【ファミ劇へのおさそい】
本日からはボン・ロッキー編が開始されます。
第256話 52.06.17 ロッキー刑事登場! (ロッキー・ゴリさん)
ゲスト:金井大
高橋英郎 小杉治 新井和夫
永井玄哉 里木佐甫良 叶杏子 山本武 竹内靖
脚本:小川英 四十物光男
監督:竹林進
太陽という番組は当初新人刑事(当然マカロニ)が主役ということで、他のメンバーはボスやシンコを除いてわき役だったというのは、実は今のテレビドラマの制作方法とあまり変わらない面がありました。
それに当初の視聴層としては「若者」をターゲットにしていたから、それは当然であったわけです。
ただし、ワンクールを過ぎた頃から殆ど主役があまり絡まない話が多くなっていき、山さん・ゴリさん・長さん・殿下の主演作も作られていきますが、これはスケジュールや予算の問題など色々と政治的な面や俳優さんもモチベーションの問題などのデリケートな部分等があったためで、本来であれば新人刑事をずっと全面に押し出したいというのが理想だったようです。
ただ、その手法がうまくいって好評だったようで、その「一係オールスター化」はジーパン編で本格的に開花することになります。
ここではほとんど無名の優作さんを盛り立てるという前提もありながら、シンコがコンスタントな登板が難しいことから、オールスター化に拍車がかかり、既にテキサス編では彼を主役に置きながらも実質的にはオールスター化が完成し、それと同時に番組的な体力も充実した感があり、今度は「若者」向けから、全方向性を持たせた番組作りが本格化します。
ボンの登場あたりは太陽の番組的なフォーマットが完成しますが、ここでもう一段番組を飛躍させるために一旦完成したものを壊すためにスコッチが投入されます。
ただ、これはそれまでの「新人刑事を神輿にかついでのオールスター戦」というものではなく、初期の単独主役的な感覚に戻った感じもあり、既にオールスター化していた中での「太陽組」に物語とは別な波紋を呼んだことが考えられます。
実際にスコッチ転勤後#245からは新聞ラテ欄の表示が役者さんの序列順に変わり、それに合わせてポスター関係も同じ表示方法に変わります。多分このあたりは政治的にはいろいろあったと思いますが、ここで「太陽中期」のスタイルが物語的にも政治的にも完成していきます。
そしてそこに入ったロッキー=木之元亮さんです。
優作さんが木之元さんの写真を見て「面白いのでは」と仰ったという伝説が残っています。
今までの新人は文学座関係からの抜擢でしたが、木之元さんは俳協関係。
テスト出演についても歴代の中では登場までの間隔が短い方で、木之元さんに決定するまではかなり急ぎ作業だったのではないかと思われます。これは沖さんの予定通りの降板もあるのかもしれませんが、新人を投入する期間的にはちょっと足りなかったのではという感じがあります。
そこで選ばれたロッキーは太陽オールスターの一翼を担いながら、新人刑事らしいインパクトを持ち、さらに拡大させていた視聴率層をさらに拡げようとする制作側の思惑をかなり背負った形の登場となりましたが、ボンという先輩「新人刑事」をうまく生かしながら物語が展開していくところは、充実期だからこその太陽のバランス感覚が垣間見られるところだと思います。
というかたぐるしい話はこれぐらいにして。
少なくともロッキーは子供にはわかりやすいキャラクターであり、髭、スーツ風ジーンズの上下に帽子、山男、ロープ技という特徴を既に登場編から披露、それに新曲である「ロッキー刑事のテーマ」群が華を添えています。
更に、スコッチと同じようなインパクトの「トラウマ」を抱えていた部分や苦労していた部分などあって、歴代新人刑事の中では性格付けがかなり出来上がっていたというのも注目かもしれません。
クルマネタでは、今回からスプリンターHT・GSが登場します。
第257話 52.06.24 山男 (ロッキー・山さん)
ゲスト:冨川徹夫
三上左京 小倉雄三 野口元夫 大村千吉
和田一荘 平島正一 竹口安芸子 宮沢芳春 岸野一彦 加藤茂雄 門脇三郎 大宮幸悦 井口義亮 志村幸江
脚本:長野洋 小川英
監督:竹林進
ロッキーの「山男」としての特徴を心情的な面から描いた話で、同じ山男がパーティで一人生き残り、それ以来身を持ち崩し、とうとう殺人者になってしまったという事実に動揺し怒り、そして暴走するという新人刑事らしいけれども後年のロッキーからは想像できないような行動に出ます。
ただ、この事件は特別だと思っていいでしょうが(^_^;)
何しろ怒りが全面に出ており、大らかさがウリのロッキーとしてはかなり極端な怒り方になっていますが、恐らくロッキーの「トラウマ」の部分にも触れたところはあったかと。
ただ「暴れ馬」になったロッキーに鉄拳を食らわすのは今回山さんになりますが、前回は2度ゴリパンチを食らったロッキーが今度は間髪明けず山さんにもパンチを食らうというのは、歴代新人刑事の中で唯一・・・・ただ、初期ロッキーは相当頑固者なので仕方がない面があったりして。。。。
太陽ではあまり扱われない戦時中ネタを採り上げているのも珍しいですし、ロッキー初期の特徴である「ゆっくり噛んで食べる」くだりではゴリさんからジーパンの話が出てくるのも見どころです。
ゲストは、ストイックが演技に定評がある冨川氏が元山男の麻薬中毒者を演じる他、初代署長の野口氏が黒幕役、さらに大村千吉氏など常連も多くご出演。
クルマネタでは、今回を以てスプリンターLB・GSが引退、ただしOPでは#363まで画面に登場していきますが(^_^;)
本日からはボン・ロッキー編が開始されます。
第256話 52.06.17 ロッキー刑事登場! (ロッキー・ゴリさん)
ゲスト:金井大
高橋英郎 小杉治 新井和夫
永井玄哉 里木佐甫良 叶杏子 山本武 竹内靖
脚本:小川英 四十物光男
監督:竹林進
太陽という番組は当初新人刑事(当然マカロニ)が主役ということで、他のメンバーはボスやシンコを除いてわき役だったというのは、実は今のテレビドラマの制作方法とあまり変わらない面がありました。
それに当初の視聴層としては「若者」をターゲットにしていたから、それは当然であったわけです。
ただし、ワンクールを過ぎた頃から殆ど主役があまり絡まない話が多くなっていき、山さん・ゴリさん・長さん・殿下の主演作も作られていきますが、これはスケジュールや予算の問題など色々と政治的な面や俳優さんもモチベーションの問題などのデリケートな部分等があったためで、本来であれば新人刑事をずっと全面に押し出したいというのが理想だったようです。
ただ、その手法がうまくいって好評だったようで、その「一係オールスター化」はジーパン編で本格的に開花することになります。
ここではほとんど無名の優作さんを盛り立てるという前提もありながら、シンコがコンスタントな登板が難しいことから、オールスター化に拍車がかかり、既にテキサス編では彼を主役に置きながらも実質的にはオールスター化が完成し、それと同時に番組的な体力も充実した感があり、今度は「若者」向けから、全方向性を持たせた番組作りが本格化します。
ボンの登場あたりは太陽の番組的なフォーマットが完成しますが、ここでもう一段番組を飛躍させるために一旦完成したものを壊すためにスコッチが投入されます。
ただ、これはそれまでの「新人刑事を神輿にかついでのオールスター戦」というものではなく、初期の単独主役的な感覚に戻った感じもあり、既にオールスター化していた中での「太陽組」に物語とは別な波紋を呼んだことが考えられます。
実際にスコッチ転勤後#245からは新聞ラテ欄の表示が役者さんの序列順に変わり、それに合わせてポスター関係も同じ表示方法に変わります。多分このあたりは政治的にはいろいろあったと思いますが、ここで「太陽中期」のスタイルが物語的にも政治的にも完成していきます。
そしてそこに入ったロッキー=木之元亮さんです。
優作さんが木之元さんの写真を見て「面白いのでは」と仰ったという伝説が残っています。
今までの新人は文学座関係からの抜擢でしたが、木之元さんは俳協関係。
テスト出演についても歴代の中では登場までの間隔が短い方で、木之元さんに決定するまではかなり急ぎ作業だったのではないかと思われます。これは沖さんの予定通りの降板もあるのかもしれませんが、新人を投入する期間的にはちょっと足りなかったのではという感じがあります。
そこで選ばれたロッキーは太陽オールスターの一翼を担いながら、新人刑事らしいインパクトを持ち、さらに拡大させていた視聴率層をさらに拡げようとする制作側の思惑をかなり背負った形の登場となりましたが、ボンという先輩「新人刑事」をうまく生かしながら物語が展開していくところは、充実期だからこその太陽のバランス感覚が垣間見られるところだと思います。
というかたぐるしい話はこれぐらいにして。
少なくともロッキーは子供にはわかりやすいキャラクターであり、髭、スーツ風ジーンズの上下に帽子、山男、ロープ技という特徴を既に登場編から披露、それに新曲である「ロッキー刑事のテーマ」群が華を添えています。
更に、スコッチと同じようなインパクトの「トラウマ」を抱えていた部分や苦労していた部分などあって、歴代新人刑事の中では性格付けがかなり出来上がっていたというのも注目かもしれません。
クルマネタでは、今回からスプリンターHT・GSが登場します。
第257話 52.06.24 山男 (ロッキー・山さん)
ゲスト:冨川徹夫
三上左京 小倉雄三 野口元夫 大村千吉
和田一荘 平島正一 竹口安芸子 宮沢芳春 岸野一彦 加藤茂雄 門脇三郎 大宮幸悦 井口義亮 志村幸江
脚本:長野洋 小川英
監督:竹林進
ロッキーの「山男」としての特徴を心情的な面から描いた話で、同じ山男がパーティで一人生き残り、それ以来身を持ち崩し、とうとう殺人者になってしまったという事実に動揺し怒り、そして暴走するという新人刑事らしいけれども後年のロッキーからは想像できないような行動に出ます。
ただ、この事件は特別だと思っていいでしょうが(^_^;)
何しろ怒りが全面に出ており、大らかさがウリのロッキーとしてはかなり極端な怒り方になっていますが、恐らくロッキーの「トラウマ」の部分にも触れたところはあったかと。
ただ「暴れ馬」になったロッキーに鉄拳を食らわすのは今回山さんになりますが、前回は2度ゴリパンチを食らったロッキーが今度は間髪明けず山さんにもパンチを食らうというのは、歴代新人刑事の中で唯一・・・・ただ、初期ロッキーは相当頑固者なので仕方がない面があったりして。。。。
太陽ではあまり扱われない戦時中ネタを採り上げているのも珍しいですし、ロッキー初期の特徴である「ゆっくり噛んで食べる」くだりではゴリさんからジーパンの話が出てくるのも見どころです。
ゲストは、ストイックが演技に定評がある冨川氏が元山男の麻薬中毒者を演じる他、初代署長の野口氏が黒幕役、さらに大村千吉氏など常連も多くご出演。
クルマネタでは、今回を以てスプリンターLB・GSが引退、ただしOPでは#363まで画面に登場していきますが(^_^;)