「太陽にほえろ!」当直室 仮設日誌 PART2

6年半ご愛顧いただいた『太陽にほえろ!当直室』(since2002年5月)復活ブログ、引っ越しました。(2014年7月)

守りたくない人間を守り、逮捕したくない人間を逮捕するボギー

2012-12-27 23:15:20 | 日テレプラス日誌
【日テレプラスへのおさそい】

日テレプラス年内太陽放送納めの話。

第522話 57.09.10 ドックとボギー (ドック・ボギー)片岡弘貴 池田丈比古 武内文平

結局ボギーというキャラクターは世良さんのパッション的なものを全面に出して、かつマカロニ・ジーパン・スコッチ的な初期回帰的キャラと掻き乱しキャラ、そして長さんやロッキーが味として持っていたリアルな泥臭さをも背負っている非常に難しいキャラクターであるという所で、世良さんご自身にはもしかしたらあまり意識は無いのかもしれませんが、太陽のキャラクターとしては突出して濃厚な中身になっていたメンバーでした。

スマートで真面目なドック以下の若手、既に重鎮の趣であるオリジナルメンバーの丁度中間点的なキャラ位置には、番組内自体の年齢格差を中和する役割もあったと思われ、好き嫌い別にして非常に気になる人物になりました。

そのボギーの一つの特徴である「偏見」「弱い者への慈しみ」というあまり相容れないような性格を本格的に披露したのがこの話であると思います。
猪突猛進型で正義感の塊に見えるボギーですが、適当さとある意味「ヘタレ」さ、スマート刑事たちとの擦違い的な関係、それでもわが道を行くボギーというキャラの基本形が既にこの2話目で完成する感じです。

一方ドックは今までどちらかと言えば、後輩にも「面倒を見られている」感じだったところが、相棒のロッキーを失って、暴走列車のような勢いのボギーの実質的な兄貴分として動き出します。
登場編ではそのボギーという面白い人物に興味深々という感じでしたが、今回はそういうわけにも行かなくなって、本格的にボギーとコンビを組むことになります。

登場編の次によく描かれる「新刑事の優しさ」という題材に加え、今回は「殿下とスコッチ」の要素も絡めた、興味深い話でありましす。

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