると、比較的大きな氷が見え、その奥にはさらに大きな氷が見えていた。しかし目的の大滝ではない。目の前の氷も水流で二分され、両脇の氷も中には水が流れ、登れば登れなくもなさそうだが、たぶん命がけになりそう。そして、たとえ大滝についたとしても、あのアプローチを戻ることを考えると、もう登る時間は残されていない。「今度こそやめた!」
 カトチャンとの山行では、結構ハードな山行でも敗退しなかったのだが、今回はどうにもならなかった。「リベンジもする気にならないね」と言いながら3時半には車に戻ったのでした。ルートグレード4級上、ピッチグレードⅤなのですが、今日はアプローチグレード4級上でした。
 写真は、岩に張り付いたチンケな氷を登るカトチャンです。