Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

至仏山 スキー

2014-04-28 22:46:07 | 山スキー

4月28日。至仏山に行ってきました。

 

今シーズン最後の山スキーです。GWの谷間。それでも駐車場はいっぱいです。今日は月稜会のメンバー他7名でワイワイと楽しく、お気軽春スキーです。こういう山行にうってつけなのがこの山。登りは簡単で滑りが楽しい「ワル沢」。メンバーのスキーの技量はそれほど高くはないものの、皆それなりについてくることが出来るメンバーだったので、私も神経質にならなくても済む。

 

朝7時30分に鳩待峠を出発。先行者は沢山いましたが、だいぶ追い抜きました。初めは薄曇りでしたが段々晴れてきて、山頂に着くころには良い天気になりました。

 

山頂でのんびりしてから滑降開始。ワル沢上部は、雪面が荒れていてスキー場のようなコブが出来つつあり、それを避けるために少しラインを右に取ります。左俣に入りジェットコースターのような狭い沢筋に入ります。下部で右岸の尾根を越えオヤマ沢へ。あっという間に終了。鳩待峠に戻ったのは11時30分でした。もう1度行ってこれる時間でしたが、ふきのとうを摘んだり温泉に入ったりして夕方5時には帰京という、なんだかちょっと物足りない感じの山行でしたが、楽しかったのでよし!

 

 

 

 

 

 

 

 


我が登山史3(早歩き日帰り縦走)

2014-04-24 00:57:06 | 山とクライミングの話

山登りを始め、雪山を経験し、フリークライミングを習い、アルパインクライミングも経験した。

20台の後半から30代の前半、私は日帰り縦走をすることが多かった。何しろ山で出合う誰よりも早く歩きたかったのだ。だからといって荷物を軽くすることはなく、いつでも10kgから15kgは担いで歩くようにしていた。たとえば白馬三山の日帰り、常念から蝶ヶ岳の日帰り、南ア笊ケ岳の日帰り、白根三山の公共交通機関を使っての日帰りなど。最近では槍ヶ岳の日帰り、奥多摩駅から長沢背稜の日帰り馬蹄形縦走などもやった。日帰り縦走ではないが、山梨の乾徳山、櫛形山、蛾ケ岳の一日三山ハイキングというのもやってみた。もちろん今流行りのトレールランニングのスタイルならば、この程度は全く難しくはないのだが、私の目的は、それなりの荷物を背負ってきちんとした登山装備で歩くことが条件である。

このスタイルの登山は、今でも時々続けている。なぜこんなことをやるのかと言えば、欲張って山頂を稼いでいるわけではない。あくまでもアルパインクライミングのためのトレーニングなのだ。アルパインクライミングではスピードが大事。目標のクライミングが成功するか失敗に終わるか。その要因としてもっとも大きなものはスピードである。クライミングのスピード。手際の良さ。判断の速さなど、いろいろなスピードの要素があるが、まず歩くのが遅いというのは無駄であり、許し難い。アルパインクライマーならば、まずは重荷を背負っても早く歩けなければならないと、自分に課題を課した。

「早く歩ける」というのは、山行全体に余裕を生む。ある山行で物知り顔の年配の登山者が私に言った。「もっとゆっくり歩かなければ山を楽しめないじゃないか。大体、そんなにあわてて歩いていては危険だ」と。しかし私にはこの言葉は心に響かなかった。なぜならば、体力に余裕があり早く歩けるのならば、早く歩きながらも、ちゃんと山を楽しむ余裕があり、相対的にスピードが速くても、絶対的には余裕があるスピードなのだから、安全の範囲で歩いているから大丈夫なのだ。その証拠に、私は山で沢山写真を撮る。記録に残したい景色に出合うと、立ち止まってすぐに写真を撮る。私は山の空気や景色が大好きなのだ。また山で出合った人との交流も好きだ。いくら早く歩いていても、いつでも山の楽しさは享受しているつもりである。

自分の体力、技術などを向上させることは、自分の安全の範囲を広げることにつながり、山を楽しむ余裕につながっていくのだ。多くの登山愛好家はこのことを追求しようとしない。自分を高めることは放棄して、自分の楽しめる範囲内でしか山を楽しまない。そしてそういう自分の物差しで他人を推し量って、「危険だ」と言い張り、「登山というのは・・・」などと説教したがるのだ。ある山岳雑誌の投稿に「山は走るものではない」という投稿があった。私は登山者だが、走ることが出来るところは走る。もちろん他の登山者に出合うところでは立ち止まる。それは他者に対する思いやりだ。しかし「走るところではない」なんて誰が決めたのだ?この投稿者は山道はゆっくりのんびり歩いたことしかないのだろう。それが正しく、王道だと思い込んでいるのではないだろうか。私は時によっては走るし、マウンテンバイクもやるので、自転車でも走る。山道だって、町の道路と同じく、いろいろな人が行きかうのだ。川でも釣り師が糸を垂らし、沢屋が歩き、カヌーが下ってくる。お互いがリスペクトし合うことが共存だと思う。

私はヨーロッパアルプスで、山でいろいろな楽しみ方をする人々が、お互いに尊重し合う文化に触れた。でも日本にはそれが足りない。思いこみや固定観念が強く、自由な山の楽しみ方が出来ないのだ。頭が固いというのは、日本人の特徴なのか。これからの若者登山者は、この固定観念を打破してほしい。

あれ?「我が登山史」から脱線してしまったかな?


ビッグロック日吉 ルート変更作業

2014-04-21 21:31:51 | フリークライミング

4月21日。今日はビッグロック日吉店のフェース壁とオーバーハング壁のルート変更作業でした。

 

 私は5.10aから5.12aまで9本作りました。10台はスクールの子供たちを意識して、ホールドが遠くない設定にしました。

予想5.12aは、くたびれてしまって、今日は試登出来ませんでした。はたして想定通りか?


唐松岳山スキー

2014-04-14 23:48:49 | 山スキー

4月14日。北アルプス唐松岳に山スキーに行ってきました。今回は月稜会の会山行「山スキー講習」。

天気は快晴。素晴らしい春山日よりだったのですが、何しろペースが遅く、いろいろ講習したい事が出来ませんでした。

歩き方、ルート選定などは登りながら、滑りながら出来たのですが、セルフレスキューに関しては全く出来ませんでした。持って行ったビーコン、プローブ、スコップ、補助ロープなどは全く出番がありませんでした。山スキーというのは、足並みがそろっていないと難しい。リーダーが一つのパーティーをまとめることが非常に大変なジャンルです。

唐松岳山頂をバックに

 

数年前に悪天敗退した不帰Ⅱ峰。

多分、もうチャレンジしないだろう。


河又フリークライミング

2014-04-09 01:01:00 | フリークライミング

4月7日。河又に行ってきました。この日は月稜会の集会日恒例フリークライミングで、メンバーは私のほかにヒロサン、みじかいさん、SZKの4人です。

 私はアップで「ディスコバージョン」5.10bと「小作人」5.11bをやりました。両方とも初めてのルートでした。「ディスコバージョン」はOSしたものの、「小作人」は大きなコルネに騙されてライン取りをミス。2便目でRPでした。目標は「モスグレーハンド」のOS。

画像は「小作人」

 

ヒロサンは、もう過去にRPしている「大五郎」をスムーズに登りたいということで登っています。

 

SZKは「大五郎」のRPが目標。どうやら下部が苦手のようです。

SZKの「大五郎」

 

私は「モスグレーハンド」5.11dにチャレンジしたのですが、OS出来ず。

2便目では下部の難しいところは抜けてRPか?と思ったときに、右肩から上腕がつってしまい。ガバで落ちました。

なぜか腕がつってしまったし、この日は2時くらいまでしか時間がなかったので終了。

 

 


八ヶ岳

2014-04-02 00:48:57 | アルパインクライミング

3月31日。八ヶ岳のあまり知られていない岩場を登ろうと、チーム84のm君と出かけました。

美濃戸を出発するときから、空は快晴。行者小屋についてもうららかな陽気。しかし赤岳と阿弥陀には雪煙が舞い上がっていました。12月に来た時も風が強く、行者小屋にいても辛いくらいだったのに、「阿弥陀北稜~赤岳主稜の単独日帰り継続」が出来ました。今日はその時よりはましだろうと登り始めましたが、森林限界を越えたあたりから猛烈な強風になってきました。なんとかアックスを刺しながら中岳のコルに到着しましたが、空に向かって氷が舞い上がり、体を起そうものなら飛ばされてしまいそうな強風。「これは行くにしても戻るにしてもロープを結ばなければならない」と思い、ザックからロープを出そうとするも、身動きが取れないので、何とか道標に二人でセルフビレーを取りロープを取りだしました。中岳の裏に回り込めば風も避けられるだろうと思い、道標から懸垂下降の体勢で下り始めましたが、風は全く避けられない様相。風が強くなければ簡単に歩いて降りられそうなのに、ロープがないと飛ばされそうなので歩いては下れません。

12月の時は行者小屋で風が強かったけれど登れた。今日は行者小屋では風がなかったけれど上では身動きが取れない。ちょっとした風向きの関係なのでしょう。今日は残念でしたが撤退することにしました。文三郎の下りもロープを使って下らなければ危険な状態でした。

前日の雨は、ここでは雪のようでした。

八ヶ岳の岩場は真冬の様相に戻っていました。

画像では穏やかな登山日よりに見えますが、実はとんでもない強風。