=サンテレビ太陽放送 前後記=
#234 おさな子
事件のハードさと、山村家の転機を交えた絶妙な感じと、画面から伝わる暖かさと冷たさの緩急がすごい話です。露口さん馴染みの児玉監督の演出。
スナイパー九条に松山さんという絶妙さ、のんさんの『幸せカナコの殺し屋生活』にも通じる?<遠く(^_^;)・・・。
山村家のある意味一人となっているアッコの活躍は結構頼もしいんですよね。高子逝去時の比べても目の配り方とかかなり成長していて、ハッっとするんですよね。
そして山さん・・・・あのセリフ、身に詰まる・・・・ボスもかなり効いている・・・・。
こういう演技を観ていると、やっぱり裕次郎さんを単純に「大根」と切り捨てる評価者の単純な根本的ベクトルの違いを感じます。
いや、本作は本当に詰め込みがすごいんですよね。
冒頭はキヨの手紙から始まって、いきなりマグナム発射⇒ルーチェ破壊から始まり、山さんはテキサスマグナムを持ち、ボンはマグナム発射で吹っ飛び、長さんもハイパトを持ち、スコッチは特別撮影の射撃、ゴリさんは前回に続きライフル。こういう意味では前回からハードボイルド継続ということでした。
とは言いながらもラストシャウト。多分本回は露口さんのノリも最高です。
*九条の愛車はキャデラック72年型セダン・ド・ヴィル(デビル)。
沖さんも当時は74年型の白いクーペを所有中の時期。
*ルーチェ破壊のテーマは カルメン・マキ&OZ 私は風 。
*ボンの革ジャンタイプBは『はぐれ刑事』で平幹二朗さんが着用していたもの。さすが国際放映。
そして次回の#235 刑事の娘が嫁ぐとき。
長さんの娘・良子の縁談がまとまって家族旅行を計画していた折りに、長さんが面倒をみている桜木巡査の夫婦の隙間風に巻き込まれるという展開と見せながら、本当に桜木は生命を狙われているという展開。
当然のごとく、家族旅行は長さん抜き(^_^;)・・・。
警察の仕事についていくことができるお嫁さんというのがどれほど大変か、太陽は数々描いていますが、
今回は、桜木の妻、娘で嫁ぐ立場の良子、刑事の妻の割りにはうまくこなしている康江など、三人三様的な所もありながらも、長さんは女性陣に対し流れ弾に当たるように微妙な気持ちになり、かつ微妙な立場となってしまいます。
スコッチ前期は長さん主演作が多いのですが、今回は何とも長さんに気の毒な話となりながらも、ハードボイルド月間は継続で、ゲストの片桐竜次さんとの格闘が見どころでもあったりします。