今日は甲府幕岩に行ってきました。
月稜会のぼくりんと私のスクール生1名で行ってきました。昼間は5月とは思えないほどの暑さで、私がトライしようと思っていたルートはどれも日当たりがよく、取りつく気になれませんでした。でもぼくりんとスクール生のビレーヤーとして頑張りました。
ジムが中心の生徒で競技を目標にしている生徒ですが、やはりクライミングをする以上、本物の岩は登るべきです。
技術や精神面で鍛えられることも期待できると思いますし、何よりもより創造的で楽しい本来のクライミングが味わえます。
人工的な環境で行われるスポーツに親しむにしても、本来の環境でやってみることは意味のあることだと思います。
水泳選手も海や川で泳いでみたほうがいいと思うし、スキーの選手も自然の山の中で滑ってみるのがいいと思います。
ジムで上手に登れる人でも、本物の岩を初めて登ってみると、ジムでできることができないものです。
ホールドが小さかったり、足置きが信用できなかったり。自分でホールドを選ばなければならなかったり。
でも、比較的子供たちは平気でムーブを繰り出します。特に柔軟性の高い子はいつものジムでのムーブを使えます。
スクールに通う子供たちは、初めから効率の良いムーブを身に着けていますから、難しい局面を打開しようというときに、いくつかの選択肢を持っています。それらを試してみようとするのです。
選択肢を持っていない人は、いろいろ試しているようでも、やっていることはムーブではなく、持つところを変えたり足の位置を変えてみたりしているだけで、動き自体を修正しようとしていることは少ないように思います。
リーチのない小さな子には難しいだろうと思ったルートも、大人は使わないような小さなホールドを使って何とかしてしまいます。
本当に驚かされます。
この子たちが極小ホールドを苦にせず登り続けていくと、一流クライマーだけがが保持できるようなホールドを使って登れるようになるのかもしれないと思わされました。