タカ長のタカの渡り観察

タカが好き、山が好き、花が好き、心はいつも旅もよう。日々移ろいゆく心もようを綴るナチュラリストのつぶやきです。

直球勝負

2018年12月19日 | 山歩きから
    

地方紙を読まないタカ長のために、仲間がこのようなものをポスティングしてくれました。

今秋、私たちの町の山で遭難事故を起こされた人の投稿です。

私たちの町というか、、、そもそも広島には高山はありません。しかし、その低い山でも遭難事故は起きます。

そのことを仲間たちの前で何度も言っているので、この投稿をポスティングしてくれたのです。

この方の言っておられるように、彼の経験を軽率な登山をしないための警告として受け取らないといけないと思います。

    

東郷山の北斜面です。事故を起こされた場所はここより少し離れているはずです。

タカ長が仲間とともに山グループを立ち上げてから23年が過ぎました。

この間、事故だけは起こさないように留意してきました。

当たり前のことですが、山で事故を起こして喜ぶ人はいません。そのため、それぞれの人が注意しながら歩いているはずです。

その仲間たちより少しだけ多くの登山経験を持つタカ長は、何かの予兆を感じたとき、すぐに注意してきました。

僭越かも分かりませんが、それが経験者の務めだと思っているからです。そして、、、

そのやり方はいつも直球勝負、それもど真ん中での勝負です。

そのようにするのは、山での事故は白か黒、100かゼロしか無いと考えているからです。

重大事故はいけないが、小さな骨折や足の捻挫などはOK,というものではないからです。

すべて白でなければならないからです。そこにはグレーとか玉虫色はあってはならないのです。

そのように考え、直球勝負に頼るしかないのは、タカ長に語彙能力が無いからかも分かりません。それを指摘されたら返す言葉もありませんが、、、

とにかく、そのようなわけで、何かを感じたら即、ど真ん中に直球を投げこんできたわけです。

          

フィルムカメラ時代に四本杉の前で撮った写真です。この写真では分かりませんが、奥にある四本杉は「一見の価値あり」の巨木です。

この投稿者の例でいえば、お目当ての四本杉に出会えないのにひき返せない、、、、、

よくあるパターンですが、タカ長が気にかけているのはその前の段階です。

この方のことは分かりませんが、私たちの例でいえば、私たちの行動そのものが前のめりになっていると感じることがよくあるのです。

野球にたとえたらフォームがくずれて、本来のプレーが出来ない状態になっている、ということでしょうか?

そのような時にたとえ2~3メートルでも道を間違えると、歯止めがきかなくなって、、、

そして、今のことばでいう「正常性バイアス」とかにつかまって深みにはまり、ついには遭難ということになるのでは、、、、。

そのように考えているので、何かを感じたら直球勝負してきたのです。

    

四本杉から登って来る仲間を稜線から撮ったものです。

この四本杉には東郷山の北麓の集落からも登って行けますが、そのルートは私たちにはアクセスが悪いので、別ルートから東郷山の山頂に登ったあと、四本杉を見に行っています。

ところが、そのルートが悪くて、、、、

下り50分、登り30分、、、、、その数字は正確に記憶していませんが、とにかく、足場が悪くて下るほうが登りより時間がかかるのです。

そのようなルートですから、豪雨で崩れたところがあれば迷っても何の不思議もありません。

私たちのようにマイナーな山を歩くものは、こと道迷いに関してはメジャーな山を歩く人以上に気をつけないといけないと思っているのです。

だから、何かを感じたら直球勝負になるのですが、、、、

歳をとってその直球の威力が衰えたのか、今では空振りをとるのが難しくなってきました。

タカ長も来年は80歳、往年の威力が無くなっているので、そろそろ直球勝負は止めたほうがいいのかなぁ???