「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

サンテレビ太陽放送11/26 リスの本能、刑事の本能。

2023-11-26 07:11:54 | 放送予定

金曜日は雪虫が今年何度目だ?の登場と思ったら、土曜日はいきなりの降雪。
いや、これが当たり前の気候であることは判っていても、何とも気候的欄乱調についていけない、けぶでございます<(_ _)>

さて、11/26サンテレビ・太陽放送。
かなりお待たせモードとなりましたね・・・本放送と今回放送の時期がだんだん近づいてきました(^_^;)。
#178は、麻薬取引の隠滅に自分の愛人まで証拠隠滅の為に事故に見せかけ「殺した」望月の逮捕にいつもより怒りを込めて挑んでいた殿下。張り込みを続けていたある日、異常な眠気に襲われ熟睡した朝、望月は射殺体で発見され、その使用拳銃と犯行使用車両は殿下の使っていたものだった・・・無意識の中で自分は殺人を!?疑心暗鬼の中で殿下はリスの本能を目撃し、自分の刑事としての本能を信じて自分自身の行動を洗いなおします。納谷悟朗さんが望月役を憎憎しく演じます。さらには冒頭のカーアクション(連続で登場していた横浜ナンバーの縦目グロリアが白から黒へ塗り替えられ、横転→爆発)、殿下のライダースーツ姿、テキサス革ジャン変更など、見どころ満載です。

石塚「いやぁ、俺はそうは思わんぞぉ。俺だって殺したいと憎んだ奴は何人もいた。危うく引き金をひきかけたこともあった。だけど俺は撃たなかったぞ。何故だかよくわからんが、だが撃たなかった。恐らくその訳は一つしかない。俺が刑事だからだ。言ってみれば刑事の本能だ。俺にあるものが殿下、お前にないはずがない。たとえ無意識でもお前が人殺しなんかするはずがない。」

藤堂「島公之を緊急指名手配にしろ!」


【地上波】サンテレビ・テキサス&ボン編

11/26(日)
11:00~11:54
ドラマ 太陽にほえろ!(テキサス・ボン編 第11話)
サンテレビ1(地上波)

第178話 50.12.12 リスと刑事 (殿下)

レギュラー:藤堂俊介 
        石原裕次郎

      三上順
       勝野洋
        田口良
       宮内淳
      
      山村精一
       露口茂
      石塚誠
       竜雷太
      島公之
       小野寺昭
      野崎太郎
       下川辰平

矢島明子/木村理恵

ゲスト:長浜藤夫   原ひさ子
 渚健二 おざわなおへい 相原巨典 小田まり
 クラウディー・ゲーブル 星野亘 岸野一彦 竹内靖 宇乃壬府
 セキトラ・カーアクション マエダ・オートクラブ(萩前弘信)
  納谷悟朗

脚本:小川英 四十物光男 田波靖男

監督:竹林進

殿下とテキサスは麻薬密売容疑の望月をマークしていた。
そしてとうとう麻薬取引現場を押さえるチャンスが到来したが、車で逃走する望月は事故に見せかけて、麻薬を取引の事実を知る愛人もろとも車を燃やしてしまい証拠隠滅をはかった。
証拠隠滅も卑劣だが、なにより失火前は愛人を生きていたことを確認していた殿下はテキサスが驚くほど望月に対し憎悪を隠しきれない様子だった。
なおも望月のマークを執念を持って続ける殿下だったが、ある日酷い眠気に襲われ、覆面車の中で気を失ったように眠った。その翌朝、望月が射殺死体で発見される。
目撃者の証言では、犯人の服装が殿下のものによく似ていて、現場に残された車のタイヤ痕は殿下が乗っていた覆面車と同じものだったが、決め手となる弾丸が見つからない。
殿下は自分の望月に対する憎悪と、あの日見た望月を撃つ夢、そして目撃者の証言によって、何か胸騒ぎを感じ、銃弾を捜すため現場に赴いたが、そこでリスが走るのを見て追いかけた。
そのリスは人に飼われており、宅内にあったリスの巣の中から銃弾が発見された。
そしてその銃弾は殿下の拳銃から発射されたものと断定された。
全ての証拠から判断して、犯人は殿下であることになる。
それらを聴いたゴリさんはどこかで睡眠薬を犯人に飲まされたのではないかと殿下に話す。
いつ逮捕されてもおかしくない状況で、殿下は当日の自分の行動を追ったが、張り込み中に食べたラーメン屋の親父から、殿下の後に若い男がやってきて、そのあとにコショウのビンが紛失していたことを聞き込んだ・・・。

ボン登場後の殿下主演編は、受難編でも自力で受難を乗り切る力を見せつける作品が並びます。これは殿下自体の立ち位置が「先輩刑事」から「ベテラン刑事」にシフトさせたという意図的部分があったと感じますが、今回の殿下も最悪な憤りと最悪な状態を奮起して乗り切ります。それもかなりの信念をもって。
なので今回は、どちらかというとハードボイルドな殿下が拝めるという事になると思います。

というよりも、なによりも、個人的には殿下が夢=幻想の中で顔だけの望月を撃つシーンがトラウマのように焼き付いているので・・・。
本放送時の印象が強烈で、まさか銭形のとっつあんの声=納谷悟朗さん=望月と知った時はかなり驚いたものです。

殿下主演編でファンタジックなサブタイトルだと大体酷い目に遭うという展開・・・というか、この頃の殿下主演編はいつもの事ではありますが(^_^;)
ただ、今回の殿下は冒頭から血走っていて事が起こっても意外と冷静に対応しているのが際立っていて、この頃ベテラン枠に移行しつつあった殿下の安定感が感じられる作品になっています。
バイクで囮になったり、って殿下は一応バイクもボートも運転できます。
というよりは、何と言うか殿下の優しさを受ける対象が今回は居ないので(というか、女性っ気が殆ど無い殿下編というのもこの時期では珍しい・・・)、本来の殿下が持っている刑事的なドライな面が出た感じです。
というよりも、自分の動かぬ殺人容疑に対して腹を括っていると言ったらいいのか、その辺りを呼び覚ましたのは現場検証に引っ張りだしたゴリさんなのは云うまでもないことなのですが(^_^;)

麻薬の仲買人・望月も相当なワル・・・証拠隠滅のために自分の情婦もろとも火の海にしてしまうという卑劣さと狡猾さは、短い登場時間でしたがかなり醸し出していた感じ・・・ってこれを演じたのが納谷悟朗さんというのも注目点かもしれません。
というよりも、納谷さんがご自身のお姿を披露している作品自体、現存しているものが少ないのでその意味でも貴重だと思います。
しかし、何度も云ってしまいますが・・・あのトラウマになった白い顔が納谷さんだったとは・・・(^_^;)

それにしても、普通であればジェームスが子飼の部下に望月の暗殺をやらせれば良いものを、わざわざ殿下に薬を盛って昏倒させ、殿下に化けて、殿下が載っていたスプリンターに乗って、殿下の拳銃を使って、望月を無きものにしたのは誰のアイデアだったんでしょうね(^_^;)。
ただ、この件は殿下が望月に怒り心頭ということを知っていなければならなかった訳で、そのチャンスは警察内部に情報網が無ければ、望月(ニセ)車が爆発した時しか考えられないので、遠くから見てたんでしょうね。
と、その狡猾な部下(殿下にも化けた)は渚健二氏。ここでもこの頃特有の東映系の俳優さんの出演傾向が出ています。


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