今日は「バンフ マウンテンフィルム フェスティバル」に行ってきました。「行ってきました」と言っても、地元大崎での開催なので、向こうから来てくれたようなものですが・・・。今日は仕事の都合で「プログラムA」だけ見てきました。
「Oseven」 軽快な展開でさまざまなエクストリームスポーツが映し出される。自分としてはちょっと懐かしくほろ苦いシャモニーの風景にひかれた。シャモニーの少年はこうしたエクストリームスポーツに囲まれて成長していくのだ。実にうらやましい。
「Eastern Rises」 未開の地カムチャッカで仲間と釣り三昧。自分も一度は行ってみたいカムチャッカ。ちょっと釣りには、特に釣って食べずに放してしまう釣りには関心が持てないが、その自然には大いに関心がある。ユーモアあふれるフィルム。
「The Swiss Machine」 ウエリのスピードクライミングとソロクライミングには、このフィルムを観る前から驚きであったが、実にモチベーションを刺激されるフィルムだった。アイガー北壁の2時間47分。これはもう人間業とは思えない。登ったことはないけどそう思う。「ソロ」といえば、あのオノルドも、ヨセミテのパートナーとして登場していました。
「Into Darkness」 洞窟探検は神秘的だが、どうも自分の興味を刺激しない。細い穴に挟まって身動きが取れない状態でわき出るアドレナリンと、高い壁や高速で動いているときに出るアドレナリンとは、別のもののように思えるのだ。細い穴に挟まって「もううちには帰れないかもしれない」って思うのはどうも・・・。
「A Life Ascending」 ブリティッシュ・コロンビアのガイドの物語。本当に考えさせられるフィルム。どんなに備えていても、どんなに正しいと思った判断をしても、山では想像を越えたことが起きる。事故から学ぶことは大きいが、それでも山に登る限りは、完璧な安全などない。危険を受け入れる覚悟が必要なのだ。ガイド登山にしても同じだ。お金を出してガイドから買うことが出来るのは「完璧な安全」ではない。でもおかねを支払うだけの価値があるのも事実。それにしても事故を起こしたパーティーのガイドやリーダーの負う心の傷は大きい。