Chimney角屋のClimbing log

基本的にはクライミングの日記ですが、ハイキング、マウンテンバイク、スキー、スノーボードなども登場するかも・・・。

今シーズン最後の城が崎

2014-03-24 22:59:41 | フリークライミング

3月24日。今シーズン最後の城が崎に行ってきました。「今日こそはチリコンカーンを落とす!」と意気込んで行ったのですが・・・。

まずは「美しき日本」5.10bでアップ。

ここは潮が引いているときにしか登れないようなので、今日初めて登ってみました。

なかなかたのしいルートでした。オンサイト。

画像はTRでアップするゆーたくん。

 

さて、それから「チリコン」にトライを始めたのですが、マスターで核心のムーブを新しくしてみたが失敗。

2便目、核心でムーブをもとに戻し、中継ホールドを使った見たらいい感じ。でもそのあとまで力が持たず、テンション。

3便目。いい感じになって来たのだが1フォール。来年のお楽しみになってしまった。

 

ところで・・・

本日のパートナー、月稜会のSZKは、とうとう「風に吹かれて」5.11aをRP。

ゆーたくんも「タイトボーイ」5.10dをオンサイト。

仲間に成果があるのは、私にとってもうれしいです。

二人の果敢な登りと粘りには刺激を受けました。

私ももっと頑張らなければ。

 

私はその他に「タイトボーイ」の回収便、「ピーターパン」のTR掛け。

 

今日の結果を反省して、これからは心を入れ替えてがんばります。


美ヶ原スキー

2014-03-19 01:16:59 | 山スキー

3月17日、美ヶ原へ行きました。地形図で目星をつけて行ったコースは、非常に快適な滑降が楽しめるルートでした。もう1週間早ければパウダーだったのに・・・。また来年、チャンスを狙って来ようと思います。

午後は車で移動して、エコーバレースキー場へ。ここでもサイドカントリーを楽しみました。(別にアップします)


3.11は誕生日

2014-03-12 01:30:02 | 災害ボランティア クライマー派遣

今日3月11日。

3年前のこの日、私は我が家の稼業である銭湯の掃除をしていた。その時、ゴーっという音とともに、今まで経験したことのない大きな地震の揺れに、立っていることもままならず、壁に両手をつきながら表に出て、24mの煙突が左右に大きく揺れているのを見守っていた。揺れが収まり、3階にある自宅にいる次男と母と愛犬の無事を確認した。長男は会社、妻は外出中で、なかなか連絡がつかなかったが、夕方になって連絡がつき安心した。

自宅や店に被害はなかったが、浴場の電気系統にお湯がかぶったために、開店時間に店を開けることは出来なかった。この大きな地震に、関東地方で起きた地震だろうと思っていたら、東北地方で起きた地震だったことが分かり、東北や関東の沿岸部に大きな被害が出ていることを知った。このような状況で店を開けることが良いのか迷ったが、開店時間を2時間以上も過ぎてから、店を開けてみた。初めは予想通りガラガラ。しかし夜も深まったころ、帰宅困難な人々であふれかえった。

テレビを見ると、信じがたい光景が映し出される。「これはなんとかしなくちゃ」。そう思っていた時、妻と長男が「こういうところであなたたちのようなクライマーが行かなきゃ、クライマーなんて世の中の役に立つことなんかないんじゃない?」という一言。そう!私は何処でも平気で生活が出来るクライマーであり山屋。そういう仲間が沢山いる。困難を喜びに変える(不謹慎かもしれないが)ことが出来る人種なのだ。

その時から、私自身は頻繁に被災地を訪れることは出来ないけれど、仲間を集めて、また仲間と協力して被災地(岩手県宮古市)の支援にかかわることが許された。そして今でも、その時からの仲間が宮古を訪れ、また宮古を思い続けている。私はこのことで多くのクライマーやボランティアと結びつき、自分自身に多くの恵みが与えられた。「してあげたい」ということ以上に「いただいた」物が、今になってみると何倍も大きい。

そしてこの時を境に、私自身も変わった。自分の人生の中で、自分が変わったと思うことは何度かあるけれど、「この瞬間に」ということはそう多くはない。何度目かは分からないが、2011年3月11日は、(ちょっと大げさかもしれないが)今の自分の誕生日だと思う。多分そういう意味では、「3.11は新たな自分の誕生日だ」と思える人は沢山いるのではないだろうか。多くの命が失われた中でも・・・。


吹雪の中の天狗岳

2014-03-10 21:25:34 | アルパインクライミング

3月10日。月稜会の会山行で八ヶ岳天狗岳に行ってきました。

本当は阿弥陀、赤岳のバリエーション集中登山だったのですが、前夜の入山で大雪が降ってきたので美濃戸に入れず、計画は変更になりました。私がチーフリーダーでしたので、他のリーダーとあれこれ考えた末、天候が荒れていても登頂の可能性がある天狗岳に変更しました。

8時に渋の湯を出発。最初は穏やかな気候でしたが・・・。

 

山頂直下。

トレースも消え、視界もなく、地形だけが頼り。

数名はリタイヤしましたが吹雪の中をがんばって登りました。

 

12時に登頂。

東天狗で1枚写真を撮ってすぐに下山。

こういう天候の中でも、行けるところまでは行く。これが月稜会。

引き際を間違えないことが一番大切です。

経験年数の少ない会員には、良い経験になったと思います。

しかし、ルートの判断はリーダーが全てやったので、これも皆が出来るようにならなければいけません。

 

「凍りついた女」

 

14時に無事下山しました。

 

 


霧が峰高原周辺スキーツアー

2014-03-08 01:27:39 | 山スキー

3月7日、実家に用事があって未明に東京を出発。空が白み始めたころエコーバレースキー場の駐車場に到着して車中泊。ゆっくり起きて車の外に出てみると、ふわふわの雪が積もっていて、ゲレンデも圧雪していない。これは滑らなきゃ損だ。この日の計画を考える。ゲレンデを数本滑ってバックカントリーに出る。午前中に終わらせて、それから実家に行こう。

 

「もしかしたら」と思って、東京を出るときにバックカントリーに出られる準備をしてきた。

エコーバレースキー場には午前券というのがある。2500円だ。これを買って第8リフトで滑る。

「なんちゃってパウダー」が気持ちいい。足慣らし。

次に第5リフトで上部ゲレンデに移動。

第6リフトに乗って第3リフトの乗り場に滑りこむ。第4リフトに向かうためだ。

第4リフトの終点から、(パトロールにお断りしてから)バックカントリーに出る予定だったが、まだ第4リフトは動いていなかった。

仕方なく第2まで下り、夏のハイキングコースから登ることにした。

 

ハイキングコースを登りながら振り返ると、故郷のシンボル「蓼科山」が見える。

ノートラックに自分だけのトレースを引くというのは、実に気持ちのいいものだ。

 

「鷹山峰」から「北の耳」を目指す途中、こんな魅力的なクリフがある。しかし着地点は唐松林。

 

「北の耳」「西の耳」を通過して「殿城山」に到着。今年は雪が深い。ここからの滑降コースは、毎年滑っているが、今回はベストだろう。

シールを外し、身支度を整える。

 

身支度は整えたけれど、鼻水が垂れているのが残念。

 

出だしは狭い尾根。しっかり雪崩対策をして、パートナーがいればこの急斜面に飛び込みたいのだけど、今日は単独なので控えました。

 

「殿城山東尾根」の上部。いつ来てもいい斜面です。

 

尾根から沢筋に入ると、ツリーランが楽しい。

 

毎年、地元のスキー仲間と訪れるコースですが。今回は一人で来てみました。(突然だったので)

エコーバレースキー場やブランシュ鷹山スキー場の北霧が峰周辺は、初心者の入門的なバックカントリースキーコースから、

上級向けのスティープな斜面や、スロープスタイル的なフリーライドが手軽に楽しめるコースがあります。

今のところ、スキーヤーがこういったコースに出ることを、スキー場関係者などがあまり喜んでいないようなので、詳細は公開しませんが、

コアなスキーヤーも満足できるルートを、私は知っています。

現時点では勝手にスキー場内から外に出たり、外からスキー場内に滑りこんだりしないように楽しんでいます。

また、スキー場上部を通過するときには、雪庇を崩して雪崩を誘発しないように雪庇から離れて歩くことが必要ですし、

何も知らない、装備も整っていない一般スキー客がついてこないように、目立たないところをトレースするなど、気を使っています。

そして霧が峰高原には、積雪期でも立ち入り禁止の湿原地帯がありますので、そのことも把握しておかなければなりません。

 

個人的には、シーズンはみじかいけれど、「神楽峰」より手軽で楽しいバックカントリースキーが楽しめるエリアだと思っています。

(コースを熟知していれば)

 

 

 

 

 

 

 


杓子山 雪山ハイキング

2014-03-05 00:56:33 | 山登り・トレラン

3月3日(月)。山梨県富士吉田市と忍野村の境に位置する「杓子山(1597.6m)」に行ってきました。

この日は月稜会の集会日なので、普段は集会前に近場の岩場でフリークライミングをするのが恒例なのですが、この時期湯河原幕岩は梅祭りで混雑するので取りやめ、単独で「杓子山」へスノーハイクに行ってきました。

先週と先々週の大雪で、きっと雪山気分が味わえると期待して行きました。前夜「鳥居路トンネル」の脇に駐車し仮眠。予定では「鳥居路峠」から登る予定でしたが、峠までは除雪されていないようなので、トンネル脇から登りました。しかし、私の持参した古い地形図にはトンネルの記載がなく、「鳥居路峠」の場所も分からなかったので、地形を頼りに道のない樹林を登ることになってしまいました。

朝6時50分にトンネル脇を出発。トンネルの左から、除雪されていない林道が上がっていて、「これが鳥居路峠に続いているのかもしれない」と思い、スノーシューをつけて出発したのですが、林道はトンネル上で途切れ、その先には作業道らしき地形が続いており、それを登るが、これもまたすぐに途切れてしまう。こうなれば、ただ尾根を目指して登るのみ。しばらくして稜線に出たが、高度計は1100mを示しており、登りすぎていることは明らか。峠の西にいるにしても東にいるにしても、進行方向は右(東)なので、そちらに進むと下りになり「鳥居路峠」に出た。ここからは林道が伸びており、古いスノーシューとスキーのトレースがついていた。スノーシューで登り、スキーで降りてきたのだろうか。林道終点と思しき所から「高座山登山口」の道標があり、ここからは山道になる。

 

 スノーシューをつけても脛くらいまで潜る雪の中を進む。しかし右手が切り開きになると、日当たりがいいためか、風で雪が飛ばされるためか、地面には土が露出しているところもある。雪が舞い、ガスのかかった天気だが、忍野の集落だけは見下ろすことが出来た。

「高座山」には8時ごろに到着。予想より長く感じた。ここから先は2つのピークを越えて「杓子山」に進むことになる。この先にはトレースもなく、まさに自分だけの世界に入った気分。二つのピークを越える途中には岩稜っぽいところもあり、スノーシューを外して通過した。送電線の支柱の下をくぐり進み、コルに出ると「明見」から林道が上がってきていた。実は20年くらい前に、この林道を登って「杓子山」を目指したことがあったが、この時も大雪でラッセル敗退したのだった。この林道は「杓子山」の北面に回り込んでおり、北面の尾根から登山道が上がっているように、地形図には示されている。しかし、下りに気がついたのだが、実はこのコルから山頂に向かって登山道が伸びていたのだ。大雪と古い地形図のおかげで、この登山口を見落としてしまった。私はさらに林道を進み、北側の尾根についたが、登山道らしき地形が見当たらなかった。自然に戻ってしまったのだろう。林道らしき地形はさらに北東面に伸びているので進んでみたが、すぐに途切れてしまった。もうここからは藪山だ。標高は1400mを越えているので、急な雪壁をひたすら登ることにした。スノーシューをアイゼンに履き替え直登する。すると北面から上がってきている尾根上に出て、この尾根を登ることになった。しばらく進むと右(南)から登山道らしき地形が合流し、これに従って登っていくと山頂に出た。10時だった。山頂にベンチとテーブルが設置されているのは街中の公園みたいでがっかりだ。でも足跡一つない山頂は気持ちが良かった。天気が悪かったせいで、全く展望は望めなかったが、霧氷が綺麗だった。

下山開始。登りでは遠回りをしてしまったが、下山は一般登山道をたどることが出来たので1時間半で下れた。登りでは通らなかった登山口を確認して車に戻ったのは11時30分だった。ちょっと長く感じたが、午前中に終了して温泉にも入り帰京。余裕を持って集会に間に合った。