7月28日。BIG ROCKに行ってきました。
11台を中心に、トライ中の12a/bまで。楽しく登ってきましたが体が重い。なんだか力が入らない感じ。夏バテか? 幽ノ沢の疲れが残っているのか?最後のほうではガバでも指が開いてきちゃう有様でした。
こんな時には軽いジョギングなんかで体調を整えるのがいいのかも。
スラブにFTGが新しいルートを2本設定していました。オレンジに丸印は、スラブ特有のプッシュで立ち込むムーブがあって面白かった。
7月26日。今日は谷川の幽ノ沢中央壁正面フェースに行ってきました。月稜会の3人のおねいさんのトレーニングです。
最近、我々はやたらとコンテを使ったり、ビレーなしで登ったり、だるまさんころんだビレーをしたりと(本当はわしがやっているのだが)、セオリーを無視したクライミングをしてきた。そのため、テラスでもきちんとセルフビレーを取らなかったり、取ったとしてもいい加減だったりと、危険な方向に進んでしまったような気がしたものですから、ここで一発、基本に戻ろうということで行ってきました。ところが途中までは良かったものの、ルート終盤になり雷が鳴り始め、「こりゃ、ゆっくりやってられない」と、またまたノービレーやコンテを多用する結果になりました。
4人ということもあり、下りの堅炭βルンゼでは雨にも降られ、下降に時間がかかってしまいました。
といっても5.10のシューズの話ではありません。
登った5.10台のルートは、もう200本を超えている。それ以下や、マルチピッチを合わせれば300本を超えるかもしれない。たぶん、マルチピッチのルートを除けば、この数はあまり増えないだろう。
その中には数本RPしていないルートがある。かといってあらためてそのルートを目的に登りに行くかといえば、それはないだろう。
たとえば小川山の「北条カンテ」。1回しかトライしていないが、どう登っていいのか分からずにあきらめてしまった。湯河原幕岩の「もうじきバカです」というふざけた名前のルートも同じく。甲府幕岩の「ドラえもん」も1テンで、「やけにむずかしいなあ」という感想。
昨日、小川山でそういう登れていなかった5.10台の一つ、「届け手のひら」を登ってみた。あるフットホールドにこだわり過ぎて登れなかったことに気がついた。「目からうろこ」である。
新たなグレードに挑戦するばかりではなく、こういうクライミングも、たまにはやった方がいいな。
余談ですが、わしは時々評論家ぶったことを述べてしまっているが、これはわしの悪い癖だ。一流プレーヤーが評論家になるのは、まったくおかしなことではないが、評論家が一流プレーヤーになったという話は聞いたことがない。「評論家」と「一流プレーヤー」とどっちがいいかと問われれば、やっぱり「一流プレーヤー」のほうがいい。まあ、今からクライミングの一流プレーヤーになるのは、砂漠でダイヤモンドを拾うのより難しいが、目指すならそっちの方がいい。だから評論家めいたことを言うのはやめて、一生懸命に登ろっと。
「積乱雲」というと、なんとなくいやなイメージですが、「入道雲」と言えばさわやか。浅間山の上に黙々と立ち上がっています。「夏」を感じる風景です。
標高680mの実家は気温30度でしたが、空気が乾いていてとっても気持ちがいい。座敷に大の字になって「お夕方寝」してしまいました。それでも母は「熱い。熱い。」と言って扇風機をガンガン回すのでした。
7月20日、小川山に行ってきました。梅雨時期の月曜日は雨ばかりで生岩に触るのは久しぶり。今日はスラブとクラックを登りたかった。相棒のカトチャンは朝、野沢温泉から到着。カトチャンは初めての姉岩に行ってみたいというので、まずは姉岩で10b、10a、10dのフェースでアップ。マラ岩に戻る。「ブルースパワー」に取りつこうかと思ったが、ぎらぎらした日差しが照りつけてきて、思わず「カサブランカ」に逃げる。久しぶりに「カサブランカ」を登ってみたが、カムを8本も使ってしまった。そのあと完全に日蔭の「ジャックと豆の木」へ。カトチャンはオンサイトトライ。(写真) 核心部で落ちたが、2テンくらいで抜けた。
さて、次はスラブだ。「届け手のひら」5.10cは、わしのRPできていない10台のルートの一つ。自分はあまり一つのルートにこだわる方ではないので、登りこんでいるわけではないのだが、今まで3日、累計5トライくらいしている。
カトチャンはオンサイトトライだったが、やはり核心部であきらめてしまった。次にわしがトライしたが核心部でテンションが入る。ハングドッグで広くホールドを探した。すると「なるほど!」。しっかり手順、足順を考えてスタート。抜けられました。下に降りてRPトライ、と思ったが、カトチャンは夜に仕事があるそうで、タイムアップ。
「届け手のひら」は、隣の「JECC」5.10dより難しいと思っていたのですが、やっぱり登り方がわかってしまうと5.10cだ。しかも核心部は「届け手のひら!」と言いたくなるのもうなづける。
スラブって面白い!
昨日の続きになっちゃうけど、最近のジム育ちのクライマーに一言。
ルートのグレードなんて目安に過ぎないのだぜ。普段12を登っている人が、10台のルートで落ちるなんてことは不思議でもなんでもないのだ。「ルートを読み違えた」「ムーブに確信が持てなかった」「油断した」など、原因は様々。でも登れて見れば「やっぱり10だった」ってのはよくある話。
でも「どうしてもリーチが足りなかった」とか、逆に「体が大きすぎてムーブが起こせない」などの、身体的な理由で登れないことだってある。
わしが開拓したあるクラックルート。わしのように拳の大きさが普通サイズの人は5.11に感じるのだが、拳のでかい人が登ると5.10bだという。スポートルートでも同じようなことはある。体も得意なムーブも違うのだから、感じるグレードが変わるのは当然のことだ。その日の岩のコンディションでも大きく変わってしまうのがグレードだ。
だからグレードなんか気にしてはいけない。登れなかったら、次に登れるように考え、鍛えるだけだ。自然の岩は君に合わせてなんかくれない。自分が如何に攻略するかだ。そんなときグレードなんか関係ない。そこを如何に登るかに集中するべきだ。「自分がこんなグレードのルートを登れないなんてありえない。これはきっとグレードが間違っているんだ。」なんて考えた時点で、君はクライマー失格だぜ。
「グレードばかり気にして、自分の上達を忘れている人」「登れないルートはルートのせい、設定者のせいにして、すぐにあきらめてしまう人」「楽しく感じなかったルートを悪いルートという、または楽しく登れたルートを良いルートという人」・・・こういう人を、わしはクライマーとは言わない!
7月17日、BIG ROCKに行ってきました。肩を痛めているのでやさしめのを中心に12本登ってきました。
ところで、最近ジムで気になること。
1.「グレードが辛い」と言って、やたらと不満を言うやつ。わしはそもそも、どこに行ってもジムってのはグレードが甘いと思う。「辛い」といわれるBIG ROCKでさえ甘いと思う。わしの場合、岩で登れるグレードはジムの2グレード下だ。大体ジムは、営業的にお客を甘やかしているんじゃないか?辛くするとお客が不満を言うもんだから、どんどんグレードを甘くしていないか?こうなると「ジムグレード」と「岩グレード」なんて言わなくちゃならなくなるな。でもわしはそんなグレードのことなんか気にしない。要するに上達すればいいのだ。
2.やたらと「遠い」と言って登れない言い訳をする。岩は自然のものだから、小さい人のためにホールドを近くになんかしてくれませんよ。物理的に届かなければ「飛べ!」。届く距離なら「届くような工夫をしろ!」だ。だけどでかい人より当然グレード感は上げるよ。達成感があっていいじゃないか。大体グレードなんてものは「あいまい」なものだ。違う人が登るんだもの、絶対的なグレードなんてありゃしない。あくまでもグレードは目安だ。こんなグレードに、目くじら立てて文句を言うい奴はおかしいんじゃないか。それより「ああ、このルートはカチが多くて、横移動が多くて楽しそうだな。」とか「かぶっててかっこいいな」とか「足技が必要だな」とか、ルートの質に目を向けたらいいんじゃないか。
3.登れないのをルートのせいにする奴。1.や2.と同じことを言っているかもしれないが、あくまでも登るのは自分だ。登れないのも自分じゃないか。ルートによって「面白く感じた」とか「面白くなかった」というのはあるかもしれないが、たいてい「面白くなかった」のは自分がルートを読めなかったせいであることが多い。まあ「面白くない」というのはいいとしても、登れないのをルートが悪いから、というのはどんなもんだ?
いいか!よく聞け!登れるとわかっているルートだけ登っているのは、いくらハーネスをつけてロープをつけていても、それはクライマーとは言わない。ハイカーだ!ジムクライマーよ。甘えるんじゃない!
今、成功している要因は、毎日体重計に乗り記録をつけること。記録には、その日に行った運動を点数化して一緒に記録する。そうすると、何が体重を増やす要因になっているかがわかる。わしの場合は寝る前のお酒と一緒に食べるおつまみだ。
・・・と知りながら、今夜もこれだ。
「サッポロクラシック」はわしの好きなビール。札幌近郊に住む友人が送ってくれた。それだけならよいのだが、つい数時間前に、親戚(のように親しい付き合い)の人が「イカ飯」を届けてくれた。
これは飲まないわけにはいかないでしょう。残念!