Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

山とサウナ 岩手山とゆっこ

2021-10-19 19:09:27 | 山登り・トレラン

10月6日。昨日の栗駒山&古戦場に続き、きょうは岩手山に登ってからゆっこでサウナの予定。

小雨の降る中、盛岡駅前のホテルを6時過ぎに出発。車で30分くらいで「馬返し登山口」に到着。天気予報では次第に雨はあがってくるはずなのだが、登山口につくと雨はかえって大粒になってきた。

広い駐車場とキャンプ場。止まっている車は3~4台。こんな天気の日に登る人もいないのだろう。身支度を整えトイレも済ませて7時過ぎに出発。公園のようなキャンプ場を通り沢に下り対岸の登山道をたどる。歩きやすいよく整備された登山道。登山道によくある丸太の土留めの階段が続くところがあるが、歩幅が良く登りやすい。0.5合目、1合目までは長いがそこから先はすこし傾斜があり、次々と2合目、3合目と進む。雨もやみそうになく視界は悪いが、一瞬盛岡市内や姫神山が見えた。2合目付近でザレ場に出て、登山道がわかりにくくなるが、右寄りに登りる。登山道は新道と旧道に分かれるが、新道を登ることにする。樹林帯の中に時々岩場が出てくる。

8合目避難小屋が現れたのは、歩き始めて3時間ほど経過したころ。あまり下調べをしてこなかったので、こんなところに避難小屋があったのか、と驚いた。しかも季節によるものなのか管理人付き。ちょうど私が通過するタイミングで3人の学生風の登山者が管理人に「行ってらっしゃい」と送り出されるところだった。

天気が良ければ非常に気持ちよさそうな草原なのだが、雨は霧雨になったものの、あまり視界が効かない中を山頂に進む。風も強くなってきて寒い。指先は感覚がなくなるくらい冷たくなってきた。あとからついてくる3人の学生は、あんな軽装で大丈夫なのだろうかと心配してしまう。

草原を抜け急登のザレ場を登る。火口の周りの稜線に出たところで岩陰に隠れフリースを着込む。手袋も乾いたものに取り換える。休んでいると体が冷えるのですぐに出発。11時に山頂に到着。何も見えない。急いで下る。

急いで下り、8合目避難小屋で一休み。そこから下りは旧道を下ることにした。下りは、これから上る登山者とたくさんすれ違ったが、この時間だと1泊するのだろう。

午後1時に車に戻った。

何も見えず、ただ登ってきただけの岩手山だったが深田100名山を一つ追加。

 

岩手山から下山して、サウナイキタイ岩手県人気ナンバー2の「ゆっこ」に寄ってきました。

昨日の古戦場とは対極と言っていいほど大型日帰り温浴施設でした。外観はそれほどパッとしないのですが、中に入ると機能的でデザイン性も優れた大型の施設でした。

持参のサウナマットとサウナハットを持ち込んで、まずは頭から体を洗う。ひげも剃る。ぬるめの「シルキー風呂」で下茹でをした後はいよいよサウナ。

「で、でかい!」

前面にマットが敷かれている。コンフォートサウナと聞いていたが、2台のストーブがあり、その正面に座ると結構熱い。でも直射感があり、金春湯のような全体が包まれるような熱さではない。ストーブの側面に座ればマイルドなコンフォートになるだろう。

1セット目としてはいつもより長めの8分入ってしまった。

シャワーで汗を流し水風呂に入る。水風呂もでかい。17~8度だろうか。キンキンではないが冷たいが入りやすい温度。

休憩は露天風呂にあるガーデンチェアー。四方は壁に囲まれているが、天井が開いている。時々風が入ってくるのが気持ちいい。露天風呂には手桶がおいてあり、それで椅子を清める。

2セット目からは9分、10分と時間を伸ばし3セット。

あー、ビールが飲みたい、と思ったが、これから東京の自宅まで帰らなければならない。早くうちに帰ってプシュッとやろう。

 


岩手 栗駒山と「古戦場」でサウナ

2021-10-11 21:57:40 | 山登り・トレラン

久しぶりの更新。

どこにも行ってなかったわけではありませんが、コロナ渦、「あそこに行った」「ここに行った」とお知らせするのも憚られ、ブログもお休みしていました。「緊急事態宣言」が解除されたからといって、「全解放」というのではありませんが、少しずつ更新していこうと思います。

10月4日 月曜日。お昼ごろ一人で車で家を出ました。東北道をひた走り一関に到着したのは夕方6時ころ。車の運転支援システムのおかげで長距離ドライブも楽になった。この日は駅前のホテルにチェックイン。

5日の朝、6時ころに出発し須川温泉を目指す。

須川温泉は見事な紅葉の中。7時30分くらいの出発になった。

ここから名残ケ原を経由し、「自然観察路」というコースを登る予定。下りは「須川コース」を下る予定だった。しかし「須川コース」は下山中に気が付いたのだが、「火山性ガスが発生中のため通行止め」だった。その結果、遠回りして「天馬尾根コース」を下ることになった。

 

登山口の「須川温泉」は硫黄のにおいとともに湧き出る源泉の脇から入る。下山後の入浴が楽しみになってくる。登り始めると遊歩道が交差していて、スマホの登山アプリがないと間違えそうだ。

「名残ケ原」まではすぐだ。湿原の中の木道をまっすぐ進み「須川コース」を右に分け、沢を渡る。いよいよ紅葉が目を奪うようになってくる。

沢を渡ると「草原歩き」から「山登り」らしくなってくる。とはいえ傾斜は緩く楽な登りだ。しばらくすると「笊森コース」を左に分け、ひっそりとさざ波をきらめかせる池に出た。

この池までほぼ1時間。気持ちの良いところなのでザックを下ろして少し休憩。

腰を上げ、緩やかな登山道をさらに進むと尾根に出る。ここからは栗駒山山頂が見える。

山頂直下は少し傾斜が強くなるが、それでも「急登」というほどではなく、あまり体力に自信のない方でも、時間をかければ登れる山ではある。山頂まで1時間30分弱。

さて、広い山頂に到着すると景色は抜群。しかし、このコロナ渦の平日にも関わらず、たくさんの登山者でにぎわっている。景色を楽しむのも早々に、少し下山路に入ったところにザックを下ろす。

こういう人の多い山は苦手なのだ。紅葉の時期に人気の高い山だから仕方ないか。

 

下山は「須川コース」を下るつもりなので、山頂の反対側に下り始める。往路よりも峻険な尾根だが、あくまでも往路に比べて、というだけで危険なわけではない。すぐに「須川コース」の入り口につくが、「火山性ガスの発生により立ち入り禁止」となっており、厳重なバリケードが張ってある。登山道の崩壊くらいなら構わず入ってしまうところだが、この厳重さに抗うことはできなかった。山頂まで戻ろうかとも思ったが、来た道を引き返すのは面白くないので、少し遠回りになるが、「天馬尾根コース」を下ることにした。

この尾根からは「昭和湖」や「ヤナギゴケ泥炭地」という、火口跡にある池や湿地を見下ろして歩くことが出来る。非常に美しい山であることを感じながら歩く。

下りは長いが概ね緩やかで、たのしんで歩くことが出来る。

途中の草紅葉もすがすがしく、こっちの下山路も失敗ではなかったと思う。

「秣岳」(まぐさだけ)のピークを過ぎると、「須川湖」を見下ろして急な山腹をジグザグに下る。

下りきって車道に出ると、「須川湖」は観光地だった。11時20分。

ここから車道を歩き、須川温泉の駐車場まで戻る。岩手県から登ったのだが、降りたところは秋田県だった。

駐車場に戻ったのは12時15分。全行程4時間45分ほどでした。

さて、須川温泉に浸かるのが楽しみ、とおもってスタートしたはずでしたが、今回の旅の目的の半分である「サウナ」の誘惑に勝てず、須川温泉には浸からずに、さっさと一関におりてしまったのです。というわけで、ここからは岩手県内第1位の人気サウナを持つ温浴施設、「古戦場」のレポート(といっても詳しくは書かない)です。

http://kosenjyo.com/

やってきました、古戦場!日本最大のサウナ検索サイト「サウナイキタイ」によれば、岩手県ナンバー1の人気を誇るサウナを持つ温浴施設だということです。

いざ出陣、と思ったら、やはり「古戦場のサ活は「討ち入り」というのだそう。

http://kosenjyo.com/

入り口からサウナに対する気合が感じられる。いくらだったか忘れたが、入浴料を払って入館。店内にはサウナグッズがたくさん販売されていて、やはりサウナ熱を感じる。

スーパー銭湯化と思いきや、雰囲気はサウナ、物品販売、食堂がある古い銭湯。

 

脱衣場に入り、まず驚いたのは、脱衣場に畳の休憩スペースがあること。こちらに向かってM字開脚のご同士がくつろいでいたのには戸惑った。そして「テレビはここにあるんだ!?」。ちょっと驚きの脱衣場。脱衣場には飲み物の自販機があるのは便利です。

 

入浴セット、サウナハット、個人用サウナマットは持参して流し場に入り、まずは全身をきれいに洗い流す。

そのあとは下茹。浴槽は普通のお風呂、電気風呂、水風呂があるが普通のお風呂で。(電気風呂は嫌い)

いよいよサウナへ。「セルフローリュ」だ!ほかにご年配3名いた。ストーブが大き目で座れるスペースは3人分。一人出てからサウナイン。マットは敷かれているが、ほかにウレタンマットが用意されている。

セッティングは我が家(金春湯)に近い体感だが、温度計はなんと110度を指している。まあ、サウナ室の温度計というのはあまり信用してはいけない。壊れているとかではなく、設置されている場所などの条件によって数字はかなり変わってしまうから。それよりも自分の体感を信じたほうがいい。サ室が小さめなのでドアの開け閉めによる室内温への影響は大きいが、回復も早い。セルフなので一人の時にしかやらなかったが、ロウリュの効果も強烈だ。ロウリュ用のミントが品切れだったのは残念。

気持ちよく蒸されてからは、かけ湯ではなくシャワー。私自身、温浴施設の関係者として、できればシャワーで汗を流してほしいと思うからだ。汗はもちろん、体についた髪の毛など、シャワーの方がしっかり流せます。

さて水風呂にイン。これまた金春湯と同じくらいのセッティング。約16度か17度くらい。2名入ると肌が触れ合うほどの大きさだ。多分この水風呂は循環式ではなく、かけ流し式。水量が多いため水はきれいだ。気持ちいい。

次は外気浴。金春湯にはない外気浴だ。リクライニングチェアーが4だったか5だったかあり、田舎のおうちの庭みたいなところ。ここに露天風呂ではなく、外気浴スペースとして使っているところにもサウナ愛を感じる。蚊もいるだろうが蚊取り線香もたかれている。こういうのはポイントアップ。私が感心したのは、すべてのリクライニングチェアーに届くシャワーホースが備えられているところ。誰かが裸で寝ていたところに、そのまま寝ころびたくはないよね。結構あるようでない設備だ。

そのほか、あらゆるところに「サウナの入り方」「効果」「マナー」など、手書きの張り紙がたくさんある。張り紙というのはややもすればうっとうしく、内容によってはマイナスイメージにも成りかねない。しかし、書き方が上手で嫌みではない。

ヴィヒタもつるしてあった。あまり使われてはいなさそうだったが、サウナ文化の啓発には有効だ。

 

まとめ:国道沿いのショッピング施設の並びにある温浴施設で、立地は非常に地方色が濃い。中身もあか抜けた大型温浴施設ではなく、どちらかというと哀愁漂う銭湯。これは決して悪い意味ではない。むしろ「ああ、こういうところに来れて良かった」と感じてしまう。サウナ施設も、ハードだけを見れば特出したところはない。しかし、いたるところに感じられるのは、「この施設のオーナーは、本当にサウナが好きなんだなあ」ということ。それに共感する良い仲間がいるのだろう。

正直に言うと、なぜ、これが岩手県人気ナンバー1なの?とちらっと思った。でもよくよく考えてみると、こんな個性的な施設って滅多にないよな。ということだった。良いサウナはたくさんある。でも、これほどオーナーの顔を見たくなるところはないかなあ。