8月24日、瑞牆山十一面岩左岩壁「錦秋カナトコルート」に行ってきました。この際、ボルトの整理をしながら登りました。内容は次の通りです。
①1ピッチ目のスラブに打たれていたRCCボルト(私の開拓以前からあったものです)は不要なので抜きました。
②2ピッチ目(核心のピッチ)のビレー点は2本のリングボルトを残し、1本のRCCボルトをペツルのアルミハンガーに変えました。
③2ピッチ目のリングボルトはエイドの前進用でした。開拓時、クラックは木の根で埋まっていてプロテクションのセットができなかったのですが、今はだれかが木の根を抜いてくれたのでカムがしっかり効きます。今はみなフリー(5.10c)で登っているので出だしのボルトは抜き、中間部の2本のリングボルトはペツルのアルミハンガーに変えました。また2本のピトンと上部に昔からあったリングボルトも抜きましたので、このピッチ上に設置されているのはアルミハンガー2本のみです。
このルートは2001年に私が開拓したのですが、「山賊79黄昏ルート」の派生ルートらしきラインと一部重なっているらしく、2本のボルトと1本のピトンが残置されていました。また2ピッチ目はソロで開拓しており、前述したとおりカムやナッツが決まらず、フリーの可能性を残しつつ、とりあえずボルトエイドで開拓していました。今はわずかながら再登者を迎え、無理なくフリーで登れるようになっていること。また最近雑誌やガイドブックに掲載されたことを考え、ルートの整備をしました。「どうせボルトを打つならアルミハンガーじゃないほうが・・・」という意見もあると思いますが、私はこの山の中に打つのなら、手打ちが妥当だし、10mmの手打ちは現実的ではないと思っています。ですからアルミハンガーで勘弁してください。
これで「錦秋カナトコルート」は、よりナチュラルなルートになったはずです。
今日の1ピッチ目でカメラを岩にぶつけ、撮影不可能になってしまいました。だから画像なし。