「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

高瀬昌弘監督が鬼籍に・・・・・・・。

2020-03-12 20:52:45 | おくやみ
高瀬昌弘監督が、昨年12月28日に鬼籍に入られたことがわかりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

1960年代の東宝映画で腕を磨き、東宝テレビ部に移籍されてからは青春シリーズをメインに手掛けられ、のちに監督のライフワークとなる『鬼平犯科帳』は初代白鸚さんの時代から参加され、『江戸の旋風』で始まる江戸シリーズでもメイン監督として活躍なさったことから、時代劇・サスペンス作品含めて500本近いテレビドラマの話数をこなしておられました。

また、2002年に監督業を引退なさってからは、書籍やコラムを積極的に執筆なされ、現役当時の記録を残す活躍もされていました。太陽の話題もある『昭和千本のドラマたち』(2007年)をお持ちに太陽ファン諸兄姉も多いかと思います。



太陽は53本+2本メガフォンを執られています。
最初の作品がジーパン登場編、ただしフリーになられる1982年まではあくまでもメイン番組が空いたタイミングのご参加で、作品数は多くありません(青春シリーズからの馴染みである竜さん=ゴリさん主演作が多い)。高瀬監督の細かい人間描写とシリアスながら温かみのある作風はそれまで太陽作品のアクセントとなっていました。本格的に参加された理由には、竹林進メイン監督の欠場を補うという趣旨があったようで、いわゆる後期では、助監督から昇格した若手が多くなっていた太陽の監督の面々の中で、シリーズの引き締め役的な部分を担っておられたと思います。
当初はドック・トシさん編を多く担当され、1985年からは江戸シリーズからの馴染みの露口さん=山さん主演編を多く手掛けられ、結果的に山さんの最終回、そして回想話(#715)を担当されています。
また、実験的なカメラ「使い」で撮影した#352、#646や#703などもあります。

そうなんですよね・・・アクション編でも落ち着いた感じに仕上がっている、かと思うとシリアスでも笑いのツボを押さえているという作品も多く、また一係メンバーへの愛情が深く感じられることから、高瀬監督作品はクセになります。


#53 ジーパン刑事登場!
#54 汚れなき刑事魂
#82 最後の標的
#83 午前10時爆破予定
#180 訣別
#181 壁
#335 ある結末
#336 ドジな二人
#351 密室殺人
#352 ボン・絶体絶命
#425 愛の詩-島刑事に捧ぐ
#426 愛の終曲
#433 金髪のジェニー
#434 ある誘拐
#507 この街で―
#508 ドックと天使
#530 検問突破
#531 マグナム・44
#554 シルバー・シート 
#555 一枚の絵
#573 父と子の写真
#574 冒険の海
#589 共謀
#590 怪盗107号
#591 ボギーの妹?
#600 七曲署事件NO・600
#601 アイドル
#614 17才
#615 相棒
#637 模擬訓練
#638 危険なふたり
#645 ラガーの華麗なプレー
#646 うそ
#651 号泣
#652 相続ゲーム
#662 制服よさらば
#663 1970年9月13日
#666 父親ブルース
#667 デュークという名の刑事
#670 ドック潜入!泥棒株式会社
#671 野獣
#676 地図にない道
#677 あなたを告訴する!
#679 ホラ吹きの街
#684 美しき花の誘惑
#685 ロッキーの白いハンカチ
#691 さらば!山村刑事
#702 教室
#703 加奈子
#708 撃て!愛を
#709 タイムリミット・午前6時
#715 山さんからの伝言
#716 マイコン、疾走また疾走

PART2
#5 長さんの長い午後 
#6 心満たされず・・・・・・ 


高瀬監督、たくさんの作品、本当にありがとうございました。
ゆっくりお休みください・・・・・。


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近況 2020年2月ぐらいまで

2020-03-12 07:07:46 | 当直室日記
新型コロナ。
昭和の時代であれば「新型車がでるのか!」とワクワクするところですが、令和ではウイルス・・・・・・。
地元でも発症者が出てしまったため、北海道では日々戦々恐々であります。
しかし、どうしましょうね・・・。

眼精疲労が終わったかと思ったら、鼻炎に移り・・・と相変わらずのけぶでございます<(_ _)>
今年入ってからの太陽(そうじゃないもの含め)話題を。


・・・・1月から2月ぐらい


▼週刊ポスト 1000人が選んだ史上最高にカッコいい「刑事ドラマ」ベスト20

週間ポストの読者諸氏の傾向から考えると、太陽が1位というのはうなずけるところですね。
それにしても、3位の『七人の刑事』は根強い以上のものを感じます。
白黒時代の再放送は固定資産となるのを避けるために「ビデオ廃棄」された1978年以前までで、新作についても頻繁に再放送されたわけではないですから、イメージとして根付いているとしか言いようが無い。
それにしても視聴率低下傾向の『相棒』、もうちょっと辛抱すれば新しい脚本体制が上手く動き出すような気がしますが、もうちょっとライトな題材でもいいような気がしますしね。

▼斉藤由貴氏がスコッチ好き

北海道ではどうやら放送されないようで(^_^;)「サンドの時代屋はじめました 」
NHKでスコッチ登場が放送されること自体画期的で。

▼テレ朝POST“顔面凶器”小沢仁志、昔は撮影所でのケンカも日常茶飯事!一触即発のとき「吉永小百合さんが現れて…」

小沢仁志さんのインタビュー記事ですが、太陽の話題にも触れられているわけで、正直、小職としてはある程度の人物特定もできるわけですが、そんな無粋な事は書きません(^_^;)
ただ、当時であれば至極当然な感じであるのと、小沢兄さんも尖っていた時期であったと思われますので、それも尚更じゃないかと。
今の撮影スタイルとは違い、1週間に確実に1本の話を撮り終えてまとめなきゃならないという過酷な撮影現場(基本、一人の監督が2話同時撮影)だったことは間違いないので、そこに優先順位がハッキリついてしまうのは仕方がないことだったとは思います。

昔のやり方を肯定するわけではないですが、こういう様々なぶつかり合いで、小沢兄さんのようにチャンスをつかむ人も入れば、そうではない人もいて、その理由も切っ掛けもハッキリしていた傾向があったわけですが、今は自分自身の非がわからないままフェードアウトしていく俳優さんも少なくないと聞きます。

どっちがいいのか・・・・。


▼文庫版・太陽伝説

誤字まで移植か・・・・(^_^;)

人のことは云えませんが・・・・(^_^;)


▼ショーケンと優作、そして裕次郎 「太陽にほえろ!」レジェンドの素顔

KADOKAWAで出版されるのは驚きましたが、協力と監修は日テレということで、公式本といって良いと思います。
ところで、この本には電子版があるそうで、そっちはどうしようかなぁ・・・・。


と、2月ぐらいまでのトピックスをまとめていたら、ツイッターにてひし美ゆり子さんが高瀬監督の訃報をUPされておられました。
ご冥福をお祈りいたします・・・・・。
記事は後ほどUP致します。

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