Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

四国・九州ツアー

2022-06-28 16:00:38 | 山登り・トレラン

2022年5月16日から5月24日にかけて8泊9日の「四国・九州ツアー」に出かけました。

Day1:16日(晴れ) 車で自宅を出発~三重県桑名市で昼食~淡路島経由で徳島へ。「あらたえの湯」でサウナ~石鎚山石鎚神社登山口で車中泊

Day2:17日(晴れ) 石鎚山登山~フェリー(三崎港から佐賀関港)~佐賀関で夕飯~久住山牧之原峠登山口で車中泊

Day3:18日(晴れ) 久住山登山~坊中温泉夢の湯でサウナ~熊本市へ~熊本在住の元上司と夕食~東横イン泊

Day4:19日(晴れ) 元上司の案内で熊本観光~湯ラックスでサウナ~阿蘇山仙酔峡登山口で車中泊

Day5:20日(晴れ) 阿蘇山登山~坊中温泉夢の湯でサウナ~祖母山神原登山口で車中泊

Day6:21日(雨)  祖母山登山~熊本東横イン泊

Day7:22日(晴れ) 熊本草葉町教会にて日曜礼拝に出席~ロープウェーで鶴見岳へ~フェリー(佐賀関港から三崎港)~道の駅石鎚で車中泊

Day8:23日(晴れ) 道の駅石鎚からさぬき(山越えうどん)で昼食~徳島市「あらたえの湯」でサウナ~淡路島経由で東名高速御殿場まで。車中泊

Day9:24日(晴れ) 御殿場から自宅まで。

 

こんなに長い休暇を取らせてもらったのは2008年のシャモニー以来です。ただこの計画は2年前から考えていたもので、しかし新型コロナの影響で実現しませんでした。

目的は3つ。一つ目は四国九州という、なかなか行けない地方の山にたくさん登ってくること。

      二つ目は、以前大変お世話になったというか、自分の人生に対して大きな影響を与えてくれた、熊本在住の元上司にお会いすること。

      三つめは、四国九州の良いサウナに入ってくることでした。

旅の様子はいくつかに分けて紹介するとして、振り返ると、目標はほぼ達成でき、満足のいく素晴らしいものでした。

九州の山について。以前「由布岳」に登ったことがありました。もちろん「由布岳」自体、とても美しく楽しい山でしたが、登って遠くを見まわすと、あちこちにポコンポコンと目につく山が見える。「あれが久住か。あれが阿蘇か。」と次々に登ってみたい山が目に入ってくるのが九州の山です。そしておおよそ火山地形なので一つ一つが独立していて、特有の美しさを持っています。私が普段登っている本州の山は、連なった山々の中の峰々という雰囲気の山が多いのですが、九州の山々はそれぞれがふもとから立ち上がっている印象です。今回は「祖母山」を除いては良い天気で、十分に山を堪能できました。雨の「祖母山」は幸い樹林を登る山だったので、それなりの雰囲気で楽しめました。

それでは旅の様子を…。

Day1

朝7時半ごろに自宅を出発しました。あとで周りの人に驚かれたのですが、自走で九州に向かうのです。「今日はどこまで行こうか」という計画はありません。行けるところまで行く。でも道中も楽しみながら無理せずに行けるところまで行ったら車を止めて車中泊するスタイルです。それも、最近乗り換えた「スバルOUTBACK」のおかげで、遠出がすこぶる楽になったからです。運転支援で運転自体が楽ですし、車内の居心地がいい。良いオーディオがついているのでリビングにいるような感じで移動できる。広大な荷室があるので足を延ばして車中泊ができる。だからこんな計画も実現できました。

第二東名高速は、最高制限速度120kmなので効率が良いです。しかもクルーズコントロールを使っちゃうので楽ちんです。

三重県は比較的ガソリン代が安い県なので、高速を降りて昼食をとります。降りたのは桑名IC。桑名といえば「その手は桑名の焼き蛤」というくらいで、ハマグリが有名。「蛤ラーメン」というのがあるそうなので、適当に街中をくるまで流していたらありました。「登里勝」。食べてみたらこれが忘れられないおいしさ。多分鶏と貝類の出しだと思うのだが、濃厚なのにやさしい味。大ぶりの蛤もおのっていて、これはまた食べにくるなあ、という味でした。あとで調べてみたら「ビブグルマン」掲載の店だったようです。

四日市から山を越え、甲賀を経由し京都の山崎へ。京都市内で高速に乗り、大阪をやり過淡路島経由で徳島県に入りました。

寄ってみたかった「あらたえの湯」へ。ここはいわゆる大型の日帰り温泉施設。目的はサウナです。露天にあるサウナ室は横に広く、2台のサウナストーブに向かって座るレイアウトです。サウナ利用者も結構いるのですが、サウナ室が広いのでストレスなし。温私好み好みで水風呂も冷えている。とても気に入りました。(帰路にも寄ることに)

陽はとっぷりと沈み、ここからは一般道を愛媛県に向かいます。中央構造線を走る一般道はまっすぐで、この時間には交通量も少なく、快適に愛媛県の西条市に到着しました。ここから山道を走り、石鎚神社の登山口に向かいます。夜間に乗り入れられる駐車場は台数が少なかったのですが、道路わきの駐車場に車を止め車中泊。

 

Day2

車内で目覚めると、すでに多くの登山者が車で乗り付けている。すでに8時。登山の準備をしてロープウェー駅に行ってみる。始発は8時45分。

始発の時間が迫ると行列が出来上がっている。平日なのに40名近くの乗車待ち。

山頂駅に到着。大勢の間に入って登るのは嫌なので、全員が行き過ぎるのを待ってから歩き始める。広い道を少し登ると石鎚神社中宮。ここで先行した登山者がお参りしている。予想外で多くの登山者に紛れ込んでしまう。こうなったら追い抜いて先頭にたとう。

しばらく緩やかな下りが続き、大半はここで追い越した。最初はそれほどきつくない登りで、2名ほど先行者を追い越した。いよいよ鎖場が4か所ある急な登りになる。ただ鎖場はすべて巻き道があるらしい。鎖場で先行者全員を追い越した。鎖場はどれも3級程度で、鎖に触らずに登れる。

そして誰もいない静かな山頂へ…と思ったのだが、山頂には奥宮兼宿泊みたいなのがあり、裏側からも登山道があるのか、すでににぎわっていた。

でも快晴で遠望が利く山頂は気持ちが良かった。多くの登山者がここを山頂としているが、さらに岩場のナイフリッヂを進むと本当の最高点がある。私はそちらに進み、人の少ない最高点で憩った。

下りは往路を戻り下山。

四国の最西端、三崎港から九州大分の佐賀関に向かうフェリーを予約していたので、寄り道せずに三崎港に向かう。想像していたより四国は広く、カーナビの到着予想時間はギリギリだ。しかし何とかフェリーに間に合った。1時間ほどのフェリー旅で九州大分に上陸。まだ日没には時間があるので「関サバ」をいただこうと「関の亭 活丸」に寄ってみる。「関アジ、関サバ定食」を注文。うまい!ボリュームもスゴイ。

夕日が沈む佐賀関から、熊本へ。久住山の登山口、牧之原峠へと進むのでした。

 

「四国・九州ツアー」Day3に続く。

 

 

 

 


妙義山 表妙義  みはらしの湯サウナ

2021-11-07 14:24:49 | 山登り・トレラン

10月26日 妙義山に行ってきました。星穴岳や谷急山には登ったことがあるけれど、表妙義にはいったことがなかった。

新型コロナの緊急事態宣言が明け、老人介護施設にいる実家の母にも会えるようになったので、そのついでに妙義山に登り、みはらしの湯のサウナに入り、母に会いに行くことにしました。

天気予報は雨。前夜に東京を出て妙義神社の駐車場を目指すが、途中から雨が降ってきた。駐車場につき車中泊をするが、かなり雨脚が強い。朝起きた時の様子を見て、登山可能かどうかを判断しよう。

朝7時くらいに目覚めるが、まだはっきりとした雨が降っていた。しかしだんだん弱まっているような気がする。朝食のカップラーメンなどを用意しながら様子を見ると、雨は小降りになってきて、何とか登山はできそうだ。結局9時ころまで待って出発。道の駅の上の駐車場から土手を登り車道に出て、その先にある登山口から登り始める。

妙義神社に至る手前で「中間道」に入る。「中間道」とは、稜線に上がらず、山腹を横切っていく道だが、分岐から数分で尾根に上がる登山道に出会う。そちらに進む。その登山道を登り始めてわずか、みはらしの良いピークに出る。駐車場の自分の車も見える。ここで初めての休憩。出発して約30分。

 

腰を上げ尾根上の登山道を歩き始めるが、しばらくすると岩場の切り立った尾根になってくる。視界も開け、駐車場から見上げた「大の字」が同じ高さに見える。

岩壁に基部を右上するように稜線を目指す。岩登りも出てくる。鎖はあらゆるところについているが、私は鎖には触らない。その代わりロープ、ハーネスなどのクライミングの準備はしている。

この登山道はクライマー以外は行ってはいけないところだということがすぐにわかる。クライマーでなければしっかりとしたガイドに連れて行ってもらうべきだ。

皆がつかんで登るだろう鎖の先は、こんなアンカー1本で止まっているだけだ。これに全体重を預けて登るようなことは、クライマーだったらやらない。

 

 

稜線に出ると見晴らしがよい。天気も快晴。裏妙義の迫力ある岩壁が望める。表妙義にしても裏妙義にしても、立てかけた薄い板の上を歩くような稜線歩きである。

こんな縦走路に一般的な登山者が入り込んだら、事故が多発することは明らかだ。鎖を付ければ避けられるというものではない。

「ビビり岩」というところは、フリークライミングで登ると、3級上くらいだがなかなか面白い。鎖に頼らずしっかりロープで確保してもらって登ったら楽しいところだ。

 

 

さらに進み、「のぞき」というところの下りには30mの鎖がついている。私は自分のロープで懸垂下降したが、この鎖に頼って下ったら、クライマーでない限り腕がパンプして鎖を放してしまうだろう。事故が起こるはずだ。

 

11時20分、「天狗岳」に到着。

 

「天狗岳」のピークは気持ちいい。狭いピークだが、今日は朝まで雨だったからだろうか、だれにも会わない。だからこのピークも独り占め。

 

ここから「相馬岳」へは、両ピークの間に深く切れ込んだ沢を巻くように急下降、急登となる。下降しきると「タルワキ沢」の分岐。ここから「相馬岳」への登りになる。

11時50分、「相馬岳」に到着。ハイキングマップには「見晴らし良い」と書いてあったが、そうでもない。「天狗岳」の方が見晴らしがよかった。でもここが表妙義の最高点。

この先は「茨尾根」という険しい尾根になる。地図では一見忠実に尾根を下っているように見えるが、実際は山腹を巻いていたり、小さな岩峰を巻いていたり複雑で、間違いやすいところも多々ある。

 

下る途中で「相馬岳」を振り返る。

 

今日は行かないが、行く先に見える「金洞山」。

 

行く先を間違えないように注意しながら「茨尾根」を下り、「自然歩道分岐」に至る。13時。

さらにわかりにくい道を下り「中間道」に合流した。合流した「中間道」は、今までに比べると高速道路のようだ。すぐに東屋につく。ここで一服。「このまま中間道を進もうか」「ここから車道に下ってしまおうか」考える。今日はこの後サウナにも入りたいし、そのあとには実家の母にも会いに行かなくてはならない。車道に出てしまった方が早そうなので下ることにした。車道に向けて下る道は、足にも優しいふかふかした夜やかな尾根。駆け下るように車道に出た。13時30分。

14時には駐車場に戻った。

 

「平尾温泉 みはらしの湯」tennenonsenは上信越道「佐久平PA」に接続した日帰り温泉施設だ。名前の通り、このお湯からは佐久平とその向こうに八ヶ岳が見張らせる。確認してないが、もしかしたら北アルプスも見えるかも。私はこの施設が結構好きで何度も訪れている。サウナもなかなか良い。フロント受付で下足箱のカギをわたし、バーコード付きのリストバンドをもらう。このバーコードで自動販売機、レストランなどでの支払いをし、退館時にまとめて支払うスタイル。脱衣場のロッカーは空いている好きな場所を使える。ロッカーを指定されるのは個人的には好きではない。

サウナハットは持ってきたがサウナマットを持ってくるのを忘れた。ここのサウナは備付のウレタンマットを敷く。サウナマットも敷かれているがその上にウレタンマットを乗せて使う。ただそのウレタンマットが小さくて、体格がいい方だとお尻がはみ出してしまうし、ウレタンマットにたまった汗は、退出時にそのままジャーとサウナマットの上にこぼれてしまうので、「汗を残さない」という点では意味がない。お尻の熱さ対策だろう。サウナ室は広くきっれいで気持ちいい。ストーブが2台あり、私は上段に座ったが、もしかすると下段のストーブの真正面が一番熱いのかも。でも私は直射的な熱さよりも包み込まれるような熱さが好きなので、やっぱりストーブからは遠いが上段の方が好み。

水風呂は冷たすぎないコンフォートな冷たさ。露天風呂エリアで外気浴ができるが椅子はなく、適当なところに座って休む。私は洗い流せない気持ち悪いリクライニングチェアーより腰掛の方が好み。

気持ちよく3セットを終えて、実家の母の待つ老人ホームへ。


山とサウナ 岩手山とゆっこ

2021-10-19 19:09:27 | 山登り・トレラン

10月6日。昨日の栗駒山&古戦場に続き、きょうは岩手山に登ってからゆっこでサウナの予定。

小雨の降る中、盛岡駅前のホテルを6時過ぎに出発。車で30分くらいで「馬返し登山口」に到着。天気予報では次第に雨はあがってくるはずなのだが、登山口につくと雨はかえって大粒になってきた。

広い駐車場とキャンプ場。止まっている車は3~4台。こんな天気の日に登る人もいないのだろう。身支度を整えトイレも済ませて7時過ぎに出発。公園のようなキャンプ場を通り沢に下り対岸の登山道をたどる。歩きやすいよく整備された登山道。登山道によくある丸太の土留めの階段が続くところがあるが、歩幅が良く登りやすい。0.5合目、1合目までは長いがそこから先はすこし傾斜があり、次々と2合目、3合目と進む。雨もやみそうになく視界は悪いが、一瞬盛岡市内や姫神山が見えた。2合目付近でザレ場に出て、登山道がわかりにくくなるが、右寄りに登りる。登山道は新道と旧道に分かれるが、新道を登ることにする。樹林帯の中に時々岩場が出てくる。

8合目避難小屋が現れたのは、歩き始めて3時間ほど経過したころ。あまり下調べをしてこなかったので、こんなところに避難小屋があったのか、と驚いた。しかも季節によるものなのか管理人付き。ちょうど私が通過するタイミングで3人の学生風の登山者が管理人に「行ってらっしゃい」と送り出されるところだった。

天気が良ければ非常に気持ちよさそうな草原なのだが、雨は霧雨になったものの、あまり視界が効かない中を山頂に進む。風も強くなってきて寒い。指先は感覚がなくなるくらい冷たくなってきた。あとからついてくる3人の学生は、あんな軽装で大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

草原を抜け急登のザレ場を登る。火口の周りの稜線に出たところで岩陰に隠れフリースを着込む。手袋も乾いたものに取り換える。休んでいると体が冷えるのですぐに出発。11時に山頂に到着。何も見えない。急いで下る。

急いで下り、8合目避難小屋で一休み。そこから下りは旧道を下ることにした。下りは、これから上る登山者とたくさんすれ違ったが、この時間だと1泊するのだろう。

午後1時に車に戻った。

何も見えず、ただ登ってきただけの岩手山だったが深田100名山を一つ追加。

 

岩手山から下山して、サウナイキタイ岩手県人気ナンバー2の「ゆっこ」に寄ってきました。

昨日の古戦場とは対極と言っていいほど大型日帰り温浴施設でした。外観はそれほどパッとしないのですが、中に入ると機能的でデザイン性も優れた大型の施設でした。

持参のサウナマットとサウナハットを持ち込んで、まずは頭から体を洗う。ひげも剃る。ぬるめの「シルキー風呂」で下茹でをした後はいよいよサウナ。

「で、でかい!」

前面にマットが敷かれている。コンフォートサウナと聞いていたが、2台のストーブがあり、その正面に座ると結構熱い。でも直射感があり、金春湯のような全体が包まれるような熱さではない。ストーブの側面に座ればマイルドなコンフォートになるだろう。

1セット目としてはいつもより長めの8分入ってしまった。

シャワーで汗を流し水風呂に入る。水風呂もでかい。17~8度だろうか。キンキンではないが冷たいが入りやすい温度。

休憩は露天風呂にあるガーデンチェアー。四方は壁に囲まれているが、天井が開いている。時々風が入ってくるのが気持ちいい。露天風呂には手桶がおいてあり、それで椅子を清める。

2セット目からは9分、10分と時間を伸ばし3セット。

あー、ビールが飲みたい、と思ったが、これから東京の自宅まで帰らなければならない。早くうちに帰ってプシュッとやろう。

 


岩手 栗駒山と「古戦場」でサウナ

2021-10-11 21:57:40 | 山登り・トレラン

久しぶりの更新。

どこにも行ってなかったわけではありませんが、コロナ渦、「あそこに行った」「ここに行った」とお知らせするのも憚られ、ブログもお休みしていました。「緊急事態宣言」が解除されたからといって、「全解放」というのではありませんが、少しずつ更新していこうと思います。

10月4日 月曜日。お昼ごろ一人で車で家を出ました。東北道をひた走り一関に到着したのは夕方6時ころ。車の運転支援システムのおかげで長距離ドライブも楽になった。この日は駅前のホテルにチェックイン。

5日の朝、6時ころに出発し須川温泉を目指す。

須川温泉は見事な紅葉の中。7時30分くらいの出発になった。

ここから名残ケ原を経由し、「自然観察路」というコースを登る予定。下りは「須川コース」を下る予定だった。しかし「須川コース」は下山中に気が付いたのだが、「火山性ガスが発生中のため通行止め」だった。その結果、遠回りして「天馬尾根コース」を下ることになった。

 

登山口の「須川温泉」は硫黄のにおいとともに湧き出る源泉の脇から入る。下山後の入浴が楽しみになってくる。登り始めると遊歩道が交差していて、スマホの登山アプリがないと間違えそうだ。

「名残ケ原」まではすぐだ。湿原の中の木道をまっすぐ進み「須川コース」を右に分け、沢を渡る。いよいよ紅葉が目を奪うようになってくる。

沢を渡ると「草原歩き」から「山登り」らしくなってくる。とはいえ傾斜は緩く楽な登りだ。しばらくすると「笊森コース」を左に分け、ひっそりとさざ波をきらめかせる池に出た。

この池までほぼ1時間。気持ちの良いところなのでザックを下ろして少し休憩。

腰を上げ、緩やかな登山道をさらに進むと尾根に出る。ここからは栗駒山山頂が見える。

山頂直下は少し傾斜が強くなるが、それでも「急登」というほどではなく、あまり体力に自信のない方でも、時間をかければ登れる山ではある。山頂まで1時間30分弱。

さて、広い山頂に到着すると景色は抜群。しかし、このコロナ渦の平日にも関わらず、たくさんの登山者でにぎわっている。景色を楽しむのも早々に、少し下山路に入ったところにザックを下ろす。

こういう人の多い山は苦手なのだ。紅葉の時期に人気の高い山だから仕方ないか。

 

下山は「須川コース」を下るつもりなので、山頂の反対側に下り始める。往路よりも峻険な尾根だが、あくまでも往路に比べて、というだけで危険なわけではない。すぐに「須川コース」の入り口につくが、「火山性ガスの発生により立ち入り禁止」となっており、厳重なバリケードが張ってある。登山道の崩壊くらいなら構わず入ってしまうところだが、この厳重さに抗うことはできなかった。山頂まで戻ろうかとも思ったが、来た道を引き返すのは面白くないので、少し遠回りになるが、「天馬尾根コース」を下ることにした。

この尾根からは「昭和湖」や「ヤナギゴケ泥炭地」という、火口跡にある池や湿地を見下ろして歩くことが出来る。非常に美しい山であることを感じながら歩く。

下りは長いが概ね緩やかで、たのしんで歩くことが出来る。

途中の草紅葉もすがすがしく、こっちの下山路も失敗ではなかったと思う。

「秣岳」(まぐさだけ)のピークを過ぎると、「須川湖」を見下ろして急な山腹をジグザグに下る。

下りきって車道に出ると、「須川湖」は観光地だった。11時20分。

ここから車道を歩き、須川温泉の駐車場まで戻る。岩手県から登ったのだが、降りたところは秋田県だった。

駐車場に戻ったのは12時15分。全行程4時間45分ほどでした。

さて、須川温泉に浸かるのが楽しみ、とおもってスタートしたはずでしたが、今回の旅の目的の半分である「サウナ」の誘惑に勝てず、須川温泉には浸からずに、さっさと一関におりてしまったのです。というわけで、ここからは岩手県内第1位の人気サウナを持つ温浴施設、「古戦場」のレポート(といっても詳しくは書かない)です。

http://kosenjyo.com/

やってきました、古戦場!日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」によれば、岩手県ナンバー1の人気を誇るサウナを持つ温浴施設だということです。

いざ出陣、と思ったら、やはり「古戦場のサ活は「討ち入り」というのだそう。

http://kosenjyo.com/

入り口からサウナに対する気合が感じられる。いくらだったか忘れたが、入浴料を払って入館。店内にはサウナグッズがたくさん販売されていて、やはりサウナ熱を感じる。

スーパー銭湯化と思いきや、雰囲気はサウナ、物品販売、食堂がある古い銭湯。

 

脱衣場に入り、まず驚いたのは、脱衣場に畳の休憩スペースがあること。こちらに向かってM字開脚のご同士がくつろいでいたのには戸惑った。そして「テレビはここにあるんだ!?」。ちょっと驚きの脱衣場。脱衣場には飲み物の自販機があるのは便利です。

 

入浴セット、サウナハット、個人用サウナマットは持参して流し場に入り、まずは全身をきれいに洗い流す。

そのあとは下茹。浴槽は普通のお風呂、電気風呂、水風呂があるが普通のお風呂で。(電気風呂は嫌い)

いよいよサウナへ。「セルフローリュ」だ!ほかにご年配3名いた。ストーブが大き目で座れるスペースは3人分。一人出てからサウナイン。マットは敷かれているが、ほかにウレタンマットが用意されている。

セッティングは我が家(金春湯)に近い体感だが、温度計はなんと110度を指している。まあ、サウナ室の温度計というのはあまり信用してはいけない。壊れているとかではなく、設置されている場所などの条件によって数字はかなり変わってしまうから。それよりも自分の体感を信じたほうがいい。サ室が小さめなのでドアの開け閉めによる室内温への影響は大きいが、回復も早い。セルフなので一人の時にしかやらなかったが、ロウリュの効果も強烈だ。ロウリュ用のミントが品切れだったのは残念。

気持ちよく蒸されてからは、かけ湯ではなくシャワー。私自身、温浴施設の関係者として、できればシャワーで汗を流してほしいと思うからだ。汗はもちろん、体についた髪の毛など、シャワーの方がしっかり流せます。

さて水風呂にイン。これまた金春湯と同じくらいのセッティング。約16度か17度くらい。2名入ると肌が触れ合うほどの大きさだ。多分この水風呂は循環式ではなく、かけ流し式。水量が多いため水はきれいだ。気持ちいい。

次は外気浴。金春湯にはない外気浴だ。リクライニングチェアーが4だったか5だったかあり、田舎のおうちの庭みたいなところ。ここに露天風呂ではなく、外気浴スペースとして使っているところにもサウナ愛を感じる。蚊もいるだろうが蚊取り線香もたかれている。こういうのはポイントアップ。私が感心したのは、すべてのリクライニングチェアーに届くシャワーホースが備えられているところ。誰かが裸で寝ていたところに、そのまま寝ころびたくはないよね。結構あるようでない設備だ。

そのほか、あらゆるところに「サウナの入り方」「効果」「マナー」など、手書きの張り紙がたくさんある。張り紙というのはややもすればうっとうしく、内容によってはマイナスイメージにも成りかねない。しかし、書き方が上手で嫌みではない。

ヴィヒタもつるしてあった。あまり使われてはいなさそうだったが、サウナ文化の啓発には有効だ。

 

まとめ:国道沿いのショッピング施設の並びにある温浴施設で、立地は非常に地方色が濃い。中身もあか抜けた大型温浴施設ではなく、どちらかというと哀愁漂う銭湯。これは決して悪い意味ではない。むしろ「ああ、こういうところに来れて良かった」と感じてしまう。サウナ施設も、ハードだけを見れば特出したところはない。しかし、いたるところに感じられるのは、「この施設のオーナーは、本当にサウナが好きなんだなあ」ということ。それに共感する良い仲間がいるのだろう。

正直に言うと、なぜ、これが岩手県人気ナンバー1なの?とちらっと思った。でもよくよく考えてみると、こんな個性的な施設って滅多にないよな。ということだった。良いサウナはたくさんある。でも、これほどオーナーの顔を見たくなるところはないかなあ。

 

 

 

 

 

 

 


王岳南の1428mピーク

2020-11-17 20:20:02 | 山登り・トレラン

11月17日、御坂山塊 王岳に行ってきました。しかし目的は王岳ではなく、その南尾根上にある1428mピークです。

1428Ⅿピーク

 

この日はクライミングの予定もないし、天気もよさそうだから、どこか遠くないところに歩きに行こうと思いつきました。地形図を眺めていると、御坂山塊の王岳には登ったことがない。その東の鬼が岳には登ったことがある。王岳に登ろうと決めルートを考えると、私の古い地形図には登山道は鍵掛け峠からしか登山道が記されていなかった。しかし地形図をさらに眺めていると、王岳の南の尾根上に魅力的なピークを発見。周りは岩に囲まれていて実に楽しそうだ。西入沢には途中まで道がある(本当は、わたしの古い地形図には載っていない登山道があった)。西入沢の途中から枝沢に入り、1428mピークの東の尾根から登る計画を立てた。そこから王岳の南の尾根を登り王岳山頂を踏み、鍵掛峠から下山する計画だ。

踏破ルート(ちゃんと西入沢からの登山道が載っている。)

こういう道のない小さな山の登山は、若いころよくやったものだ。ハイキングの山でも沢や道のない尾根から登るのは大好きだった。久しぶりにワクワクする。

 

朝8時半に「根場いやしの里」にある駐車場を出発する。最近使い始めたスマホアプリのトラッキングをオンにする。よくスマホを見てみると、計画していたルートの近くに登山道の表示があるではないか。じゃあ帰りはここを下ろうかなどと考える。歩き始めると「王岳登山道」の道標も立っていた。

駐車場から眺めた1428mピーク  右のスカイラインが登る尾根。

 

登山道となっている、砂防ダム工事に使われていたであろう道路を進み、二つ目のヘアピンカーブのところから、登山道と別れ枝沢に入る。一応ヘルメット、ハーネス、カラビナ、捨て縄、30m補助ロープ、アイスハンマーは用意してきたので身に着ける。

 

枝沢の入り口

 

最初は沢には降りにくいので、左岸のトラバース。しばらくして沢におり詰め上げると、両岸が開けたところに至る。

 

行く手右の左岸を登り尾根に出た。この尾根を詰めると1428mピークのはず。人の踏み跡や痕跡は全くなく、嬉しくなる。何箇所か露岩が現れ岩登りになるが、どれも易しくせいぜい10mくらい。

尾根上の露岩帯 

 

鞍部手前から見た1428mピーク

 

1428mピークの手前には鞍部があり登り返すと素晴らしいピークに飛び出した。なんという絶景!上り詰めた正面にはどんっと富士山がそびえ、足元には西湖や駐車場の自分の車まで見える。左手には鬼が岳や道志の山々。富士山を挟んで、西には天子山塊、奥には荒川岳、赤石岳。さらに目を北に向ければ白峰三山。北側はこれから進む王岳だ。景色だけではない。人の痕跡がまったくないのだ。誰も登ってないとは思えないが、登った跡がない。

 

ピーク

 

正面には富士山

 

赤石 荒川岳

 

白根三山

 

天子山塊方面

 

さて、王岳に向かうには北に向かって尾根をたどるが、直接向かうのは岩場の下りが厳しそうなので、いったん登ってきた尾根を少し下り、向かう尾根にトラバースできそうなところを探す。すぐに見つかり北の尾根に上がると、そこには何となく踏み跡があり、王岳から下ってきて、1428mピークを巻き、そのまま南の尾根に下っているようだ。この尾根は長くまっすぐ降りていて、ここを上り下りする人はいるようだ。1428mピークを素通りしてしまうとは実にもったいない。王岳に向かうと踏み跡はさらにはっきりとしてきた。1490m地点で根場からの登山道に合流。さらに登り王岳山頂へ。ここからの展望は切り開かれた富士山側だけだ。ここから根場に下ろうかとも思ったが、まだ12時前なので、鍵掛峠に向かうことにした。

尾根上には面白そうなボルダーがいくつもあった。

イルカみたいなボルダー

 

峠から足に優しい道をどんどん下っていくと、きれいな紅葉が残っている。根場につくと、そこは賑やかな観光地になっていた。

最近は自分の山の記録をあまり公開してなかったけど、今日の1428mピークは、だれも行かないのはもったいないので、詳しく書いちゃいました。

 

 

 

 

 

 

 


浅間山外輪 牙山から剣ヶ峰 その2

2018-11-19 22:53:40 | 山登り・トレラン

この岩峰を右から巻く。その先にも岩峰が見える。さらにその先に剣ヶ峰が霧氷をまとって見えています。

 

上の画像の岩峰を巻いて裏側に出る。見上げると覆いかぶさるような姿。でも大きなホールドをまとっているのでⅤ級くらいのクライミングで上に立てそうだ。南八ヶ岳のような岩質。

 

さらに進むと次の岩峰。ここを抜けるとしたらあのコルしかない。どうもこのあたりからは歩いている人がいるらしく、明らかに人間の踏み跡がある。コルは3級-程度のみじかい岩登りだった。

 

岩峰を巻き、稜線に出てみると、北側に「湯の平」の草原が見える。登山道もあり、歩いたら気持ちよさそうだ。

 

「剣ヶ峰」に到着した。11時50分。思っていたより狭い山頂だった。ここは登る人もいるようだ。浅間山や黒斑山の景色がいい。かなり前に「浅間隠山」から見た浅間山の姿に感動したことがあったが、それに勝るとも劣らない景色だ。

 

「剣ヶ峰」からの下りは「ヒサシゴーロ尾根」を下る。この尾根には登山道があった。登山道といっても、あまり登られていないらしい。分かりにくいところが何か所かあった。実際、数か所でルートを外してしまい、そのたびに地形図と見比べ、尾根に戻り登山道を見つけることがあった。登りに使うには問題ないが下りだとわかりにくい。まあ、もともと登山道などあてにしていなかったのだから構わないけど。

笹やぶの中は道がわかりにくい。

 

ザレの中も間違いやすい。

 

降りてきたところを振り返ってみる。標高2000m位のところ。

 

ナンテンの実は雪が積もるころになっても赤い。

 

縦走してきた「牙山」からの稜線が見えた。

1時15分。浅間山荘に無事帰還。

佐久平~見上げると、この稜線は実に魅力的に見える。そのうち歩きたいと思いながら長い時間が過ぎてしまったが、やっと歩くことができた。

いつもバリエーションルートに向かう前は、不安と期待とで胸がドキドキするが、行ってしまえば目の前の難所に冷静に対処することだけに集中して、不安に陥ることはない。充実感を感じながら進むだけだ。今回も良いルートに出会えた。

準備していた登攀用具の出番はなかったが、もし人を連れて行っていたら使っていたと思う。普通はロープを使うルートになると思うので、その経験のない方は剣ヶ峰の往復だけにしておいてください。

 

 

 

 

 

 

 


浅間山外輪 牙山~剣ヶ峰 その1

2018-11-19 21:40:23 | 山登り・トレラン

11月19日、浅間山の外輪山にある牙山(ぎっぱやま)から剣ヶ峰に行ってきました。

この日はクライミングのパートナーもいないので、施設に入所している実家の母に会いに行こうと決めていたんですが、母に会いに行く前にどこか山に登ってから行こうと思いたち、牙山と剣ヶ峰に決めました。実は母の実家は登山口に近いところなので、母の故郷の山でもあるのです。

これは浅間山です。

牙山は標高2111mの岩山で、ふもとから見上げると非常に険しい峰です。剣ヶ峰は標高2281m。ふもとから見上げた姿は牙山と対照的で円錐形の美しい形をしています。しかしどちらの山も登山道が地図に載っていない。登られていないわけでもないのでしょうが、私はネットなどで調べていくのは好まないので、地形図を眺めながらルートを決めます。本当は厳冬期に行きたかった山でしたが、もうそんな気力もなくなってきたので無雪期のバリエーションルートとして登りました。

標高1400mほどのところにある「浅間山荘」を出発。7時に出ようと思っていたのに寝坊して8時出発になってしまいました。ルートは沢に取るし、岩山なのでロープ、ハーネス、バイル、ナッツやピトンなどの登攀具を用意して出発しました。

 

蛇掘川源流の赤い流れに沿って登山道を登ります。

 

一の鳥居への途中、怪峰と呼ばれる牙山が見えてきます。この正面にルートを取る予定です。

 

こんなボルダーがいくつもあります。特大のホールドで強傾斜。楽しそう。

 

8時40分、ここまで40分ほどで「不動滝」(二ノ鳥居)に着きました。この滝の上にも「大日滝」というのがある。

 

さらに登山道を数分登ったところの緩傾斜帯から沢に降りました。小さな流れに沿って沢を少し遡行すると涸れた右俣が出合うので、そこを詰めます。

 

浅い沢状を詰めると岩場に突き当たります。9時半。左上に抜けられそうにも見えますが、地形的にはその先は切れ落ちた岩壁の可能性が高いので、岩の基部を右に巻くことにしました。岩場を右に回り込むと、以外にも傾斜はさほど強くなく、獣道らしき踏み跡を利用して上に抜けることができました。(Ⅲ級くらいの岩登りもありました)。あとはなるべく左寄りのリッヂに近いところの獣道を使ってダイレクトにピークを目指します。途中、シャクナゲの藪漕ぎに体力を吸い取られましたが。10時40分にピークに到着。ピークにはやはり何も人工物がなかったので普通の登山者は来ないところなのでしょう。

 

牙山に登る途中に撮った写真ですが、牙山からこの岩峰を巻いて剣ヶ峰に向かいます。

牙山から稜線を東に向かうとすぐに険しい下りになる。ロープを出そうかと考えたが、深い溝があり、そこをクライムダウンできそうだったので、バイルも使いながら下った。そのあとは上の画像の岩の基部に到着したが、この岩峰をどう巻こうか思案。北側からは巻けそうもないし、のっこすこともソロでは不可能そうだ。南側に下って巻くしかなさそうなので下ってみると、基部に踏み跡らしき形跡があった。獣道なのか?人を連れて来たら絶対ロープを出すようなトラバースもあったが、ソロなので出さない。でも慎重に・・・。せっかく登った高度を減らす残念さは否めないが、巻いてみるとその先はさほど危険個所もなく剣ヶ峰に近づいた。

続きはその2で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


中信高原 和田峠・三峰・二つ山・鉢伏山縦走

2018-07-09 23:48:54 | 山登り・トレラン

7月9日。月稜会の仲間と中信高原の縦走に行ってきました。月稜会では今年創立60周年を迎え、記念の企画として、みんなで高尾山から日本海を1本の線で結ぶ山行を行っています。今回はその一部で、中山道和田峠から鉢伏山を歩きました。

和田峠7:30~三峰8:50~二つ山11:10~鉢伏山13:00‐13:20~扉温泉15:30

 

中山道和田峠を出発して三峰を目指します。

三峰が見える。私の故郷の山なので何度も登ったことがある。

 

浅間山が見えます。

 

槍・穂高連峰

 

振り返ると、八ヶ岳を背にみんなが続いてくる。

 

三峰に到着。

 

三峰山頂にて。ここからは360度の大展望。「見えない山はない」といいたいくらいたくさんの山が見渡せる。

 

三峰からの急な下り。ここからは私も歩いたことがなかった。

 

多くのピークを巻くように道が付けられていて、想像していたよりずっと歩きやすく、速く歩けた。

 

でも遅れ始めるメンバーも。

 

二つ山に到着。平らな草原だ。

 

これから進む鉢伏山方面。

 

二つ山から下ってくる仲間。

 

行く先には草原の中に鉛筆で線を引いたような道が付けられている。

 

なんかかわいい木々。

 

二つ山を振り返る。

 

もうすぐ鉢伏山。

 

鉢伏山の山頂

 

広い山頂のはずれにある展望台。松本平が一望だ。

 

松本城をさがせ!

 

営業中の鉢伏山荘

 

鉢伏山からわさび沢経由で扉温泉に下山した。

 

きれいな沢でした。

 


愛鷹山を縦走してきました。

2017-11-06 23:18:06 | 山登り・トレラン

11月6日、単独で愛鷹山の縦走に行ってきました。

前夜に山神社の駐車場について仮眠。計画では大沢の登山道から標高お880mで右岸の沢に入り稜線に抜け、位牌岳に登り、鋸岳、呼子岳に縦走し越前岳へ。下って黒岳に登り山神社に戻る計画でした。登山道がないところも歩く計画だったのでロープやスリング、カラビナなども準備して出かけました。冬山に向けての足慣らしのつもりで、冬靴で来ました。

 

翌朝6時30分過ぎに駐車場を出発。

30分ほど歩き880m地点で沢に入ろうとすると、なんとそこには道標があり、登山道がついている。拍子抜けです。

気を取り直して沢沿いの登山道に入りました。

沢沿いの登山道はケルンがいたるところに積まれていてわかりやすい。

計画では途中の二俣を右に入る予定でしたが、登山道は真中の尾根についていたので、登山道を使うことにしました。

 

少し休憩をして、その後は稜線の登山道を進み、8時53分に位牌岳に到着し10分ほど休憩。

風が強くて寒く、ビレーパーカーを着て登りました。

 

位牌岳から先は「縦走路への立ち入りはご遠慮ください」との看板がある。でも出発。

歩き始めてみるとかなり険しく、自分が人を連れてくるとしたらロープは必携だと感じた。

私は山では鎖と梯子は使わない主義なのだが、今回は使わざるを得なかった。

やはりクライマー以外は立ち入らないほうがいい縦走路だ。

 

9時45分、鋸岳に到着すると、6名ほどのパーティーが休憩していた。

みなヘルメットをかぶっているので縦走に行くのだろうか。

ロープなどはなさそうだがヘルメットをかぶっていても、落っこちたらどうにもならないのに。

 

呼子岳ではルートが屈曲するので、ちょっと間違えたかと思った。

「おや!?」と思ったら必ず地図とコンパスで確認する。高度計も使うといいが、まめに修正しながら歩いていないと役に立たない。

10時15分に呼子岳に到着し休憩。

呼子岳から先は危険個所もほとんどなく、楽に歩ける。

 

11時15分に越前岳に到着。風が強く、駿河湾から霧とともに吹きあがってくる。時々視界が開けて沼津や駿河湾が見渡せた。

20分ほどの長めの休憩。

 

黒岳に向けて登山道を下る。

もともとの登山道は深くえぐれているところが多いが、大抵そのわきに新しい踏み跡がついていて、こちらの方が歩きやすい。

登山道を外れることを非難する人も多いが、時々付け直された方が却って保護になるのではないかと思うこともある。

 

下る途中、沢の対岸に午前中に縦走してきた尾根が見渡せた。見るからに険しい稜線だ。

 

黒岳に登りかえして富士山を眺める。12時30分。少し雲がかかっていたがきれいに見えた。

2週間前には冠雪したが、今は全く雪がない。

黒岳からはすぐわきの沢を下ってショートカットしたが、かなり急で歩きにくかった。でもたぶん少し時間を短縮した気がする。

登山道に合流して駐車場に戻ったら、ちょうど1時だった。平日にも関わらず、駐車場はほぼいっぱいだった。

この山は人気があるんだなあ。

 

 


北ア蓮華岳丸石尾根

2017-04-19 01:29:00 | 山登り・トレラン

4月17日。北アルプスの蓮華岳に行ってきました。丸石尾根からの往復です。今回は月稜会の会山行で、総勢11人で登りました。

扇沢を7時に出発。山頂には12時半に着き、下山したのは15時半でした。最初の計画では日帰り組と1泊組があったのですが、翌日の天気が大荒れの予報だったので、全員が日帰りにしました。針の木雪渓を下る計画は、雪に弱層があったためやめて同ルートを下降しました。

扇沢の駐車場から丸石沢左岸に直接取りつきます。

 

しばらくすると急登になります。4月とはいえ最近まで降雪があり、潜るのでワカンを付けました。

 

2000m付近で休憩。

 

2200mの大地を目の前に登っています。

2200mの大地は気持ちの良いところでした。

 

2500m付近の核心部に向かっているところです。

 

目の前の岩場がこのルートの核心部。

写真ではわかりにくいのですが、結構立っています。

この日は雪に弱層があったため、雪壁を避けて岩場に近いところにルートを取りました。

 

核心部を抜け、鳴沢岳方面を背にしています。

 

稜線を目指して歩きが続きます。

 

稜線に近づくと剣岳が顔を出します。

 

反対方向には槍・穂高連峰が見えます。

しかし天気予報では14時くらいから雨。のんびりはしていられません。

 

12時半に山頂に着きました。

一人だけかぜぎみで山頂をあきらめたほかは登頂。写真には全員写っていませんが。

 

下山は核心部の懸垂下降でちょっともたつきましたが、風雨が強まる前に下山できました。

降りてきて地元の人に聞いてわかったのですが、前日に針の木雪渓上部で雪崩に9人が流されたとのこと。

やはり尾根の往復に変更したのは正解だった。

月稜会も世代交代のため、次の世代のリーダーでやりました。

無事成功でよかった。