Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

「Simpleに生きる」

2015-02-21 01:01:14 | 日常

 今日は午後にまとまった時間が出来たので、車を洗い、クライミングスクールのパンフレットを作り、銀行に行った。

 洗車しながら思いだした言葉。若くして山で亡くなった仲間が良く言っていた言葉だ。「人生のテーマは『生き方をSimpleにしていくこと』です」。彼は良くこの言葉を口にしていた。

 私はめったに車を洗わない。洗わなくても走るからだ。私は車を洗いながら「本当に今日しなければならないことは車を洗うことだろうか?」と考えた。では車を洗わずに何をするべきなんだろう。「きれいな靴を買いに行かなきゃ。」「いや、まだ今の靴で大丈夫。」とか、「そろそろ部屋を片付けたほうがいいんじゃないか。」「いや、そんなに散らかっていない。」とか、「そうだ!銀行口座の残金はどうなっているんだろう」「これは確認しなくちゃ。」とか、「クライミングスクールのパンフレットを新しくした方がいいんじゃないか。」「これは今日中にやろう。」とか。「でも本当はもっと他にしなけりゃならないことがあったんじゃないか。」とか。

 そういう訳で、洗車は適当に切り上げ、優先順位をつけてパンフレット作りを済ませ、銀行に行ったのです。

 「Simpleに生きる」ことをテーマにしていた友は、どんな生き方を考えていたのだろう。彼は山登りとクライミングを覚え、カナダに移住した。山岳ガイドの資格を取り、山やクライミングジムで仕事をし、結婚もした。しかし、日本にいた時より、生活は随分「Simple」になっていただろう。本当に身の回りにおきたいものだけをおいて、そうでない物は欲しがらない生き方をしていたのだろうと思う。

 私はどうか?今のところ「Simple」とは対極にいるように思える。必要であるのかないのかわからない物を身の回りにおき、いろいろなことに顔を突っ込み手を出し、なくてもよいものを捨てられず、それでもまだいろいろなものを欲しがり、とりあえずこの現状を維持しようとしている。

 「なくても良いものは捨て」「必要でない物は欲しがらない」。本当に自分にとって必要なものだけを残すようにしていったら、一体自分には何が残るのだろうか。そしてどんな自分になるのだろうか。そう考えてみると答えは出てくる。必要なものは、そう多くはないし、どうしても手に入れなければならないものもない。今の自分には有り余っている。

 わかってはいるのだが、難しいテーマだ。


八ヶ岳阿弥陀岳北西稜

2015-02-18 01:56:04 | アルパインクライミング

2月16日。八ヶ岳の阿弥陀岳北西稜に行ってきました。

今回のパートナーは月稜会のくみちゃん。まだまだ実力的には不十分ではありますが、やる気と伸び代は十分なので一緒に行きました。

天気予報は無風快晴でした。結果的にはその通りだったのですが・・・。

前夜に美濃戸に入りました。途中の林道では、行く手にスタックした車が・・・。「この車(フォードのSUV)が救出出来なければ、明日のクライミングは難しい」と思い、がんばって救出の手伝いをしました。その結果、30分ほどのロスでしたが無事救出。やっぱり車はスバルに限る。私のスバルXVは何事もないように通過。

朝6時30分に美濃戸を出発。南沢から北西稜に向かうところでは、トレースが有ったが、30mくらいのところの幕営跡までで途切れて、そこから先はワカンでのラッセル。腰から胸までのラッセルが厳しい。

尾根を目指してラッセル。やっと尾根に出たところで休憩。

二人でラッセルしたのですが、ラッセルは体力よりも技術が必要。

くみちゃんよ、ラッセル技術を身につけろ。

 

岩を目指してラッセルは続く。

 

やっと岩場の取り付きに到着。

ちょうど正午。美濃戸を出てから5時間半も経過。

 

岩場出だしは100mほどコンティニュアンスで登り、そのあとの3級のピッチ。

 

3級のピッチの後は、左のバンドを20mくらい登ると核心のピッチになる。

どうにかドライツーリングのフリーで抜けようとガンバるくみちゃんだが、何度かフォール。

 

稜線直下のくみちゃん。

 

山頂には3時15分に到着。

雪崩の心配はなさそうだったので中岳沢を下降したが、下りラッセルになってしまい失敗。

 

辛うじて下山は暗くならなかったが、美濃戸についたのは6時だった。


久しぶりの上荒井沢アイスクライミング

2015-02-18 01:07:37 | アイスクライミング

ちょっと前の2月9日。月稜会の会山行で上荒井沢に行ってきました。アイスクライミング講習です。

上荒井沢は私と山岳ガイドのY氏で開拓したエリア。私はここを訪れるのは数年ぶりです。今回は、私は都合により早引けしなくてはならず、リーダーの務めは辞退しました。

「トリコルネ」の下部で基本練習をしました。

 

リーダーのうめちゃんとボクリンがトップロープを張りに登ります。

 

同じくトップロープを張りに行くリーダー。

 

そのあと、初心者の講習は塩gに任せて、経験者の3人は「カモシカルンゼ」のマルチピッチクライミングです。

 

私は「マシラルンゼ」を観察してきました。

開拓当初と、氷の形が変わっていました。

おおむね良く凍っていて、良い状態でした。

「マシラルンゼ」を登る方が少ないようですが、「1日に沢山登りたい」という方には、まずここから登るのが良いと思います。


城が崎フリークライミング

2015-02-04 01:00:04 | フリークライミング

2月2日。この日は月稜会の集会日のため、いつもこの時期は近場の湯河原でフリークライミングをしてから集会に行くのだが、今回は参加者がいなかったため、月稜会以外の仲間が行く城が崎に行くことにしました。でも遠いので午前中だけ。午前中に「エアーダンス」を落として帰ってくる予定で行きました。

前夜に車で出発したので、車中泊して岩場に行き待っていると、お友達2名がやってきた。アップを兼ねて「エアーダンス」にクイックドローをかけに行き、ホールドやスタンスの確認。また、遠いホールドを一気に取りに行くか、カチをつないでいくか試しながら登る。

友達2人は「トムボーイ」でアップした後、一人は「ピスタチオ」。もう一人は「虎の穴」にトライ。

私は二人のビレーをした後、十分休憩とストレッチをして「エアーダンス」にトライ。

出だしは左寄りのアンダーカチから遠い右上のカチを取り、さらにそのすぐ上のカチを左手で取る。足を送って右手でまた遠めのカチを取り、左手も添える。両足を上げて右手を右上のガバに飛ばす。クリップした後ここでレスト出来る。

ハング下の逆Ⅴ字カチを左手で取り、右手も寄せクリップした後、リップ上のカチを取る。右手も寄せて右足を左の小さな棚に上げる。ここからカチを刻んで行くか、一気に右の遠いガバカチを取るか悩んだが、ここまで順調なので一気に取ることにした。今回は調子が良かったのか、右に遠いガバカチも近くに見えた。体を右に振ってガバカチに右手をのばす。余裕があった。なんで今までここで落ちていたんだろう、と思うほどあっさりと取れた。足を逆Ⅴ字カチに乗せ、左手をガバカチの上のカチに寄せる。さらにその体勢から右手を右上のガバに飛ばして左足で高いヒールフック。左手を真上のガバに延ばす。ここは立ちあがるのが難しいが、カンテ右に足を上げると楽に体が上がる。ここでレスト。

ここから左に2つのスリット状のポケットがあるが、悪い方は使わず、クロスでよいホールドを取り、高いガバに左手を延ばす。ガバでマッチしてクリップ。足をスリット状のホールドに上げ、右上の棚を取る。ここもマッチしてカンテ右の穴を右手で取り左足を高めに上げる。左手を延ばしてさらに上の棚を取る。前回はこの棚を取る位置を間違えて落ちた。今回は左手が効く位置をしっかり覚えていたので一発でとれた。体をひねって左手のすぐ上のホールドに右手を寄せて、左手はさらに左のホールドに移す。左足を左手のすぐ下まで上げてマウントリング。慎重に立ちあがって終了点にクリップ。

レッドポイント出来るときには、意外とあっさり登れるものだ。今まで失敗していたところをクリアにさえできればレッドポイント出来るんだ。それとタクティクス。ルートを攻略するにはタクティクスが重要。手順、足順、レストする場所、刻むか飛ばすか。これがうまくはまるとあっさり登れる可能性がある。

11時半に撤収。